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私が見たアメリカのホテル

アメリカの一流ホテルで日本人マネージャーとして10年間勤務した著者が、日々の仕事の中でふと目にしたシーンから、日米の文化的な違い、考え方の背景にあるものなどをつづります。 著者紹介はこちら>>

第163回

コロナ後のニューヨークの楽しみ方

ホテルイメージ

コロナが収束し、観光が活発になったアメリカ国内。1年3か月分の鬱積が爆発し、フライトは満席。それにともない、チケット代も高騰している。これから夏のバケーションシーズンに向けて、観光地は混みあい、コロナ以前の賑わいをとり戻すことは間違いない。そんな中、ニューヨークでは、多くのホテルとレストランは倒産状態にあるため、すぐに元の状態に戻ることはできない。しばらく、ホテル不足は深刻化し、料金の高騰が予想されている。

アメリカ国内で、コロナのダメージを最も強く受けた場所がマンハッタンだった。長さ24キロメートル、幅4キロメートルの小さな島に暮らす人の数は160万程度。だが、日中に、この島にいる人の数は400万に膨れ上がる。240万人は周辺から働きに来る人や宿泊客。コロナで、この240万人がほぼ0となったとき、レストラン(住宅地周辺のレストランは除く)、ホテル、劇場、ミュージアム、ギフトショップは店じまいをする以外に手はなかった。

だが、マンハッタンを出れば、同じニューヨークでも事情はかなり違う。地元に暮らす人々を相手にしていたレストランやホテルは営業を続けているところが少なからずある。ニューヨークの便利な点は、電車とバスの交通機関が網のように張り巡らされていること。それも、運賃がとても安い。また、24時間動いている。クイーンズのロングアイランドシティー、ブルックリンのダンボやウイリアムズバーグ、ニュージャージーのホーボーケンなどはマンハッタンまで地下鉄を使えば15分。運賃は3ドルかからず行かれる。近くには、摩天楼を川越しに見晴らせる公園があり、周辺住民が利用していることで営業を続けているホテルやレストランがそろっている。

ワクチンで出遅れた日本だが、接種状況を見ていると、あと3か月程度でアメリカに追いつき、9月には以前と同じように海外旅行に行けるようになるのではないかと思う。その時、ニューヨークのホテルは異常に高くて取れない状態にあるだろう。是非マンハッタンの外にあるホテルも視野に入れていただき、地下鉄とバスを利用したニューヨークのさらなる楽しみを見つけていただきたいと思う。

2021.6.16公開

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奥谷啓介氏

著者:奥谷 啓介

1960年東京都生まれ。ウエステインスタンフォード&プラザシンガポール、ハイアットリージェンシーサイパン等勤務の後、1994年よりニューヨークのプラザホテルに就職。2005年プラザホテルの閉館に伴い退職。現在はニューヨークにてホテルコンサルタントを、また2023年6月からは長年の夢であった小説家としてデビュー。ホテルマンの経験を活かし多方面で活躍中。

・奥谷 啓介オフィシャルサイト

<著者紹介>

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超一流の働き方

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なぜ「お客様は神様です」では一流と呼ばれないのか

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サービスを向上させるにはスタッフを幸せにすることが一番の近道。アメリカの超一流ホテルでの経験から綴る業界改革論。

サービス発展途上国日本 - 「お客様は神様です」の勘違いが、日本を駄目にする

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「プラザ」元マネージャー直伝、一流ホテルで恥をかかない滞在術。この一冊があなたのアメリカ滞在を変える!レジャーはもちろん、ビジネスにも役立つ情報の集積。国際人の責任として、海外に行く前にその国の常識を学ぼう。

海外旅行が変わる ホテルの常識

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世界最高のホテル プラザでの10年間

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