アメリカン・エキスプレス
マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.
100

クラブフロアにオキテあり!

マダムヨーコの辛口旅サロン クラブフロアにオキテあり!

みなさま、超・超遅ればせながら2015年あけましておめでとうございます。そして、何とこの新春の良き日に、もうひとつの「おめでとう」があるのでございます。祝! マダムヨーコの辛口サロン100回目! わ~ぱちぱち(by 自分)。こんな暴走マダムのコラムに、みなさま本当にしっかりついてきてくださいましたわね~。もはや感激の涙で前が見えません。新しき年に加え、今後ともマダムヨーコを、なにとぞよろしくお願いいたします。

これでいいのかクラブフロア

ところで、年末にお送りした「クラブフロアで遊んじゃおう」のコラム。何かとお忙しい時期ですから、お目通しされる方は少ないんじゃないかしらん・・・と思っていたのですが、んまあビックリ! 思いもかけないほどたくさんのお便りをちょうだいいたしましたのよ。しかも、かーなーりーキビシめの。

「私も非日常の空間を求めてクラブフロアを利用している一人です」というlarutan様。しかし最近、「高級ホテルになればなるほどクラブフロアの居心地の良さが、どんどん失われている」ことにお嘆きです。お得感を求めるファミリーが「食べなきゃソン」とばかりに「テーブルいっぱいにお皿を広げ、皆でガツガツ」「自分が雰囲気を楽しむ権利ばかりを主張し、他の人の雰囲気を創り出す義務を放棄している人が多過ぎます」。

ゲストの品位が下がっている・・・?

また常連姉と二人様からは「ただ酒&ただ食事をこれでもか! と繰り返し飲食しているグループを見かけますが、はっきり言ってみっともなかったです」「クラブフロアゲストとして求められるレベルを保ってもらいたいと思います」と、やはり同じような趣旨の苦言が・・・。実はわたくしもネットの各種掲示板などで、このようなクラブフロア問題が勃発していることは承知しておりました。そして「熟女子会」などとアゲアゲな言葉を使ったがために「マダム、そりゃあないですよ!」的な感想を持たれた方も多かったようでございます。

もちろん、わたくしは「利用するからには、自分をホテルの雰囲気に合わせるべきで、ホテルに自分のスタイルを持ち込むべきではないと思っています」(larutan様)、「クラブフロアを他のゲストからマナーと品格を学ぶ場としても活用したいですね」(姉と二人様)という、お二人の意見には大賛成。そこで、トラヴェジェンヌのみなさまには、もはや言わずもがなのことではありましょうが、改めてクラブフロア利用の心得なぞをおさらいしておきとうございます。

ホテリエのタテマエとホンネ

と、その前に。「実際のところはどーなのよ?」をマダム仲間の元ホテリエに聞いてみました。すると「う~ん、痛いところをついてくるわね」と苦笑い。多種多様なホテルが続々開業している昨今、ゲスト層の拡大とリピーター確保はホテルにとっての絶対課題。

もっと気軽に、もっと自由に(ちょいお高めの)クラブフロアを楽しんでもらうため、「ご家族で」「女子会に」等の宿泊プランは、もはやマストなのだそうでございます。また滞在についても「フロアゲストのための施設は、規則に従う限りどう使ってもらっても構わないし、楽しみ方も人それぞれ。それでOKなんだけどね」と優等生的な回答。ホントに? 本音は?

「いや~、内心は『勘弁して』なこともあるわよ。走り回る子供、大騒ぎするグループ、大迷惑な爆食爆飲とか。ビジネスマンからはがんがんクレームが来るけど、スタッフは相当のことがないと注意できないし、したらしたでブチギレされるし・・・これ、日本のホテルや日本人に限ったことじゃないのよ、海外ホテルのスタッフからも同じような話を聞くからね。ラウンジの雰囲気やサービスのクオリティが下がってきているのは、確かに否めない事実よね~」

常に「自分はしない」美意識を

閉じられたメンバーだけの世界だったクラブフロアが、誰もが手に届く存在になってきたのは、とても嬉しいこと。でも、ワクワクドキドキで出かけていった特別な空間が、居酒屋やファミレス状態じゃ、あまりにも悲しいじゃありませんか。そこで! 思い出してほしいのが、ミスターが以前のコラムでおっしゃっていた「クラブフロアはゲストもワンランク上の振る舞いを求められている」ということです。

たとえ女子会と言えども、それなりの装いとエレガントな言動は忘れてはなりません。ご近所ホテルといえどもバッチリおめかしし、飲食するのも見苦しくないように気を配り、バカ笑いは厳禁。腹黒い話をするなら小声で上品に(ホホホ)でございます。子連れの場合も同じですわね。マナーとルールを教えるいい機会と考えて親がお手本となり、騒ぎ出したらさっと退席するetc。

「元取り虫」は駆除しましょう!

人間、ひとりきりだとおとなしくしているものですが、同行者がいるとどんどん視野が狭くなりがちです。自分の周りには常に他人がいること、他人の目があることを常に心して、「あさましい」「はしたない」「みっともない」ことをしないよう気をつけねばなりません。

たとえ他人が好き勝手にしていても、自分はしない&我慢する。「元を取りたい」虫がうずき出しても、トラヴェジェンヌたるもの屈してはなりません! その心意気が、あなたをより美しく優雅に彩るのでございますわよ~。

あら~今回はちょっとお説教くさくてアイムソーリーでございます。が、トラヴェジェンヌのみなさま! ぜひ、マダムとともに美意識のステージをあげていこうではありませんか~。それでは、また来月。Ciao!

聞かせて、あなたの声を

お久しぶりの楓様! お元気そうで何よりです。季節外れの北欧4カ国ツアーで「空港で荷物2時間以上待ち」「電車トラブルで2時間以上待ち」「土砂降りのフィヨルドクルーズ」としょっぱい出来事のドミノ倒し! ぜひぜひ気力と財力を蓄えてリベンジなさって~。また「読者の方々は、お気に入りの航空会社ってあるのでしょうか?」とのご質問も。機会を見つけて取り上げたく思います。みなさまのご意見もお寄せくださいね。

もうお一方、お久しぶりの近藤様。ついにスマートデバイス購入を試みるも、希望機種がなく断念された由。「せっかくの非日常体験ができる旅行中、レストランでもスマホに夢中で会話もしない二人の姿って,私には受け入れられないのですが」とのご意見、ふか~く同意いたします! 以前、大反響だった旅先のスマホ問題、また近いうちに取り上げたく思います。

マブダチ気分のシェリー様からは、カードに付帯する保険について訂正お願いしますのご要望。「クレジットカードの保険には、疾病や紛失などの保証がついていない場合がありますが、傷害の保証は付いて」おり、「AIUなどの一般の保険は、海外旅行保険で傷害だけでなく疾病も紛失もその他色々カバーできる」とのことです。わざわざお知らせいただきありがとうございました!

Reiko様から、こんなおたずねが。ホノルル経由でダラスに向かうフライトで、入国審査や2時間前の再チェックインを差し引いても7時間ほど自由時間がおありとのこと。「ホノルル周辺で観光できるところを教えてください。景色を見るのは好きですが、買い物はあまり興味がありません」。ホノルルは手荷物預けの場所が向かいの駐車場の中とちょっと面倒なのですが、ここに託して、あとはタクシー移動が無難ですわね。周辺ですと定番ですが「この木何の木」があるモアナルアガーデンや、ビショップミュージアムがおすすめです。疲れていて動きたくなかったら近くのホテルでデイユース(利用時間によって料金は異なります)をお願いして、出発まで体を休めるのもいいですわよ。Reiko様、どうぞ楽しい旅を~!

使えるワンポイント英会話

「Please seal this envelope / package.」

「この封筒/パッケージに封をしてください」という意味のフレーズ。ホテルのフロントで貴重品を預けたり、誰かに書類などを渡して欲しい時、封が開いたままでは不安ですよね。そこでこのひと言。目の前でのり付けするか、テープなどで閉じてもらうとさらに安心です。

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

マダムイラスト
マダムイラスト

「ひとりじゃなければパブリック」

たとえ見知らぬ人でも、周囲に誰かがいたらそこは公共の場。あなたの言動は常に見られていることを肝に銘じておいてください。

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