アメリカン・エキスプレス
マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.
121

旅の写真も断捨離してみませんか?

マダムヨーコの辛口旅サロン 旅の写真も断捨離してみませんか?

みなさま、2016年も残すところ2カ月ちょっと。またしても慌ただしい季節がやってまいります。年の瀬と言えば大掃除。1年のホコリを払う大切な習慣ですが、わたくし的にはわざわざ寒い時期に掃除なんて気が進みません。大仕事は機会がある時にサクッとすませて、年末は簡単な整理整頓程度ですませたい。そのチャンスのひとつが夏休みです。そうしましたら、なんとまあ、今年は実家の物置から何十年も前の8ミリテープが発掘されましたのよ~。

懐かしの8ミリテープを再生したら…

こ、これはまさしく家宝かも! というわけでデジタル変換サービスに駆け込み、待つこと1カ月。ワクワクしてDVD観賞に望んだのですが…。んもう、露出はダメダメだわ、ぐるぐるカメラを回しているだけだわ、卒業式の記録なら主人公達はさておいて、父兄ばっかり登場してくるわと、なんじゃそりゃのてんこ盛り。家宝は家宝なのですが、今は亡きマダムパパに、心の底から「撮影ヘタすぎ!」とツッコんでしまいましたわよ。

何百枚の写真をチェックしてたどり着いた真実は

これで弾みがついたわたくしは、ついでにたまりにたまっていた写真を何とかしようと一念発起。ほとんどが旅行のものなのですが、まあ出てくる出てくる、しょーもない写真の数々。何をしているのかわからないステージの遠景、真っ暗な海岸に真っ暗なレストラン。背中や横顔のナゾのドアップに、被写体不明の風景。だってねえ、何が撮れているかわからないけれど、お高い料金を支払って現像&プリントするしかなかった時代ですもの。もったいないから取っておくしかないじゃありませんか。

そうして何百枚という写真をチェックし終えたわたくしは、1つの真実にたどり着きました。それが、
他人と風景の写真は死ぬほどつまらない!
そうなんです。8ミリのDVDを見た時も、うすうす感じてはいたのですが、自分や本当に親しい人が被写体じゃない画像や映像って、まったくもって興味も関心もわかないものなんですのよねっ。

とにかく同じ写真を撮りすぎなんです!

「ちょっと待って、観光スポットやナイスな風景写真もあったでしょ?」って、思いましたわよね!? はい、確かにございました。でも悲しいかな、そういうベストショットは、みんな「どこかで見た写真」。そう、ガイドブックや雑誌のグラビアで見たのと、まんま構図が同じなんですのよ~。人間、「いいな」「ステキだな」と思うものは、意外と普遍的だということです。

それでも自分が撮影者なら、「ここへ行った」「これを見た」という思い入れもありましょう。だとしても、同じような写真撮りすぎなんです! 近づいたり引いたり、ちょっとだけ角度を変えたり、ね。これ、もったいないからと残しておく必要はあるのでしょうか。会心の1枚だけじゃダメなんでしょうか(←新代表風)。

写真の断捨離で気分スッキリ

すこーし考えた末、わたくし思い切りましたわよ~。この際、写真だって断捨離するざます! 基本的には人物写真をメインに残す方向で、でもボケボケだったり、どこで何を撮っているのかがわからないものは却下。残しているといろいろ禍根のありそうなブツ&ブサイクすぎる自分画像も抹殺。焼き増ししそこねた写真(修学旅行のも出てきたりして~)は「今さらスマン(笑)」と友人達に送りつけることにし、人間以外が被写体の場合は1枚だけに厳選。もう二度と現像することはないだろうと思うフィルムも処分いたしました。

ああ、スッキリ! 手元に残ったのは、自分にとっても「遺品」としても、申し分のないセレクション(そうは言っても枚数はかなりあるのですが)。が、さっそく竹馬の友の二子玉マダムに自慢したところ、「それは素晴らしい所業である。しかしブサイクな自分を削除したのはいかがなものか。近しい者にとってブサイク面こそが、あなたである」と苦言を呈されてしまいましたとさ!

写真の概念を劇的に変えたデジカメ

山のような写真は何とかカタがつきました。次に取りかかるべきは画像データです。ご存知のようにデジカメの登場は、写真の概念を劇的に変えました。撮影枚数は気分的には無制限に近く、撮影したらすぐチェックして失敗ショットはソッコー削除可。わざわざ現像やプリントをしなくても、モニタで観賞できるしデータのやり取りも簡単。言うことなしの便利さでございます。わたくしも、気がついたら1回の旅行で300枚以上も撮影していることがありますしね。

そのデータはどうするかというと、パソコンに取り込んで最終的にCDに落とします。ですがハッキリ言って見返すのはその時くらい。必要がなければデータを開きもしませんし、同行者との鑑賞会もしません。それぞれが似たようなシーンを死ぬほど撮影していますし、カメラやスマホを交換して、お互いのポートレイトも押さえていますから、何が撮れているかだいたいわかるからです。

デジカメ&スマホ=撮っただけで満足?

もはや旅先での写真は「撮った」だけで、気がすんでしまう時代なのかもしれません。フィルムのような制限がない分、「せっかくだから撮っておかないと!」という強迫観念で、自分の目でじっくり見る前に、まずシャッターを切ってしまっている…そんな自覚はありませんか? わたくしもふと、条件反射でカメラを構えてしまう自分、ファインダーを通してしか対象物を見ていない自分を反省することがあります。

旅の記録は大切ですが、それが最優先になっては本末転倒ですわよね。わたくし撮影を許さない日本のミュージアムを、ずっと「なんてケチくさい」と思っていましたが、「自分の目で見る、感じることを促してくれる」という観点からすると、度量が狭いように見えて、実は素晴らしい判断なのではないかと考えを改めるようになりました。

写真の断捨離は、何が大事で何を残すのかを見極める、言い換えれば自分が何に価値を見出しているのかを再確認する、またとない機会だと思います。画像データをただただ撮り溜めている方も、ぜひアクションを起こしてくださいませ。思い出の整理整頓という以前に、デバイスやメディアは、壊れたら一瞬にしてデータが消え失せてしまう恐ろしいアイテムですものね。みなさまのより素晴らしい記録遺産の継承をお祈りして、それでは、また来月。Ciao!

聞かせて、あなたの声を

常連の果敢なるトラベジェンヌ、シェリー様。ドイツ旅行で「何かとスマホのお世話になりました。そこで問題になったのがグーグルの道案内」。時として「青い点々はでたらめで」「私はあの青い点々が大嫌いになった」のだとか。す、すまんです。でも的確すぎる表現に大笑いしてしまいました! して、マカオ旅はいかがでしたか?

「暇つぶしや、メールチェックには重宝しましたけど、旅行スマホ…やっぱり不要かも(笑)」というMari様は、旅先でのSIMカード購入派。でも「アパートメントが見つからない時も、列車に乗る時も、結局スマホは頼りにならなかったです」。まあ〜。フィレンツェでは優しいイタリアーノが電話でフォローしてくれたそうです。Mari様の魅力のなせるワザですわねっ。今後も旅とスマホの有用性についてのご報告、ぜひぜひお寄せくださいませ〜。

年越しを台湾で過ごされる予定のスカーレット様。「海外のトラブルまで含めて醍醐味などと言えるようになってしまうと、順風満帆な国内旅行を物足りなく感じてしまうようになりました」「お金を出したわりには国内は変化が乏しく、非日常感が得られません」。わかりますわ〜、その気持ち! わたくしも、もっと歳を取ったら国内旅行に目が向くのかもしれませんが、今は不自由なことがたくさんある海外の方が自由に感じるんですの。スカーレット様の台湾滞在のお話、お待ちしております。

最後は、超お久しぶりのH.Y様。奥様とこれまた久々のラスベガス&ハワイの旅、いかがでしたでしょうか。いろいろな困難をクリアしながら、楽しんでご計画を進めていかれたご様子、目に浮かぶようでございました。かけがえのない旅のパートナーがいらっしゃることの幸せ、本当にうらやましい限りです。お元気な旅のご報告、心からお待ちしております!

使えるワンポイント英会話

「「Sorry but I have to go.」」

「すみませんが、もう行かないと」という意味のフレーズです。時間に余裕がない時はもちろん、長々と引き止められていい加減困った時などにも使えます。時計を見ながらソワソワした様子を醸し出すとより効果的ですね。単に「I have to go.」でもいいのですが、「sorry」を加えた方が誰に対しても丁寧な印象を与えます。

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

マダムイラスト
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記録ではなく記憶に残る旅をしよう

旅の記録は写真やデータよりも、自分の五感に刻まれたものこそが永遠です。撮る前に、まず感性で味わいましょう!

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