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スマホが旅をつまらなくする!?
さすがに夏LOVEのマダムも、もうそろそろ涼しくなって~と弱音が出てしまう今日この頃、みなさまはお元気でお過ごしでしょうか。ところで、前回のミスターのコラム、お読みになりました? 特に旅先でのスマホとの付き合い方についてのご意見、どう思われまして? わたくしすっかり考え込んでしまったのでございます。
マダムはいまだにNOスマホ派
と申しますのも、実はマダムはいまだにNOスマホ派なんですの! 実は、あれこれみなさまにお届けしている情報は、すべてパソコンからの発信。どうしてもの素材はホテルジェンヌ見習いのGGちゃんにお願いして、なんとかかんとかやりくりしているのが現状でございます。
わたくしがスマホを持たない理由は、まさしくミスターが喝破していたとおり。「利用料が高い」「必要ない」の2点。これまで幾度も「もうスマホに……」と悩む場面はありましたが、やっぱり「まだ、いらないや」で、乗り切っているのでございます。
確かにスマホはとっても便利。マダム仲間も大半はユーザーで、旅先には当然携帯していきます。行きたいお店が見つからない、現地の知り合いに連絡を取りたい、なんて場合はサッとスマホを取り出してチャッチャと処理してくれます。マダムは「うへへ、すみませんねえ~」とおんぶにだっこにミルクにねんね状態。中でも忘れられないのが、年始めの台湾旅行。帰国したら東京が大雪で大混乱だったアレです。
あの時は、本当に二子玉マダムのスマホが命綱になりましたもの。もしスマホを持たないマダム一人きりだったら……。いや、何とかしたのでしょうが、それ以上にスマホから最新情報を即時ゲットできることのありがたさ、心強さは今でも忘れることができません。
スマホが好きじゃない理由とは
それだけ利点がわかっているくせに、なぜスマホに拒否反応があるのか。理由はただ一つ。一緒にいる人がスマホをいじっているとつまらない、それだけなのでございますよ~。ほほほ、何というキモの小ささ、心の狭さでございましょう! でも、みなさまの中には「うん、わかる!」と、大きくうずいてくださる方も多いのではないかしら。それが顕著なのが旅先です。
長旅の末、ようやく着いた空港で、ホテルの部屋で、繰り出したカフェやレストランで、スマホユーザーは、何をおいてもWIFI接続が最優先。うまくいかなければ、つながるまで意地でも格闘を続け、逆にうまくつながれば、それで気がすむかというと、そんなわけはなく、引き続きラインだのフェイスブックだのツイッターだののチェックに突入。もう延々と、です。毎日していることだから、習慣なのでしょうねえ。
その間、スマホを持たない派はというと、ひたすら手持ちぶさたの時間でございます。話しかけたところで相手は上の空。はるばる海外まできて、目の前に恋人や友人や家族がいるのに、見えない電波の先にいるだれかさんに「いま食事中」なんてメッセージを送る方が大切なの? そしてその即時性にどんな意味があるの?
マダムには、それがわからないんですのよ~。日常から脱出してきたのに、なんでわざわざ自分から日常を持ち込むのでしょうか。それとも、自分も一緒になってスマホをいじっていれば、気にならないの? 文句を言う方がおかしいの?
問題はスマホの使い方
いえいえ、決して旅先にスマホは不要と言っているわけではありませんのよ。先にも申しましたとおり、その優位性や利便性は実感しておりますもの。問題は、これまたミスターもおっしゃっていたように、その使い方なのだと思います。実際、ミスターと同席していると本当に感銘を受けるのですが、スマホの使い方がとってもスマートなんですの!
お仕事の関係上、国内外から24時間連絡が途絶えず、内容によっては急な対応が迫られるにもかかわらず、一緒にいても「置いてきぼりにされている」感が、全くないんですのよね~。観察したところによると、スマホは基本胸ポケット、そしてご本人も書いていたとおりメールはオフモードになさっているようで、どうしてもの場合のみ「失礼」と断ってから、手短にお返事されていますわねえ。
わたくしも、相手がお医者様とかメディア関係者、サービス業などで超多忙&クイックレスポンスが命というお仕事なら、目の前にスマホを置かれても仕方ないと思います。でも、今日ではスマホを情報ツールと割り切って必要な時だけ使うという人よりも、スマホは体の一部です~なケースの方が多いみたい。だからそばに誰がいようが、無意識にスマホをいじっちゃうのではないかしらん。
それに気づいている二子玉マダムも、旅先ではWIFI接続を確認するだけで、あとはセーフティボックスに入れっぱなしです。やはり仕事の関係上、確認しなければならないメッセージはあるのですが、それは帰館後にサクッとすませている様子。一緒にいる人間を大切にしていることがきちんと伝わる、大人の対応だわあ~と嬉しくなります。
目の前にいる人とつながろう
もし、マダムがスマホを手にしたら……。今使っている携帯電話だって通話&メール機能のみなんですから、きっと積極的にSNS系に手を出すことはないし、四六時中チェックすることもないでしょう(=VIPじゃないってことですけどね。フッ)。
eチケットやホテルバウチャーはプリントで持参し、何か困ったことが起きたらホテルのスタッフやコンシェルジュに助けを求めると思います。空港やバーで時間をもてあましたら、本を読んだり同行者とおしゃべりをしたい。今いる、その空間を、時間を、一人で、もしくは目の前にいる恋人や友人と味わい分かち合いたいのです。
な~んて言ってますけど、心の中では導入について激しく悩んでいるのも事実でございます。初めての国や都市に旅する時や、マイナーな場所ゆえに事前に十分な情報が入手できなかった時、スマートデバイスは現地で強い味方になりますものね。
ああ、この矛盾に満ちたスマホへの気持ち。みなさまは、どうクリアなさっているのでしょうか。うまくスマホと折り合っている方、そしてスマホによるディスコミュニケーションを回避している方、どうぞマダムに知恵をお授けくださいませ。納得してつきあいたいダーリンだけど、どうしても見過ごせない欠点がある。そんな気持ちで悶々としているマダムからのご報告でした。それではみなさま、また来月。Ciao!
みなさま、当コーナーを使っての呼びかけが功を奏した模様で、お懐かしの常連からご新規まで、たくさんの方々からの心のこもったお便りを続々いただいております。ううう、マダム超感謝感激でございます!
つきましては、次号は毎年恒例のみなさまからのお便り特集をお届けしようと思いますの。今回のスマホ動議に対するご意見も含めて、みなさまの声をガンガンお寄せくださいませね。毎日、首を長くしてお待ちしておりま~す。
「Can I use WIFI for free?」
ホテルや飲食施設などで、「無料でWIFI接続できますか?」とたずねる時のフレーズです。たいていの場合アクセスコードを教えてくれますから、それをタイプアップすれば、すぐ使えるようになります。どうしてもわからない時は、スタッフに「Could you please show(tell) me how to use it?」とお願いしてみましょう。
思いを伝えたいのは目の前の人
愛の言葉でも文句でも、あなたが気持ちを伝えるべきなのは目の前にいる人です。その会話から愛が深まっていくのです。