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マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.
16

海外旅行が教えてくれる「自分」と「日本」

マダムヨーコの辛口旅サロン 海外旅行が教えてくれる「自分」と「日本」

みなさま?、あけましておめでとうございます。お正月休みはいかがでしたか?マダムは積年の恨みを晴らすべく、用意周到にカニ三昧の手はずを整え、指が腫れ上がるほどにキッチンばさみを駆使して挑みましたが・・・飽きたっ。タラバ足3本でギブアップ。あとは大量に積まれたカニ足を横目に、牛肉・豚肉・ケーキなどに逃げました。何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。またしても新年から、しみじみと人生について考えさせられたマダムでございます。

ホテルの好みは「理想のリビング」の反映か

2007年末はミスターと長らく語り合い、やはり旅の達人の話をうかがうと、目が開かれることがたくさんあるものだなあ、と感嘆いたしました。メルマガではお知らせできないほどのあれやこれやの会話の中で、最も印象的だったのは、「ミスターにとってホテルとは?」という質問に対する答え。それは「うーん、理想のリビングかな」でした。理想のリビング!なるほど!「ここは好き!」と思ったホテルの客室、それって自分の憧れの反映なのですね?。

ロココ調のゴージャスなホテルにうっとりできる人、シャープでシンプルなデザインが好きな人。完璧なパーソナル空間を求める人。他人と空間をシェアしても気にならない人。全てがきちんと機能しなくては気が済まない人。ちょっとくらいアバウトでも居心地がよければそれでいい人。みな自分が「落ち着ける場所」の条件は違うわけで、だからこそ同じホテルでも「最高!」という人あれば「二度と泊まらん!」と両極端な感想が出てくるのでしょう。

安全・安心は日本が誇る美徳です!

そしてマダムは思いました。海外旅行って、単に知らない土地に行って知らない生活や文化を体験するだけではなく、自分と地続きの「何か」を発見する手がかりにもなるんだなあ、と。この発展系として、マダムが旅先でいつも考えにふけるのが「ダメなところもいっぱいあるけど、日本はやっぱりいい国なのかも」ということです。

たとえば、もう昔から耳が痛くなるほどに聞かされてきた「日本人は危機意識が足りない」というお言葉。椅子に荷物を置きっぱなしにしたり、人前で平気でお財布を開くなんていう行為。これで痛い目に遭うのは、そりゃあ自業自得というもんです。でもね、日本人は「置いてあるものは盗まれて当然」とか「人を見たら泥棒と思え」などという教育は受けてこなかったわけです。そして、安心して荷物を置きっぱなしにできるような社会を、みんなで作ってきたわけです。これってすごいことだと思いません?これほど他人を信用する国民性って、世界に誇れる美点ではありませんこと?

身を守りつつ他人に優しい目を向ける

だからこそ、マダムは「日本人はチョロい」と思われるのがすごく悔しいのです!会ったことのない神様より、目の前の隣人を信じられる日本という国の素晴らしさを、日本人をカモにするヤカラに思い知らせてやりたいー。などと、初めて訪れた国で必要以上に警戒心を抱き、精神的に疲れ切った夜にワインなど飲みながら一人憤慨するわたくし。そして、カードキーを持たずにドアを閉めてしまい、裸足ですごすごとフロントに行くわたくし。コドモか!?基本コドモなのか!?

一方、安心・安全という美徳を持ちながら「日本人ってやっぱりダメ」と思うのが、他人に対する無関心さ。特に重い荷物を持って階段を上っているとき。日本で手助けをしてもらったことありますか?アジアでもヨーロッパでも、マダムは、途方に暮れているときに老若男女関わらずたくさんの人に手をさしのべてもらいました。どんなに嬉しかったことでしょう!だからマダムは日本でも、駅の階段で大きな荷物を持っている人がいたら必ず声をかけます。知らん顔してる若い男子やオジサンに見せつけてやるのです。「少しでも気がつけよ、コノヤロウ」と思いながら。

自分のスタイルの旅を見つけるために

海外旅行は、見たこともない風景や知らなかった文化に触れて感動することだけが王道ではありません。ショッピングやエステ、グルメ三昧の旅だって非難される筋合いもございません。どんな形であれ、そこに生活している人たちと接し、「なぜ?」と思うことや、ハッとしたことを心に積み重ねていくことこそが、いちばんの収穫だと思うのです。気軽に海外旅行ができる時代だからこそ、いろいろな環境や状況を自分の身に引きつけて考えてみて欲しいですわね。そうすれば、どこに行くにもやみくもに重装備をしたり、ガイドブック通りの「観光」ばかりせず、自分のスタイルの旅ができるようになると思いますわよ。

あ?ら、2008年はいきなりマジメなお話からはじまってしまいましたわね。実はマダムは原油の値上がりに超おびえているんですの。だって、だって、いろいろなものが高騰していく中で、いちばん最初に「高いからもう無理」となるのが、飛行機を使う海外旅行になりそうなんですものーーー!!そうでなくとも、ここ数カ月のサーチャージのぶっとびの高さ!もしかしたら海外旅行が、限られたお金持ちの人だけができる娯楽となる日も、そう遠くないのかもしれません。だからこそ、みなさん、海外に行くなら悔いのないように。常に一期一会の気合いで望みましょうね。ついでに、そうはいっても大切な旅先の危機管理については、こちらで学んでおいてくださいませ?。それでは、今年もマダムヨーコをどうぞよろしく!Ciao!

聞かせて、あなたの声を

いつもたくさんの方からお便りをいただいていると、へえ?と感心するお話がいっぱい詰まっています。そこで新コーナーとして、みなさまからの旅のリアルな体験を募集&大公開させていただこうと思い立ちましたの!

第1回目のテーマは「世界の空港の××スポット」。

「××」に入るのは、おすすめ、グルメ、お買い得、穴場、リラックスはもちろん、悶絶、戦慄、脱力、謎、爆笑といったマダム好みのものまで何でもOK。マダムのおすすめはプラハ・ルズィニェ空港の下着屋さん。ここで売っている、チェコにちなんだエンブレムがプリントされたキャミソールは超キュート!あとは、日本からアエロフロートでモスクワのシェレメツェヴォ国際空港に到着すると、なぜいつも日本食レストランが閉まっているのか。なぜ従業員がテーブルの上で寝ているのか。そしてうどんが激マズというウワサは本当か。

誰もが悩まされる長時間の搭乗待ちによるゾンビ化を撲滅すべく、どしどし情報をお寄せくださいませ?。サロンへのご意見やご感想も、引き続きお待ちしておりますわよ。

使えるワンポイント英会話

「Don´t mention it」

「Thank you!」と感謝されたときに、すかさず返したい親しみを込めたフレーズ。「気にしないで」という意味ですが、日本風に言えば「どうってことないですよ」に近いかも?急いでいる人に順番を譲る、自動販売機や公衆電話の使い方がわからなくて困っている人に教えてあげる等々、どちらかというと日本にいるときに海外からの旅行者との会話で活用できそうですね。たまには「Thank you!」と言う立場から、言われる立場になってみては?

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

マダムイラスト
マダムイラスト

『助け』は天下の回りもの

誰かの親切が嬉しかったら、自分も他人に優しさを持って接すること。これぞ世界平和の第一歩なり。

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