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こんなことに気をつければ、フライトはいつも快適!
みなさま、ごきげんいかが?紅葉を見ながら露天風呂というベタな国内旅行に心惹かれつつも、虎視眈々と海外行きのチャンスを狙う。そんな正義と勇気のトラベルSWAT、マダムヨーコでございます。海外旅行に行きはじめたころの、あの新鮮なドキドキはやや薄れましたが、マダムは今でも成田空港に行くのが楽しくてたまりません。さわさわとしたざわめきや独特のインフォメーションチャイムが、「ああ、これから旅に出るのだ!」という高揚感を存分に盛り上げてくれるんですもの。でも機上の人となって楽しいのは食事がサーブされる1時間あたりまで。あとはひたすら我慢タイムのスタートですわね。
エコノミークラスではまめに足を動かすこと!
いかに快適にフライトタイムを過ごすかはトラヴェジェンヌの尽きぬ悩み。そりゃあファーストクラスをチョイスすれば一発で解決かもしれませんが、マダムは悲しきエコノミー常習者(マダムなのに・・・)。たまに運良くビジネスにアップグレードされると、これが落ち着かない!フットレストはどうやって引き出せばいいの?と右往左往するばかりか、ひんぱんにサービスに訪れるキャビンアテンダントにも「はっ、かたじけない」と恐縮した気持ちでいっぱい。マダムの旅慣れは、どうやらエコノミーサイズのようであります。
そしてこのエコノミークラス、非人間的なスペースの狭さはどうしようもありませんわね。隣が空いていればアームレストを持ち上げて、ちょっとお行儀悪く横座りしたりもしますが、それにも限界があります。また、椅子の高さが標準的日本女子の背丈にはやや高く、足が本当にむくんでしまうんですのよね。バッグや荷物を足下に置いてフットレスト代わりにしたりと対策を講じても、到着時に靴に足が入らない・・・なんてこともよくあります。まめに足首を動かしたりして、血液の循環がよくなるように気をつけたいものですわね。
シートはなるべく倒さずにベストポジションを見つけましょう
マダムが「これだけはやめて!」と思うのがシートを倒すこと。長時間フライトで就寝タイムが設けられているときは仕方ないか・・・と思いますが、乗っていきなり、とか、食事中も平気で倒しっぱなしというのはいかがなものでしょう?たまに「倒してもいいですか?」なんて声をかけてくれるマナーのよい方(意外なことに若い女性が多い)もいますが、たいがいは前触れもなくガコーン!ああ、不愉快!そうでなくとも動きがままならない下半身が拘束状態に。背の高い男性の方なら、よくおわかりかと思います。シートは倒さなくても、腰にクッションをあてがえば体はかなりラクになるはず。クセのようにシートを倒す前に、ぜひそのままで自分のベストポジションを研究してみてくださいね。
ナイトフライトはアルコールを控えて体調コントロール
機内でなにをするかといえば、これは食べるか、本を読むか、寝るしかありません。最近はパーソナルモニター付きの機材が増えたので、映画やゲームがマイペースで楽しめていいですわね?。また機内でしっかり睡眠を取りたいという方は、なるべく機内食やアルコールを減らすことをおすすめします。特に夜間フライトの際は、ナイトキャップ代わりについ飲み過ぎてしまいますが、到着後の胃もたれ、体の重さはハンパじゃありません。もったいない、という気持ちをぐっとこらえてノンアルコールを選択、そして機内食もフルーツやサラダあたりで我慢してみてくださいませ。もう本当に、コンディションが違ってきますわよ。
ほんの少しの気配りで自分も他人も気持ちよく
オジサマ族に多いのは、頻繁にコールボタンを押しての各種リクエスト。飲み物くらいなら、自分でキャビンアテンダントのところに出向いてもらってきましょう。ちょっとした運動にもなるし、待たされてイライラすることもありません。あと気圧の関係で耳が聞こえにくくなるので、おしゃべりのボリュームにも注意。シーンとした機内に響き渡る「旅の成果」「俺の人生訓」「友人知人のウワサ話」は、他人には騒音でしかありませんのよ。ま、たまにめちゃくちゃ面白いときもありますけど?。
狭い場所で見知らぬ人とヒジヒザ付き合わせて過ごすのですから、マナーや気配りは忘れずにいてほしいもの。機内サービスには「ありがとう」の一言を、トイレを長時間独占しない、使い終わったら洗面ボウルをキレイにしておくなんてことは基本中の基本。なのにデフォルトで守らない人が多いのも事実でございます。
コワいんです、やめてください携帯電話!
一番コワイのが離陸直前まで、またランディング直後の携帯電話使用。あれほど事前に注意されても、なぜいい大人がルールとマナーを守れないのが不思議で仕方ありません。計器類に支障を来しかねない携帯電話については、自分だけならいいかという楽観は絶対に禁物です。ビジネストリップならまだしも、海外旅行という非日常のバカンスに出かけるんですもの、思い切って携帯電話などおうちに置いてきちゃったっていいではありませんか。オン・オフのメリハリをきっちりつけるのもトラベジェンヌの優雅な心得でございましてよ。
こうしてお話ししていると、特に目新しいことなどありませんわね。誰もが知っていて、誰もが守りたい事柄ばかり。海外のホテルやレストランで腰が低く、いいゲストと歓迎される私たち日本人。どうか機内でもその評判をおとしめることのないよう、視野を広げてともに快適な空間と時間を共有しようではありませんか。アップルワードのサイトには飛行機の賢い利用法や、へえ?と思うような裏話満載の「飛行機にまつわるウンチク講座」も掲載されています。こちらもどうぞ、お役立てくださいね。それでは、みなさま、来月またお目にかかりましょう。Ciao!
長旅にもれなくついてくる「空港でのトランジットタイム」、みなさまからも大ボケ・小ボケ体験が続々と寄せられました。ベルサイユ宮殿で超豪華なディナーに招待されたというマダム悔し泣きのご報告をくださった神坂様は、その帰国便で50分の待ち時間を2時間半と大勘違い。香港の空港で名前を連呼されまくったそうです。ホホホ、最後までVIPでございますこと?(←許してっ。精一杯のイヤミなんです)。オンタイムでバンコクからメールをくださったs@nas様、インターネット利用も時間つぶしには有効な手段ですわね。でも、バンコクに行くたび病院行きとは・・・マダムの丈夫な胃腸を分けてあげたいくらいです。インターネットといえばルーマニアで「アップルワールドのサイトにアクセスできなかった」という中澤様。最後の手段は「appleworld」でググるに限ります。またバンクーバーで乗り継ぎの際の空港職員の手際の悪さに憤懣やるかたなしの経験をされたのはtomomo様。でも、この方アップルワールドのワンコインホテルご当選の大果報者! う、羨ましい・・・。「トランジットは時間の無駄。できれば30分」と豪語なさるのはエグゼクティブトラベラーのナノメートル様。その分不測の事態における善後策はバッチリなさっておくのだそう。むう、強者でございます。そして美和子様!「私の究極旅行術」というタイトルからして、どんなスゴ技が!?とマダムはドキドキしながらお便りを拝見しました。すると、この答えは「夫と行く」。これが、あなた、5カ国語を操り、奥様を「命をかけて守ってくれる」どんな時でも「彼さえいれば安心」という最高の旦那サマなんですよ!さらに「20代以降は太らなければ日本人女性の方が絶対にキレイでいられる」という力強いお言葉と、「マダムもすてきなパートナーを見つけてください」という励ましつき・・・。ああ、嬉しいけれど最大の課題を突きつけられた気分・・・。美和子様、マダムはがんばりますっ。
「Suppose I don´t ?」
「もしダメだといったらどうする?」といった意味の、ちょっと遊び心で使いたいフレーズです。機内食のサービスで「もう魚しか残っていないのですが」などと言われたら、茶目っ気たっぷりに言い返してみるのもいいですね。美人アテンダントと話が弾むきっかけになるかもしれませんし、瓢箪から駒で何とかしてもらえたりすることもアリ!?
当たり前と思う事に非常識が隠されている
当然の権利と信じての言動も、周囲の状況を考えればマナー違反だったり他人の迷惑になってしまう場合があります。ここにいるのは自分一人でないという自覚をしっかり持ちましょう。