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世界の男性をメロメロに。目指せトラヴェジェンヌ!
台風、水害、地震、事故・・・いやーんな出来事が世界各国で相次いでおりますが、みなさまにおかれましては右へならえで安易に自重せず、賢く年末の旅行計画をお練りになっておられることと存じます。愛と主張のトラヴェジェンヌ・マダムヨーコでございます。「トラヴェジェンヌ」とは、エレガントに旅を楽しむ女性達のこと(いま思いついた)。「IDカード提示を求められたわ?」なんて喜んでいるうちはまだまだヒヨッコざます。旅先では「マダム」と呼ばれてこそ女!今回は誰でも簡単になれる旅先マダムなりきり術・見栄え編をご披露いたします。
まずはジーンズを脱ぎ捨てて!
旅する喜びと期待に満ち満ちた雰囲気の成田空港。でも、マダムはいつも深いため息をついてしまうのです。ちょいと、お姉さま方、目的地はどちらですの?トランクを転がしているところを見ると、格安でディープな場所を放浪するバックパッカーじゃありませんよね?
なのにっ。なぜに誰も彼もがローライズのぱつぱつジーンズにロマンティックジプシー風のカットソー、たすき掛けのナイロンバッグあーんどハイテクスニーカーorとんがりヒールのパンプスなのかしらっ!?マダムには、もはや誰が誰やら見分けがつきません。そのファッションがはやっているのはわかります。でも、それは本当に「あなたらしく」て「旅先にふさわしい」服装なのかしらん。
ゆったり服は万能アイテム
なによりも、これから数時間以上飛行機に乗ることをお考えくださいまし。窮屈な姿勢・無理な気圧で負担がかかるのですから、そうでなくともセンシティブな女性の下半身を、ヘソ出しのきっついジーンズで締め上げるなんてもってのほか!ゆったりしたワンピースやパンツ(ウエスト調節可能なもの)で、身体をラク?に&リラックス。血行とリンパの流れを助けましょう。寒さ対策にはカーディガンやタイツで臨機応変に。足元は歩きやすい高さのミュール(足がむくんでも大丈夫!)で。これですわ!それに、ゆったり服を着ていれば、機内で多少お行儀が悪い姿勢をしていても、なんとかごまかせてしまうという嬉しいおまけもありましてよ。場所は取るわ、洗濯はしにくいわのジーンズなど、リゾートへの旅には不要なのです。
自分なりのファッションを確立しましょう
それにワンピースやゆったりパンツ(ジャージにあらず)は、目的地の空港に降り立って、即、リゾートのムードに溶け込めるベストアイテムでもあります。特に4スター以上のホテルにチェックインするなら、効果は絶大。VIPならまだしも、普通の日本女性がジーンズ&スニーカーで高級ホテルに現れたら、ティーンエイジャー扱いされるのが関の山。それなりの服装をしていることで対応はぐっと丁寧になりますし、もしかするとワンランク上のお部屋を用意してくれることだってありますの。若く見えるのが全て、ではありませんのよ。
行くのはリゾートじゃないし・・・という方でも、やはり日本の流行を引きずっていくのは避けたいものですわね。海外旅行という非日常のシチュエーションだからこそ、普段はクローゼットの死贓品になっている「おめかし用」のアイテムをどんどん活躍させるべし!軽くて柔らかい素材のお洒落着は持ち運びに便利なだけでなく、あなたをエレガントに演出してくれる最高のパートナー。ブランドブティックやレストランでは、ぜひお召しになっていただきたいですわ。これだけでも十分に「マダム」として遇されること間違いなしですもの。
素晴らしき「ジャパニーズ・オバサン」
ところで、海外のホテルで最も評判のよいゲストは誰だと思います?実は「ジャパニーズ・オバサン」なのです!やかましい、図々しい、おせっかい・・・と、とかくうっとうしがられる国内と異なり、オバサマ達のその特徴は海外では大変喜ばれるのです。いつもにっこり「ありがとう」と言ってくれる、きちんと自己主張をする、身振り手振りでも何とかコミュニケーションをしようとする積極性、モノをきれいに丁寧に扱うこまやかな気遣い。これは、どの国のホテルスタッフも絶賛しております。ぜひ見習いたいものですわねぇ。ええ、特に男性陣!
マダム年齢の方はオリジナリティで勝負
しかし、そんなオバサマ方にもやはり弱点が。いうまでもなくファッションです。若い女性が画一的な服装なら、オバサマ方も然り。帽子、リュック、斜め掛けポシェット+ウエストポーチ、実用本位の靴。もう、いつでもどこでもフルメタルジャケット状態。わたくし、世界各地でそんなオバサマ集団を目にするたびに「学徒出陣かよっ!」と思ってしまいますの。
オバサマ方には、ぜひデパートへ出かけるような、ふだんのおシャレな装いで旅行をしてほしいものです。年齢を重ねているからこそ、そうしたゆとりのあるファッションが映えるのです。また、いかにも「旅行者」というスタイルは、しつこい客引きやスリなどの格好の目印になってしまいますから・・・。どうぞ、同行のお友達が全身新品フル装備をしようとも、自分らしい、自分が一番素敵だと思うアイテムでお出かけくださいませ。もちろん、ジャパニーズ・オバサンのマインドはそのままで!
それでも、やっぱり最低限の英会話くらいはサラリと口にしたいものですわね。エスコートしてくださる男性のいない、けれど気楽な女性だけの旅を快適にするために、しつこいようですが、女性の方々も「旅の英会話」をご参照くださいね。特に何かをリクエストしたい、ちょっとしたトラブルの解決には大変有益ですわよ。
マダムは基本的に女性の味方でございます。旅先でスマートかつエレガントな日本女性を見かけると、こっそりチェックし、我が身を引き締めておりますの。「日本人女性は最高にワンダフルだ!」と世界中のオトコをメロメロにするためにも、ぜひご一緒に、目指せトラベジェンヌ!でございます。さて男性、女性ときて、次回は当然カップルのお話です。みなさま、こうご期待。それでは、Ciao!
前号の「男子、もっと頑張らんかい!」のメルマガに熱いメッセージをいただきましたわ!
kobayashi様からは日本的精神の成り立ちから考察した根本的な問題提起を、「ヨーコ様大好き」と書いてくださったのはハンドルネーム・田舎の中年おじさん様、そしてnomura様からも応援のメールをいただきました。海外旅行での彼氏のダメぶりに「100年の恋も冷めた」きなこ様、次号はあなたのためのカップル講座ですわよ。
それにしても、マダムは、マダムは嬉しゅうございます!!これからも「めちゃくちゃ大切なこと」をどんどん提案してまいりますね。どうぞ、よろしく。読んでくださっているみなさまに愛をこめて・・。
「Isn't there any way?」
何かお願いごとをした時に、相手が渋ったらすかさず繰り出したい必殺フレーズ。「そこを何とか!」「どうしてもダメかしら?」といった、相手の好意に訴えかけるニュアンスがあります。
使う時はだめモト覚悟で、ちょっぴり甘えた雰囲気を醸し出してみましょう。相手のストライクゾーンに入れば、わがままなリクエストでも、もしかしたら通じるかも!?
人は人、我は我なり
「普通はこうでしょ?」というあやふやな「常識」や「流行」に流されず、TPOと自分のスタイルを追求・確立してこそ、ワンランク上のトラベラー・・・です。