アメリカン・エキスプレス
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ミスターMのおいしい旅の話「次の旅はここへ行け!」
Vol.
16

車を使って旅のステージをアップしよう!

ミスターMのおいしい旅の話 車を使って旅のステージをアップしよう!

みなさん、あけましておめでとうございます。昨年はハードな旅続きに加え、やっかいな風邪を背負い込んで青息吐息の年越しでしたが、ゆっくり休んだおかげでパワーもほぼ回復。新しい年もまた、魅力的なデスティネーションを求めて世界に飛び出していく所存であります。そこで2008年最初のテーマは、私と同じ思いでおられる方に、旅の楽しみをより新鮮かつディープにするための提案を。それは「レンタカー」のすすめであります。

移動の多い旅は困難がいっぱい

「おいしい旅の話」を愛読してくださっている方の多くは、きっと海外旅行に並々ならぬ情熱を抱いていることでしょう。かくいう私もまだ見ぬ土地、いつかは訪れてみたい場所など、夢や希望はふくらむばかりですが、それがマイナーな都市や小さな町、人里離れた場所にある名所旧跡であればあるほど、実現にはさまざまな困難がつきまとうものです。そうでなくとも忙しい時間をやりくりしての日程では、移動ばかりに多大な時間を割くわけにはいきませぬ。そこで多くの方が選択するのが、効率よく各地を回るパッケージツアーというわけです。

パッケージツアーは便利だけど・・・

確かに、あれこれ面倒なことを考えなくても、黙ってバスなり列車なりに座っていれば、自動的に目的地に連れて行ってくれるパッケージツアーは便利であります。でも、こんなことを考えたことはありませんか?ああ、もっとこの景色を心ゆくまで味わっていたい。町中を気の向くままに歩き回ってみたい。面白そうなホテルを見つけたから泊まってみたい。こういう、いわばマイペースの楽しみ方が、パッケージツアーではなかなかできません。下手をすると、ただ「見てきただけ」という強行軍にもなりかねません。

旅の可能性と行動範囲を飛躍的に広げるレンタカー

しかし、たとえマイペースで行きたいところに行ける個人旅行でも不安はあります。移動手段は?その間の荷物は?これを解決してくれるのが車、そうレンタカーなのであります。これまでも「おいしい旅の話」では、イタリアのアマルフィ海岸や、アメリカの国立公園をめぐるドライブの魅力をお伝えしてきましたが、車という「足」を手に入れると、旅の可能性と行動範囲は飛躍的に広がります。レンタカー最大の利点は、時間調整や乗り継ぎに煩わされることなく、体力や興味に応じてフレキシブルにスケジュール変更ができること。重い荷物を持ち運ぶ必要がないこと。しかも自らの手で運転するのですから、旅の印象や思い出はよりビビッドかつ刺激的になるという、嬉しいおまけもあります。

海外ドライブのトレーニングをするならハワイ

まずは海外での運転に慣れることが第一関門ですが、トレーニングの場所として私がおすすめしたいのがハワイ、それもビッグアイランドかマウイ島がベストかと思います。道幅が広くて交通量もさほど多くなく、スピード規制がしっかりしている一般道で、まずは外国の交通システムや左ハンドルに体をゆっくり順応させていきます。また見晴らしがいいため、何よりも走っていて爽快なのが、運転に対する焦りや恐怖を解消するのに絶大な効果があります。他にもアイルランド(ここは日本と同じ左側通行)やタヒチなどが、比較的安心してレンタカーにトライできる土地かもしれません。

都市部のドライブは難関がいっぱい

反対に、海外ドライブビギナーが避けた方がいいのが、都市部でしょうか。イタリアは標識が大変わかりにくく、地図もかなりアバウト。入り組んだ小路地や一方通行も多く、日本ではあまりなじみのないロータリーのルールにも四苦八苦。とにかくドライバーの負担が大きいのです。パリでも凱旋門周辺のロータリーが超難関ですね。何重にもなっていて、一度入ると出られそうでなかなか出られない・・・。駐禁ルールも厳しく、下手に駐車できない等々。私も路の狭いサンジェルマンで、チェックインのためにホテル前の公道に駐車してバゲッジを下ろしていたら、いきなり罰金!ロサンゼルスやニューヨークなどの大都市も意外とハードです。郊外に出るにはフリーウェイ中心ですが、ビュンビュン飛ばしているわ、次から次へと分れ道が出てくるわ・・と、ちょっとビビってしまいそう。

次の旅行ではレンタカーをぜひパートナーに!

海外旅行の人気渡航先は、やはりメジャーな大都市。ショッピングやグルメ、観光スポットもしっかりそろっていて、何度行っても飽きない魅力はあるものですが、いつもいつも同じ行動範囲内ではつまらないではありませんか。車があれば、気軽にそしていとも簡単に、見知らぬ世界に足を踏み出すことができるのです。2008 年の海外旅行のパートナーには、ぜひレンタカーを!というわけで次回は、さらに詳しいレンタカー活用方のヒントをお話ししていきますので、どうぞお楽しみに。

マイフェイバリットホテル

チェンマイの「ここなら外さない!」ホテル

今回は、久しぶりに訪れたチェンマイで出合った感嘆&感動のホテルを3軒紹介します。1軒目は、チェンマイが誇る最高級ラグジュアリーホテル、マンダリンオリエンタル ダラ デヴィです。建築当時から、そのあまりにも寺院に似たデザインが「不敬である」と物議を醸してきたホテルであり、私もチェックイン時に敷地内をカート移動しているとき「やりすぎかもねえ」と感じたのですが、客室に入って、まあびっくり。シティホテルの機能性とリゾートの開放感を見事に兼ね備えた極上の空間ではありませんか!1階はフルキッチン付きのリビング、2階はオープンジャクージ付きのベッドルームと贅沢すぎるほどの広さ。すごかったのが、ゾウが散歩する(?)ライスフィールドが一望できるレストランでの朝食です。こんな光景見たことない!すっかり魅せられた私がそこで過ごした時間は何と3時間。その心地よさを何倍にもしてくれたのが、ノーブルでエレガントなスタッフのサービスでした。いやはや、私の中ではかのフォーシーズンズを軽〜く超えてしまいました。

スタッフのサービスやアンビアンスが完璧だったといえば、チェディ チェンマイも忘れられません。メーピン川沿いの通りに立ちはだかる要塞のようなウオールの内部は、静けさと優雅さに満ちた時間を過ごしたい、「違いのわかる」大人の世界。客室はスタイリッシュですが、どこか抑制が利いていてアットホーム感すら漂っています。ここのレストランはデザインといい、料理といい素晴らしかったですねえ。カップルでもいいけれど、洗練されたものを好むアーティストタイプのゲイには非常に人気がありそうな気がします。リピーターが多いというのもうなずける、美意識を満足させてくれつつ心からくつろげるホテルです。

最後にお手頃な1軒として、ナイトバザールの近くに建つ「デュシットD2 チェンマイ」。タイを代表するホテルブランド、デュシットが手がけるSLHのデザインホテルです。オレンジを基調にした華やかでフレッシュなムードにあふれ、デコレーションも個性的。客室の約半数はシャワーのみですが、ガラス張りのブースは広々としていてとても快適です。レストランのクオリティもウワサに違わぬ高さでした。ところで私たちがランチを楽しんでいる途中に、いきなりファンファーレのような音が鳴り響き、お客さんが続々とロビーに詰めかけていくのです。何事かと思えば、これがスタッフ交代の儀式。しゃれたユニフォームをまとったスタッフが、踊りながら職場をバトンタッチするのです!衛兵交代もかくやというユニークなセレモニー、見応えもたっぷりですので、チェンマイに出かけたらぜひ楽しんでみてください。

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