アメリカン・エキスプレス
ミスターMのおいしい旅の話「次の旅はここへ行け!」
Vol.
48

バリのヴィラ&スパ最新情報

ミスターMのおいしい旅の話 バリのヴィラ&スパ最新情報

ここ数年訪問するたびに宿泊施設がどんどん増殖・オープンしていたバリも、そろそろ乱(?)開発がスローダウンしてきたようです。今後はさらなるリニューアルや施設そのものの売買などが進み、リゾートとしてのクオリティアップをする段階に入るのかもしれません。ゲストの底知れない貪欲なニーズに応え、かつ淘汰の波を受け、生き残っていくのは果たしてどんなプロパティなのでしょうか。

カユマニス ウブドのリニューアル

1970 年代サヌールのタンジュンサリに始まったバリのヴィラ開発は、世界のどのリゾートにも類を見ない先進性と個性あふれる秀逸な発展をしてきました。サービスはもちろん、ファシリティやコンセプトまで凝りに凝ったヴィラが文字通り所狭しと建ち並ぶ中、最近競うように個性的なヴィラを展開しているチェーンがあります。カユマニスとアリラです。

カユマニスはカップル向けのジンバラン、デザイン指向のヌサドゥアに比べ、もう一つパッとしなかったウブドの大がかりなリニューアルが終了したところ。2ベッドルームの客室とスパヴィラを増設し、ぐっとプライベート感に満ちた雰囲気を作り上げました。さらに複数の寝室のあるヴィラには、ハリウッドツインタイプも用意されたので、やっぱりダブルじゃ落ち着かないという人にも朗報です。

スパ&レストラン

ヴィラ群から橋を渡ってたどり着くスパヴィラは、オープンエアのバレ。川から流れてくる水音や風を体中で感じることのできる、素晴らしい環境です。これはもう、30分だ60分だとチマチマしたメニューでは味わい尽くせないこと確実。試すなら180分のパッケージがおすすめです。雰囲気、気分、すべてが別世界的極上!レストランはタイ料理(ちなみにヌサドゥアはイタリアン、ジンバランはインドネシアン、系列のザ ガンサはバリ料理がメインです)。こちらも、各プロパティすべて別キュイジーヌとなかなかのこだわり。次回はぜひ試してみるつもりです。

ついにオープン! アリラ ソーリ

タバナンのアリラ ソーリは今年オープンの注目ヴィラ。廃材を利用したウルワトゥのプロパティを筆頭に、二つと同じコンセプトを持たないアリラには興味津々。今度は一体どんなコンセプトで驚かせてくれるか、と期待していたのですが・・・うーん、極めてまっとう路線というか正統派ラグジュアリーヴィラというか。

独立型の上下階層、大きな石壁が張り巡らせてあったりとユニークではありますが、内装は、白・黒・ブラウンを基調としたシックなデザイン。直接プールの1階より、2階の方が料金が高いのはプライベート感が優れている故か、はたまた景観か。なんとなーく2階の方が居心地がいいのも確かですが、その内装デザインの苦労がテレビに現れていましたねえ。フラットのため場所を取らないから、かえって「あとで」と考えてしまったのか(笑)、正面に位置するのは海と庭。そのためサイドに壁掛けされていて見にくいのですよ。まあ、ここでは主役はテレビではなく、庭や海がでしょうけどね。

辺鄙な立地をどう活かし誰にアピールするか

それにしても、ここ、どんなゲストを想定して造ったのかが気になります。だって周辺は何もなく、ゴルフ場まで車で20分とはいえ、あまりに隔絶されたエリアですから。きっと敷地内で過ごすことが前提なのでしょうけれど、かといってハネムーナーをメインにしたような華やかさや甘さはありません。また人目を忍んでひっそり過ごすにしても、部屋にキッチンがない以上、レストランやラウンジに行かざるを得ないし、プールも海に面しているとはいえ、あの辺りは風が強くて、日がなゴロゴロというわけにはいかないし。それに、ちょっと海側の芝生の庭を歩くと隣の部屋が丸見え。意外とプライバシーも完璧ではないのです。ロケーションを楽しむなら、360度の開放感があるワカ ガンガの方が面白いでしょう。もちろんコンテンポラリーモダンなセンスは、アリラの方が断然垢ぬけている感じですが、これからどうマーケティングしていくのか、注目していきたいと思います。意外と東のブルガリ、西のアリラみたいな評判になるかもしれませんしね。

女性の一人旅にサンディパラ

クプクプバロンにマネジメントコラボしていたトゥバンのが、また元の鞘に戻るのだそうです。11室と小粒なためマーケティングは地味ですが、実にいい雰囲気なんですよ、ここ。客室はコンパクトながら、ジュニアスィートタイプで使いやすく、バスルームもユニークで気持ちいい。何よりレストランが秀逸。あまりの心地よさに、ミーティングしながらとは言え、朝食を2時間もかけてゆっくりといただいてしまったほどです。

以前からディナーのフレンチは特に評判がよく、そのあたりもフレンチマネージメントのクプクプバロンのおめがねにかなったのかもしれません。私は、このリゾートは女性ひとりの滞在にターゲットを絞ってみたらいいんじゃないかと思うんですよ。その需要はあるし、ロケーションもいいし。空港だってあっという間の距離。深夜到着&出発でもストレスがありません。惜しむらくは、エントランスとスパの華やかさがいまいちなこと。これがクリアされたら、バリでちゃんとお金を使って優雅なバカンスをしたい女性層には受けると思うんですが・・・。

クプクプバロンウブドで至福のスパタイム

一方、クプクプバロンのウブドは相変わらず人気でした。ロゴもかわいらしいし、スーベニールなどの商売も上手。今回はマダムの命令(!?)でロクシタンのプロデュースによるマンゴ トゥリー スパに行きました。おすすめパッケージのフェイシャルは、もう最高に気持ちよかった! これまでもいろいろなスパで気が向くとフェイシャルを試していますが、塗ったり、叩いたり、マスクしたり、ぬぐったりと、何だか何やらずっとやっているな?と(笑)。ところがここは、手数が少なめのおっとりとした施術。身も心も安まるし、何よりも、終了後にお肌が生き返る! まさに、リジュビネーション。こんな感覚初めてで、いや、感動でしたねえ。町スパと比べれば当然ながら料金はお高めですが、太鼓判です。そのクプクプバロンは、ジンバランに新しいブティックホテルを建設中。1階が「グルメギャラリー」というブティックとレストラン街、2階がすべてスパby ロクシタン、3階が客室というスパ滞在、また外来ゲストを意識したコンセプトです。こちらもオープンが楽しみです。

とはいえ、このところバリへの日本人渡航客がややスローなのが気になるところではあります。はっきりこれといった理由がわからないのももどかしい限り。オーストラリアマーケットが力強く戻ってきたのでバリ自体は元気ですが、乾季の割には例年になく雨が多いようで、地元の人たちもみなおかしいと言っていましたっけ。世界的な不可解な気候、バリも例外ではないようです。まったく困ったものですが、バリでは雨の日もまた楽しいもの。ちょっとご無沙汰していたという方、久しぶりのバリはいかがでしょうか?

花鳥風月

バリでの常食はバビグリン

胃腸が軟弱な割に、美味しいモノに目がない私は旅先で何度も食中毒を繰り返してきました。そのため、ちょっと癖の強いローカルフードや屋台フードなぞは、安くておいしいとわかっていても遠慮気味に。しかし、バリには豚の丸ごと料理とも言うべきバビグリンという強い味方があるので安心です。3日までなら、毎日1食がバビグリンでも構わないほどの好物なのです。地元の友人いわく、バビグリンは作りたてがいちばん。時間とともにフレッシュさやジューシーさが薄れてしまう。だから地元の人は開店と同時に行くんだそうです。

彼のおすすめはウブドのイブオカ。いつも観光客だらけなのに、あえて彼らが連れて行ってくれる理由が、まさにそこ。人気があるからドンドン作る、つまり常にフレッシュというわけ。たった1軒の小さなお店で、1年中1日中大繁盛。もう1軒、タナロットでもおいしいバビグリンに出合いましたねえ。本当に小さな屋台ですが、店にそこはかとなく清潔感があって、食器から盛りつけまで女性オーナーの心遣いがひしひしと伝わるようでした。バビグリンは日本で言えばラーメン屋のようなものでしょうか。バリにしかないし、どこの村に行っても必ず1軒か2軒はあります。そして、オーナーの味というか、店ごとに味たトッピングが微妙に違います。この食べ比べも楽しいですね。バリに行ったら、マイベスト・バビグリンを探してみてください。

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