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マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.
120

ベルギー南駅で電車が止まりホテルについて考える

マダムヨーコの辛口旅サロン ベルギー南駅で電車が止まりホテルについて考える

みなさま、ようやく秋の気配になってまいりましたわね。秋と言えば旅!(ゴーイン!)。旅と言えば、このところ日本から各国への直行便の就航や復活が相次いでいることに、お気づきではありませんか。フライト時間が短くなると、その分滞在時間が増えたり、スケジューリングに余裕ができたりと、いいことづくめの直行便。ニュースを聞くたびに、マダムヨーコは旅に出たくてソワソワしっぱなしでございます。

祝! あちこちへの直行便復活&就航!

さて、2015年に成田からANA直行便が復活したのがベルギーのブリュッセル。その昔、マグリットの作品をモチーフにしたサベナベルギー航空が飛んでおりましたっけねえ。懐かしく思い出される方も多いのではないかしらん。小さいながらもEUの要的存在のベルギーは、美しい街並みに美食にアートにと胸躍る魅力満載の国。わたくしがパリからの週末旅にベルギーを選んだのも、そんなワクワクをもう一度味わいたいからなのでございました。

目指すはゲント&ミスターお墨付きのブルージュ

テロ事件の不安もあり、今回はブリュッセルを通り越してゲントを拠点にブルージュへ。ミスターはバックパッカー時代(そんなワイルドな過去がおありだったんですのよ!)に、ブルージュが「あまりにも美しくて居心地がよかった」ため、なんと1カ月近くも滞在してしまったのだとか。「本当にいい街だったよ」な~んて話をうかがったら、意地でも行かないと気がすまないのがマダムヨーコでございます。

ブリュッセル南駅でICが運行停止に!?

すでにご報告の通り、パリからの移動は美麗なタリスにて。セカンドクラスでも十分に快適で、定刻通りにブリュッセル南駅に到着。さあ、ここからはICに乗り換えてゲントを目指します。…が、なんだか雰囲気が怪しい。見渡すホームのあちこちに人があふれ、コンコースも右往左往する人でごった返しです。アナウンスに耳を澄ますと「中央駅ですべてのICが運行停止中」とかなんとか。どえええ~!?

仕方なく長蛇の列のインフォメーションに並んでスタッフにたずねると「とにかく動かない。復旧もわからない」の一点張り。とりあえず乗車予定のホームに上がってウロウロ。到着案内を見ても、フランス語表示のまま固まっていて意味がわかりません。今度は大勢に取り囲まれているスタッフににじり寄って確認です。「ゲントに行きたいのですが」「ICは動きません」「ならローカル線は!?」「今のところ大丈夫です」。ああ、そうですか…って! 大番狂わせザマス! あわてて時刻表を見直しホームを移動。チケットを買う余裕もなく、ゲントに停車するローカル線に飛び乗ったマダムヨーコなのでした。

ローカル線に乗り換えてなんとかゲントに到着

もう胸はバクバク気はそぞろ。「ゲントじゃなくてとんでもないところに行ってしまったらどうしよう~」。ルートにも停車駅にも1ミリもなじみがないため、確信が持てません。ようやく現れた車掌さんに、すがるように「ゲントまで」と訴えると、「ハイハイ。でも車中の乗り越し精算はちょっと高いですよ」と。 ああ、ゲントに行けるんですのねっ。んもうっ。割高くらいへいちゃらですわよっ。よかった…本当によかった…。

こうして、ICなら30分ほどで到着するゲントへ、約1時間半の混乱と不安に包まれた移動が終わりました。さすがに駅に降り立った時の安堵感はハンパありませんでしたわね。もはや身も心もクタクタ。午後早い時間ではありましたが、一刻も早くホテルで休みたい! ところがです。アバウトな地図に迷わされ、小さすぎるロゴサインを見逃し続け、駅から徒歩約5分のホテルにチェックインできたのは、ああ! 1時間も後のことでした。ううう、おのれの方向感覚のなさがニクすぎますぅ~。

素敵なホテルは心身も癒してくれる

まさに踏んだり蹴ったりでしたが、落ちに落ちた気分を救ってくれたのが、ホテルの居心地のよさでございました。広々とした空間、シックでモダンなデザイン、3種類のビールとソフトドリンクがオールフリーのミニバー、そして地方都市ならではの手頃な料金と、まさに言うことなしでしたのよ。スタッフは男女共に若くてオシャレでフレンドリー。マップを広げて見どころやおすすめのバー、アクセスなどをアドバイスしてくれたのもありがたかったですわね。

わたくし、旅におけるホテルの重要性について改めて痛感しました。もし疲れ果ててたどり着いたホテルが、夢も希望もない「宿」だったら…。移動のつらさも含めて「ゲントなんか嫌い。もう二度と来たくない」って思ってしまったかもしれませんもの。ですから、海外旅行をするならできる限りハイクラスの素敵なホテルに泊まりたいと思うのは、こうした状況のリカバーの意味もあるような気がするんですの。

勝手のわからない異国の地で、ダメージを受けた心身を優しく受け止め、華やかな雰囲気ともてなしで気分を癒してくれるシェルターのような場所。それがわたくしが考えるホテルの大切な役割のひとつです。そんなホテルなら、高い料金を払う意味がきっとあると思いますわよ。みなさまも、旅先でホテルに救われた経験がおありでしたら、ぜひマダムにも教えてくださいね。それでは、また来月。Ciao!

聞かせて、あなたの声を

「ミスターのコラムで、ラグジュアリーな5スターホテルに関するお話を読んで考えてしまうことがあります」という旅猫様。個人旅行では街歩きが楽しみの中心のため「ホテルは帰って寝るだけ」、出張では「安全に清潔に休めるところとなり、ラグジュアリーさや、細やかなホスピタリティーという尺度はなかなか出てこないのが実情」。となると「ラグジュアリーな5スターホテルを楽しむ旅とは、一体どんな旅なのでしょう」と。これは、ぜひホテルのプロであるミスターにもご意見をうかがい、メインテーマとしてお届けしたいと思います。旅猫様、もうしばらくお待ちくださいね。

旅にスマホは持たないマダムに、yk様より「全く同感。うれしくなりました」との力強いお頼りが! 「不便も旅のうち。ないほうが得るもの多いと思います」とのご意見、わたくしのほうこそ同感でございます。旅は非日常の時間を楽しむもの。なのにわざわざ日常を常にひきずっていくのは、つまらないですものねえ。スマホは便利。それは事実です。あとはおつきあいの仕方、ですわね! yk様、また旅のエピソードなどもお寄せくださいね。お待ちしています!

使えるワンポイント英会話

「「As early as possible, please.」」

「なるべく早くお願いします」という意味のフレーズです。疲れてチェックインしたのに部屋の用意ができていない、お腹がすいてルームサービスが待ちきれない、飛行機の搭乗時間が迫っている時にタクシーを頼む時などなど、いろいろな場面で使うことが多そうな必須フレーズです。焦る気持ちはわかりますが、居丈高にならないよう「プリーズ」のひと言をお忘れなく!

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

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ホテルは旅人を守るシェルターにもなる

そのホテルは、いざという時に旅人を守りサポートしてくれるでしょうか。高額なホテルには、そんな「安心料」も含まれているのです。

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