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タクシーバトルinバンコク
心地よい秋の夜長、どんなスウィ~トな時間をお過ごしですか? 魅惑のマダムヨーコでございます(自己申告)。前々回のタクシーネタを書いた直後、行ってまいりましたわよ~バンコク。そして、まんまとタクシーと一悶着あった次第でございます。今回はそのご報告。ふふふ、行きますわよ!
まずはバンコクの道路事情から
バンコクの交通渋滞がどえらいことになっているのは、ご経験者には言わずもがなのこと。ビクとも動かない車中にて「んも~、日本のスジ屋を連れてきて、信号ダイヤ組み直してもらえよぉぉ!」(それこそスジ違い?)とジタバタするのは毎度のこと。一通が多い、優先道路優先しすぎ、異常な長さの赤信号等々、素人目にも原因は明白なのでございます。
でも行きたい場所は駅から離れているし、暑いし、スコールはあるし、道はデコボコだし、早朝深夜の移動は不安だから、やっぱりタクシーは必須項目。というよりも、初乗りが日本円で約120円という手頃さは、やはり無視できませんわよねえ。
空港まで500バーツだと!?
そして遭遇するトラブルの数々。わたくしがほぼ毎回出くわすのは、早朝の空港行きの勝手な料金宣言です。ホテルのスタッフにも、乗車時も、しつこいくらい「メーターで!」と念押ししても、しばらく走ると「500バーツだから」。はあ~!? しかしまだ薄暗い中、ひとけのない場所で降ろされるわけにはいきません。わたくし、ものすごい不満顔で黙りこくるのが精一杯。悔しいっ。次はゼッタイにだまされないぞ!
しかし、ああ、今回も、また……。1人で帰国するわたくしのためにタイ語ペラペラの駒込マダムが、「高速は乗らないでエカマイから回って。メーターでね」と運転手にくどいくらい指示してくれたのですが、プロンポーン駅近くから乗って1分もしないうちに「500バーツで」。「メーターでと言いましたよね!?」「じゃあ300バーツ」。「メーターで!」「空港からお客が拾えないから、その分を……」「わかりました。ではホテルに戻って降ろしてくださいっ」。
安すぎるタクシー料金がすべての原因?
すると、さすがにまずいと思ったのか、何やらぶつぶつ言いながらも出発。ううむ、逆ギレされると怖いから、電話するフリでもしておこう。いつものように通じもしないガラケーを取り出し「エアポート、タクシー、エカマイ」などと、「何かあったらすぐばれるからね」小芝居をかますマダムヨーコなのでありました。
バンコクではこうしたタクシーのトラブルが相変わらず多いのですが、駒込マダムによると、安すぎる料金がその原因ではないかと。頑張ってもあまりに実入りが少ないため、運転手には「やってられねーよ」な気分が蔓延。よって「雨が降りそうだから」「家から離れすぎるから」「ご飯の時間だし」といった、超ワガママな理由による乗車拒否は日常茶飯事。また同乗者が途中下車すると「一度メーター倒されちゃうのよね。そうしないと稼げないかららしいけど」。
ツーリストには安さよりも安心と快適を
もちろん当局も頭を抱えており、段階的な料金の値上げによる改善を目論んでいますが、これがなかなか進まない様子。何かあってもガンガン文句が言えるロコならまだいいのです。しかし不案内なツーリストにとっては、安心も信用もできないタクシーなんて、進んで乗りたいとは思いませんもの。だから、いつでも気持ちよく利用できるなら、料金上げてくださって結構ですわよねえ~、みなさま!
で、マダムの料金攻防の顛末はといいますと、ジャンクションの渋滞に巻き込まれたため、空港到着時のメーターは280バーツ。文句は垂れてもキチンとメーター対応してくれた態度を評価して、わたくしチップ込みで350バーツ渡しました。そしたら、まあ、運転手さんたら花が咲いたような笑顔に!
正直者にはチップで報いましょう
「正しく仕事をしてくれたら、ちゃんとチップ弾むしね。そしたら、最終的にはいい思いができるんだから、早く、正直こそが最善の道だと気づきなさいよ、バンコクのダメタクシー!」。日頃から駒込マダムはこう叫んでいますが、そうそう、全くその通り。
同時に、利用者であるわたくしたちも、疑心暗鬼で横柄な態度を取らずに、にこやかなコミュニケーションや寛大なチップで礼を尽くし、ウィンウィンの関係を築けるように心がけましょう。それにしても……バンコクはとりあえず渋滞を何とかせーよ、ですわよねっ。それでは、みなさま、また来月。CIao!
タクシーは「乗らない理由がないところ以外は全部利用している」ムック様。お久しぶりでございます~。空港からは「チケットセンターで購入して正規の乗り場から乗り」、ホテルから出る時はフロントかドアマンに頼み、流しの場合は「乗り込む前に行き先を告げて値段を確認もしくは交渉します」。そうですわね、しっかり気をつけていれば、むやみにおびえる必要はありませんわよね!
こちらもお久しぶりの花の精様。台湾旅行でいい加減な現地係員に翻弄された顛末、わたくしも経験ありますわぁ~。けれど、いい加減だけどどこか憎めないのが台湾のいいところ。上手に操れば(笑)、マイペースで滞在が楽しめますわよ。ぜひ次回はスキを狙ってみてください!
旅先ホテルの服装について姉と二人様から。「旅行先が舞台になっている映画を観ることも結構役に立ちます。同じ海外旅行といえども、アメリカとヨーロッパでは求められるものが違っているので」。これはいいアイデアですわね! そしてラスベガスでのハロウィン、いかがでしたでしょうか?
仙台市の近藤様もお久しぶりでございます。お元気に親子旅を楽しんでいらっしゃるご様子(トラブルは多々あれど……笑)、うれしくまた頼もしく拝読いたしました。「読者の皆様がどのようにご旅行を楽しんでいらっしゃるかという情報も、とても楽しく貴重です」。同様のご感想はたくさんいただいております。これからも、みなさまの旅エピソードをどしどしお寄せくださいね!
「Sorry, I will take another taxi.」
「すみませんが別のタクシーに乗ります」という意味のフレーズです。メーターが作動していなかったり、不正料金を告げられたりしたら、こういって乗車を断りましょう。走り出してからでは遅いので、トラブルを避けるためにも乗車前の確認は念入りに!
最後に勝つのは誠実さ
ちょっとズルすれば得をすると思っても、そのツケは必ずいつかどこかで返ってきます。「損して得取れ」の精神でいきましょうね。