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ハワイでルームチェンジしてみました
みなさま、ごきげんよう。すでに夏本番でございますわね。というわけではありませんが、いかがですか「冷やし中華はじめました」的なこのタイトル。ええ、ミスターのコラムを読んでいる方なら、すぐピンとくるはず。世界中のホテルを我が家モードで使いまくるミスターが指南してくださった、お気に入りの部屋を手に入れるためのハウトゥ編。今回はマダムによる、その実践リポートでございます。
人が少なくて嬉し寂しのホノルル
この連休前、久しぶりにホノルルに行ったのですが、なんだか・・・とても人が少なくて驚きました。まず往路のガラガラの機内を見て「やや!?」。あまりの空き具合に、お行儀悪くもシートに横になって睡眠を取ってしまったわたくし。こんなこと、ハワイ便では初体験でございます。気がついたら思いっきり通路側に膝を立てて寝込んでおり、まさにオープン・ザ・プライス状態。うう、人がいなくてセーフ。ホントに・・・いいトシして・・・シャレになりませんわ!
街中では、行く店行く店で「日本は大丈夫?」「あなたのご家族は?」と声をかけていただき、そのあけっぴろげで温かい対応に涙。さまざまな場所でチャリティが行われているのにも黙して感謝するのみでございました。聞いた話によると、日本からの渡航者はいつもの半分以下なのだとか。メインランドも不況で鳴かず飛ばずの中、目立っていたのはスペインと中国からの中高年団体客。特にスペインチームはすごかった。トロリーの運ちゃんに「スペイン語で案内してよ!」とムチャぶりはするわ、しょーもない冗談にハラを抱えて爆笑するわ、好きな場所で停めて降りて乗ってと大活躍。う?ん、さすがだラテン魂。
気持ちのいい部屋に通されて大満足、ところが!
マダムが今回宿泊したのは、クヒオ通り中心部のカジュアルクラスホテル。ほぼ終日外出の予定でしたので、立地と料金を優先したのです。早朝到着でも快くチェックインしていただき、渡されたキーで入った部屋は11階シティサイド。プールを見下ろす明るくて気持ちのよいダブルルーム。期待はしていなかったけれどバスタブ(浅っ)もあり、大満足。ああ、これがワタクシの1週間のおうちなのね、うふっ。てなハイテンションで荷ほどきをし、さっそく到着日のお約束アラモアナショッピングセンターへ。義理みやげOK、お使いリクエストOK、帰りに軽くマッサージをしてABCで雑貨&おやつを買い込み、愛しの我が家に戻りました。
街の灯りがとてもキレイねホノルル、シティライトホノルル?。シャワーを浴び、ビール片手にベッドにIN! あとはゆっくり休むだけざます。はー極楽極楽。ゴウンゴウン、カラカラカラ。・・・何の音? くつろいで初めて気がつく機械音。ま、そのうち止むでしょ。1時間、2時間。やみません。ひたすら不定期な作動音が続きます。頭を抱えて避難路案内を見ると、ああ、そうか! やや小さめでシングル利用の多いこの部屋は、客用及び従業員用エレベータのすぐ横に配置されていたのです!
ダッシュで着替えてパッキング?
ということは、この音は24時間営業なワケね。どーする自分。2時間でこれほど耐え難いのに、1週間我慢できる? いや、もうシャワーも使っちゃったし。でも、疲れて戻ると毎晩これだよ? 煩悶しましたわ?。煩悶しまくり、考えた末、スゴイ勢いで着替えをしパッキング開始。とにかくスーツケースに放り込んで部屋をカラにしてから、いざ、レセプションへ。
ナイトシフトはちょっと見怖そうな中年男性。だめよマダム、勇気を出して! 「あの?、とってもいい部屋なんですけどエレベの音が気になって、わたくしリラックスできませんの。1週間もステイするのに・・・ン(と、困り顔上目づかいで)。できたら静かなお部屋に替えていただけないかしら?」。フロントマンは一瞬メンドクセーてな顔をしましたが、すぐに部屋を探してくれました。「とにかくエレベから遠ければいいんですね?」「ええ、静かであれば」「3階しかないのですが」「構いません」。「荷物は・・」「もうまとめてあります。自分で運んでキーはあとで返しに来ます」「OK!」。やったぁ?。
やり遂げた感に酔うマダム(要チップ)
移動先は低層階なので景観はやや劣りましたが、なぜか2台のダブルベッドとサロンスペースがあるバカ広い部屋。シャワーのみでも無問題。わたくし大満足ですぐロビーに戻り、「うれしい?、みんなあなたのおかげです」とかのフロントマンにチップをはずんだのでした。いや、まったくもって我慢しなくてヨカッタ。勝因は、すでに荷物をまとめてすぐ移動できるようにしておいたことかしら。
これがデラックスクラスのホテルなら、荷物はまとめておいても移動はポーターを呼び(ここでも要チップ)、フロントへのチップもさらにはずむ必要がありそうですわね。それとも、部屋替え交渉に行った時点で、さりげなくチップを握らせた方が効果的なのかしらん・・・。今度、ミスターに聞いてみますわね。そうそう、最初に通された部屋にもハウスキーピング用にチップを置いておきました。すでにシャワーなどを使ってしまいましたから、これは当然ですわよね。
いやぁ、やればできるもんです、みなさま。わたくしのようにどうしても「無理!」な時は、ぜひぜひ部屋替えをお願いしてみましょう。たとえ単語の羅列でも困っていて、つらいという気持ちが伝われば、相手も真剣に応じてくれるはず。でも、くれぐれも「何だよ、あの部屋!」みたいな上から目線になりませんようにね。これでまた一段、海外ホテルの我が家化のステップを登った気がしたマダムでございました。それでは、みなさま、また来月。Ciao!
たいへんです。5月末にウィーンに行かれたイッチー様からこんなご報告が! 「美術史美術館の見学の折、現地ガイドの説明では館内のカフェは経営がゲルストナーから他店に変わったとのことです」。ええ!? 聞いてないよ??。前回大いばりで同美術館のディナーブッフェをご紹介したマダムとしては大あわて。さっそく各方面にウラを取ってみました。するとカフェとしてのゲルストナーは変わりなく営業中で、もし「経営変更」したとすればブランチやブッフェディナーにケータリングしている会社なのでは・・・とのことです。うーん。現地にすぐ行けないのがもどかしい。いずれにしろあの優雅な雰囲気の中での喫茶&お食事は可能ですので、安心して足を運んでみてくださいね。わたくしも引き続き情報収集を続けますわ?。
着々と夏のイギリス旅行に向けて準備を進めている常連スカーレット様、いつも刺激的なご報告ありがとうございます。訪ねてみたい施設の開館時間が不規則で(ヨーロッパってこういうところ多いですわよね)、日程が合わないけれど「あきらめずに私はがんばりました!」。再三のメール、ファクスでもらちがあかず、電話は「こちらの希望を即座に却下され」そうなので避け、最後の手段エアメールで。するとメールで(先に送ったものは読んでいなかったのだとか)、見学させてくれる由お返事が来たそうです。すごい! 何という粘り腰でしょう。その後、また連絡がなく不安(ああ?。笑)とのことですが、その際は、受信メールを人質に電話でゴリ押しざます。はっきりと「コレ!」がある旅は、本当に計画のしがいがありますわね。どうぞ実りのある滞在になりますように!
「Can I have a wake-up call at five?」
「明日の朝5時に起こしてください」と頼むときのフレーズ。基本中の基本ですわね! ついいつものように「モーニングコール、プリーズ」といってしまいがちですが、ご存じのように「モーニングコール」は和製英語。海外では通じないので気をつけてください。
とりあえず言ってみる
何事も口に出さなければ伝わりません。口べただとか不器用だとかは単なる言い訳。あなたの気持ちはあなたにしか表現できないのです。