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旅をするならどんな男性と?
旅先でこそ、男性は素敵であってほしい。この辛口サロンのスタート当時に、マダムが力いっぱい主張したテーマでございます。あれからはや数年、トラヴェジェンヌのみなさまのパートナーは、共に旅と経験を重ねるごとに、ますます誇らしきジェントルマンになっているのでしょうか。この人と一緒でよかったと、心温めてくれる存在になっているでしょうか。それとも・・・。
まずは見よ! 衝撃と爆笑のアンケート結果
いやいや、わたくし久々に大笑いいたしました。何がって、アップルワールドが行っている海外旅行実態調査アンケートですわよ! 題して「海外(旅先)であなたのカレ(夫)イケてますか?」。これがすさまじいのなんの。あらゆる世代の女性陣が、自分のパートナーにダメ出ししまくり! 失望しまくり! しかも、決して特殊な状況におかれての失態じゃないんですのよ、恐ろしいことに。
まずはこのコメント。「朝食ビュッフェが豪華すぎてはしゃぐ(30代)」・・・ダ、ダメ・・・想像するだけで・・・笑笑。もう、どんだけコドモですかっ。かと思うと「ここぞとばかり亭主関白ぶる(20代)」オトコあり、「海外に来て動揺していないぞ、という強がりからか、超下品にガムをくちゃくちゃ噛んでいた(30代)」オトコあり。わたくし思わず、体をふくらませて懸命に自己顕示する珍しい鳥を想像してしまいましたわっ。
そのプライド、間違ってますから!
そして、ほぼ全世代の嘆きなのが「レストランなど、どこにするかなかなか決められない優柔不断さ」と「いつでもどこでも日本語しか話さない」頑なな態度。かねてよりマダムが指摘している「歩き方がカッコ悪い」「TPOに合っていない服装をしてきた」も多数。ああ、これだけ海外旅行が身近になり、あらゆるメディアで懇切丁寧なノウハウやマナーが紹介されているというのに、日本男児の魂はいまだに鎖国状態なのかしらん。TPPはまず目の前のオトコから、でございますわねっ。
難点は、何の問題意識も持たない人はマダムのこのお小言サロンなぞ、きっっっと読まないでしょうし、数多ある情報だってまるで興味ナシってことかしら。そんなオトコに口を酸っぱくして注意したところで、まるで人ごと。どころか、自分だけは例外なんて思っていることおそらく山のごとし。いや、大丈夫なんかじゃありませんから! アナタは平気でも、一緒にいるワタシが恥ずかしいのです。自分のプライドばかりじゃなく、パートナーのプライドも思いやってこそ、真のオトコではないのかしらっ!?
他人の気持ちでスルー&世話を焼きすぎない
ふぅ、ちょっとエキサイトしちゃいましたわ。でもまあ、マダムにも身に覚えがありますけど、恋人や家族など、関係の距離が近い存在に対して人はかなりシビアになってしまうもの。自分のダーリンがすると「みっともない」「恥ずかしい」ことも、他人のパートナーだったら「微笑ましい」「ユニークな」なんて、好意的に解釈してあげたりしませんか? 時にはそんな鷹揚な、というか客観的な気持ちで相手を見るのもひとつの手。結構落ち着きますわよ。ま、かなり悲しい対症療法ですけど?。
それと、カップルでの旅行は二人が同じテンションでないと、なかなかうまくいきませんわね。たいがいは女性の方が大いに盛り上がって、お尻の重い男性の世話を焼く、というパターンになりがちですが、これでは「してもらって当然」な態度にお墨付きを与えるようなもの。相手はいい大人なんですから、たいがいのことは自分でしてもらいましょうよ。理想は準備からスケジューリングまで各自が行い、その後にすりあわせをしていくこと・・・あああ、「ムリですから!」という叫びが聞こえてきそう??。それでも一緒に旅をしたい女心よ。くうう、切なすぎですわぁ。
ホレ直すのはカンタンなの!
さて全く学習しないオトコがいる一方で、旅先でがっちり連れのハートを捕まえ直す男性もいるようです。アンケート結果によると「旅先で熱を出してしまい、予定が狂ったにもかかわらず文句一つ言わずに看病してくれた」ことや、「色んな失敗をすべて笑い話にしてくれた」ことに女性陣は感謝感激。うんうん、ホントにささいなことですが、その気持ちとってもよくわかるのでございます。以前も申しましたが、心がけてほしいのは「想像力と思いやり」。これに尽きるのです。あとは「いろんなことに感動する」素直な気持ち、でしょうか。
一緒にいる女性がいつもニコニコしていて幸せそうなら、海外旅行はもっと楽しいし、きっとまた行きたくなります。男性のみなさま、「毎回もう一緒に行かないと誓って帰国する(50代)」なんて思われないよう、日本でも海外でもジェントルマンでいてくださいませ。と、今回はちょっとハードコアなマダムでしたが、「私はパートナーとはいつもラブラブ旅行よ」という方、いらっしゃいましたらぜひそのコツをご伝授ください。また旅では女性にこうあって欲しいという男性のご意見もうかがいたく思います。マダムと共に、オトコとオンナのあいだの深くて暗い河を乗り越えて行きましょう、みなさま! それではまた来月。Ciao!
スカーレット様、いつもお便りありがとうございます。前回のスペイン旅行リポートについて「博物館や美術館へ行かれるとは上品で知的なご旅行ですね」なぞと過分なお言葉を頂戴しました。いえいえ、実はわたくし大変偏食家でございまして、好みでなければどんな大家でも全くムシなんでございますのよ?。ほほほ。いずれ、その超ワガママな美術鑑賞術をご披露いたしますわね。そしてイギリス、スコットランド、アイルランドのB&B旅についても、ご報告いたします。お楽しみに。
「スペインひとり旅、羨ましい限りです」とは、JALっ子様。「年齢と共に親の介護や友人・知人の不幸などが続き、長旅はとんとご無沙汰しています。自分が元気なうちに、もっといろいろなところに行きたいなあ」。そう、マンガや小説のように、気が向いたから旅に出るなんて実は夢物語。お金も予定も事情もやりくりして、旅はやっと可能になるのです。JALっ子様、そしてみなさまの人生にこれからも素敵な旅の思い出が増えますように。
「I feel sick.」
「具合が悪い」という意味のフレーズです。体調が優れないときは、まずそのことを訴えるのが先決。具体的な症状を説明する前に、とりあえず自分が何らかのケアを求めていることをアピールしましょう。ちなみに連れの不調を伝えるなら「She/He feels sick.」です。
失望は期待の裏返し
ガッカリしてしまうのは、期待しているからこそ。期待するのは、愛があるから。そう、自分が愛されていることを忘れないでください。