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旅先で「困った！」～マダムinソウル編
先日、思い立ってがん検診を受けてみたマダムヨーコでございます。結果はどっこも悪くなかったのですが、血圧のみ高すぎ！ 主治医はさりげなーく「お痩せになることをおすすめします」と。「機敏なデブを目指すのはいかがかしら？」「ええ・・・でもその前に死にます」。わかりましたわかりましたよっ。はあ?あ。どなたか「意志薄弱でもみるみる痩せる方法」を伝授してくださらないかしら。
ひとりでソウル、その目的は・・・
ちなみにマダムの主治医は、若かりし頃女だてらに半年間アフリカ大陸を単身放浪したというツワモノでございます。今ではお子様が二人おいでですが、ひとり旅の虫がうずくと、万端手はずを整えて旅立ってしまうんですって。おー。頼もしいですわねぇ。やはり旅を阻むのは、家庭や仕事ではなく自分の「気持ち」ってことかしら。トラヴェジェンヌのみなさまも、グズグズ悩んで時間をムダにする前に、サッと計画＆パッと実行！ 思っているほど、人生の時間は長くないですわよ?。
さて今回からは、常連・ビギナー入り乱れて届くお便りの中に、チラホラと混じる旅先での「困った！ どうする？」話にスポットを当ててまいります。トップバッターはわたくし、マダムヨーコから！ ええ、昨年末ソウルに行ったんです。テーマは「コスメ買い出し＆ひとり焼き肉チャレンジ」。韓国といったら焼き肉ざましょ！？ でも、ひとりで焼肉店に入ると塩をまかれる・・などという話もあり、オソロシ?イけど食べた?い、と悩みは尽きず。が。結論から言うと、ひとりでも全く問題なし、でございました。
ひとり焼き肉なんてちっとも怖くない！
江南や清潭洞エリアのおしゃれ高級店はさすがにムリって感じですが、明洞周辺の賑やかそうなお店なら全然OK。気になるなら最初に「ひとりでもいいですか？」と聞いてみましょう。日本語ベラベラのアジュンマが優しく世話してくれますわよ。もしくは新世界やロッテデパートの食堂街も狙い目。セルフのフードコートではなく、店舗が入っているフロアの方です。こちらの方が、街中のお店よりさらに入りやすいですわね。料金は明快だし、お得な定食も豊富。これでロンリー焼き肉対策は万全！ あなたもぜひお試しあれ?。
大ピンチ！ 室内金庫に忘れ物
続いてコスメですが、各方面から購入希望を請け負っていったマダム、明洞ど真ん中にネイチャーリパブリックの旗艦店が誕生していて大驚喜。連日通い詰めて買いまくりました。おかげで往路7キロだったスーツケースが、ホテルの部屋で計ったら25キロに！ あ”?・・・。昼のチェックアウトまでパッキングのし直しです。ご存じのように液体モノは機内持ち込みできませんから、衣服や書籍類を自慢のモノプリ・サブバックに大移動！ なんとか21キロまで減らして、タクシーで空港へ（とてもじゃないけど自力で持ち運べナイ）。難なくスルーして機中の人となり、飛行機はあっという間に羽田に向かい降下しはじめます。さっ日本円を用意して、と。
・・・ない。わーすーれーたー！！ ホテルの室内金庫に日本円入り財布、携帯電話、家の鍵、全部入れっぱなしじゃん！ どどどどーする？？？ 脂汗どっぱり。むやみに立ったり座ったり。DFS行くためパスポートとEチケット、そしてクレジットカードは常に手元にあったのでございます。だからパッキング中も搭乗手続きでも、全く気がつかなかったのですっ。この時の動揺たるや、自分史上ベスト3にランクインするほどでした。最悪なのが家の鍵。どーすんの、どーなるのワタクシ！
あわてず騒がず善後策を確認
羽田ですぐさまホテルに電話をかけようと思いましたら、なーんとクレジットカードが使える公衆電話がないんですのよ！ マジですか？ 係員に聞いたらテレカを買えと。だーかーらー。少額ウォン札しか残ってないちゅうねん。一応国際便も飛んでる空港で、こんな仕打ちアリですか？ もはや尾羽打ち枯らしたマダム、すごすごとクレジットカードの使えるタクシーで帰宅いたしました。ホントに羽田でよかった。成田だったら悶絶ですわよーーー！！
さて、なんやかんやで家に入れた（へへ）マダムは、即ホテルに電話をしました。すると「忘れ物は回収している。しかしセキュリティ担当はもう帰宅したので、明日まで対応不可」とのこと。うう、これがインターナショナル系「違うセクションのことはわかりません」の壁ですか。いくら「ある」と言われても、気が気ではありません。日本のホテルなら絶対その場で確認してくれますけれど、ま、世界基準ではそちらの方が珍しいのかも。ですから、ここは「何でわからないんですかー！」などとキレてはいけません。先方の言うことをよく聞いて、善後策を講じましょう。
ソウルはひとり旅に優しい都市
翌朝、ソウルから電話が来ました。国際宅配便ですぐ送ります、料金はホテルの負担ですのでご心配なく、ただし日本円は規定で送れません。どうしますか？ 「いや、たいした金額じゃないのでコソッと入れて送っちゃってください」「・・・ニホンゴ、ヨクワカラナイデス」「う。じゃあ、T-moneyにして」「それはできません」「ホテルのクーポンにってのは」「振込と同じで手数料が高いから、おすすめしません」。ええい、どうせいっちゅうんじゃあー、とヤケになるマダム。「じゃあじゃあ、次いつ行くかわかりませんが、ホテルで保管しといてくれますかっ！？」「ああ！ それがベストです！」。なーにー！？
そんなわけで、近々またもやソウルに行かざるを得ない状況になってしまったマダム。それにしてもホテルの対応は素晴らしいものでした。さすがデラックスクラス。考えてみれば、お部屋もエグゼクティブフロアを案内していただいたわねえ。日本人はツインを指定するゲストが多いせいか、ひとりだと意外に厚遇されるようです。食も滞在もイザという時も、ソウルはなかなかひとり旅に優しい都市。今年初めてひとり旅をしてみようと考えている方、ソウルをファーストステップに選んでみてはいかがですか？
何だか困った話と言うよりも、マダムのダメ話になっていませんか、今回？ 気を取り直して、次回はみなさまの「困った！ どうする？」話をご紹介します。バカ高い国際公衆電話のナゾ、機内持ち込みのワナ等々。あなたも旅先で戸惑ったこと、トラブルをうまく切り抜けたエピソードなどがおありでしたら、ぜひマダムにお知らせくださいませ。それでは、みなさま、また来月。Ciao!
旅支度ダイエットへのお便り、まだまだ到着しております。お久しぶりの常連tomomo様は「不必要なものを持ち歩き、必要なものが足りず現地調達というのは非効率極まりないですね。反省」とのこと。そうそう、いろいろな意味でゆとりができると、返ってムダなことしちゃいますわよね。マダムも今年はあらゆる意味でダイエットイヤーになりそうです。
マダムの私設諜報員・神坂様も、サブバックやコンパクトになるリュックが重宝するとのご報告が。それよりも「パリでインターコンチネンタル グランド ホテルでのブラックタイディナーに向かうのに、そのままタキシード姿で歩いて行くと目立つことこの上ないし、カモになってしまいますから、みすぼらしい黒の綿のコートを羽織って行って、ホテルの近くで脱いでリュックにしまってクロークに預けるという使い方もできました」・・・神坂様っ、あなたは一体何者！？
地下鉄を出たときに方角がわからなくなるため、方位磁石は欠かせないという今西様からは「シャワータイムの時、洗面台のくぼみにスーパーのレジ袋を置き洗剤とお湯を入れます。その中に脱いだ下着類を入れて ゆっくりバスタイム。バスから出た時が洗い時」とのアイデアも。これは使えそうです！
もうひとり常連スカーレット様。「私が荷物を減らすためにしていることは、ガイドブックのスリム化です。必要ないページは切り取って表紙と裏表紙を含む必要最低限化し、のりとガムテープではりつけています。時には2種類のガイドブックをくっつけることもあります」。マダムもやりました。でも、活字中毒のマダムにとって、必要のないページも時間つぶしに役立つことに気がつき、最近はぶ厚いまま持っていきます・・・。
そしてCHIKOCHIKO様からは、こんな質問が。「現地で衣類を廃棄なさる方は、いったいどこに捨てているのでしょうか？」。さあ、みなさまのお答えは？ ちなみにマダムは、ホテルで処分する場合は袋などに入れてからゴミ箱に捨てます。さすがに、そのままポイはできませーん。
みなさま、いつも力のこもったお便り本当にありがとうございます。今回ご紹介できなかったお便りも、順次お披露目していまいりますので、どうぞおスネになりませんように！
「What shoud I do？」
ホテルの客室に大事なものを忘れた！ レストランでグラスを割ってしまった！ お願いしていたはずのタクシーが迎えに来ない！ 「いったい、どうすれば？」という意味の問い合わせ用フレーズです。困惑をにじませて相手の情に訴えるようたずねるのがコツ。大丈夫。きちんとしたホテルやレストランなら、確実にフォローしてくれるでしょう。
あわてず騒がず客観的に
旅先で遭遇する種々のトラブル。大騒ぎして冷静さを失うと思いもかけない二次災害の原因に。何はともあれ落ち着いて状況を把握すべし・・・という意味。
