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ホテルでこんなトラブル発生!さてどうしましょ
みなさまっ、海外旅行楽しんでおられますかっ!? マダムは悶々としております。飛行機がー、飛行機が取れないんですのよーう。予定していた香港がバツ。急きょ計画した南イタリアがこれまたバツ。台北も都合のいいフライトは全然ダメ。特に週末が絡むとあっという間に「空席ナシ」。なんでですの? このわたくしに国内でじっと時間を過ごせと!? みなさまから届く旅先のエピソードを読んで、悔し涙にくれる毎日でございます。せめて冬が来る前に、新調したスーツケースを使いたいのです?。しかし、そんな気持ちはぐっと抑えて、こんな時こそみなさまの快適で楽しい海外旅行のためのサポートに徹するマダムヨーコでございます。今回は、ホテルでの「こんな時どうするの?」。
客室の備品を壊してしまった!
読者のスカーレット様からのご質問です。シンガポールに母娘旅行をされた際、幼いお嬢様が客室のグラスを割ってしまったそう。「悪いことをしたら謝るものだと教えるため、それをフロントに持って行き『I'm sorry』と娘に言わせました。フロントのおばちゃんは『気にしなくていいわよ、適当なのを買ってきてくれればいいんだから』と。私たちは新しいグラスを買いに行きましたが、この対処法は正しかったのでしょうか? きちんとホテル代も払ったのだから、不慮の事故の場合の補償くらいまかなえるのではないかと思うのですが・・・」
不慮の事故による破損は弁償の必要なし
さっそくインターナショナルのホテルスタッフにしてマダムのゴージャス旅仲間、目白マダムに聞いてみたところ、「たいがいのホテルなら弁償なんてあり得ない。ましてやゲストに買いに行かせるなんて」とのこと。室内でドンチャン騒ぎをして物を壊した(ハリウッドスターにはそんなエピソードがたんまりありますわよね?)とか、故意に破損したというのならともかく、基本的には不慮の事故の場合は免責なのだとか。それに「ホテルの備品は必ず規定のものが使われているはず。適当に似た品をゲストに購入させるのはオカシイ」。ですわよね?。
ただし、ホテルが個人経営かつ小規模でアットホーム感が売りのところなら、「可能性はないとはいえない」そうです。スカーレット様が滞在されたホテルは、どうだったのでしょうか? 「フロントのおばちゃん」が決定権を持っているところをみると、アットホーム系だったのかもしれませんわね。仕方なく弁償したとはいえ、不愉快なさせられ方でなかったのがスカーレット様にとっての救いだったかと思われます。お嬢様に自ら謝罪をさせたご判断も見事です。これからも母娘で楽しい旅を!
部屋を汚してしまった!
海外旅行は時差の関係もあり、体のリズムが狂いがち。特に女性は「旅先で急に生理になってしまった!」とあわてた経験おありではないでしょうか。そうでなくとも超ブルーな気分なのに、気がついたらベッドのシーツを汚していた。ああ、どうしよう。どうしたらいいの? こういうときの対処法って、意外とどんなガイドブックにも書かれていないんですのよね?。もしくは体調を崩して、バスルームまで我慢できずに戻してしまった。子供が粗相をしてしまったなどなど。意に反して客室を汚してしまう・・・誰にでも起こりうることです。そんな時、頼りになるのがハウスキーパーです。
自分で何とかしようとせずハウスキーパーにお任せ
恥ずかしいから自分で何とかしようとタオルを濡らして大奮闘・・・実はこれ最悪のパターン。経験者はおわかりかと思いますが、素人の手ではシミやにおいを完璧に消し去ることはできません。かえって汚れを広げて大惨事になることすらあります。「あっ、やっちゃった」と思ったら、恥ずかしがらずに即ルームクリーニングをリクエスト。外国語が堪能でなければ無理に原因を申告しなくても、「シーツを取り換えて」「カーペットをきれいにして」と言えば、相手もプロです。ピンと来てすぐ対応してくれるはず。清掃中に気まずかったら廊下に出ていたり、お茶を飲みに行っていてもよいですわね。
朝、部屋を出る時に気がついた場合は、汚れが広がらないようにベッドカバーをはぐっておいたり、バスローブやタオルはバスタブのふちにかけておきます。そして、多めのチップとともにメモパッドに「Thank You!」の書き置きを。戻ってきたときには、部屋はキレイにクリーンアップされていることでしょう。ちなみに、こうしたケースでも弁償金などを請求されるケースはほとんどありませんわよ。
デラックスホテルなら「まさか」の時にも安心
また、デラックスクラスのホテルなら、ベーシックな生理用品もハウスキーパーにリクエストOK。深夜でもうショップがどこも開いていないときや、具合が悪くて動けないときには積極的に利用したいサービスです。さらにゴージャスにバトラーがいるのなら、これも恥ずかしがらずセレブ気分でオーダーしてみましょう。きっとリクエスト通りの品物をデリバリーしてくれるはず。もちろんチップをはずむのは忘れずに、ですわよ。でもねえ、こういうとき、ラブリーな男性が同行者なら一番頼りになるのは彼。えっ。なんですって?「ウチの彼氏はそーゆーモノ買ってきてなんかくれない」ですって? 悪いことは言いません。別れましょう。こういう非常時こそオトコの真価が問われるのです!
スーツケースが開かない!
長旅を終えて、やっと落ち着いたホテルの部屋で荷ほどきを。・・・ん? スーツケースが開かない! カギをなくしましたか? 番号を忘れましたか? 移動中に歪んでしまいましたか? 「どーでもいいけど、これじゃあ何もできないよー!!」こんな時はフロントかコンシェルジュに相談してみてください。おそらくエンジニアリングが駆けつけてきて、アレをコウしてナンとかカンとかオープンしてくれるはず。ただし、万が一ロックがばかになってしまっても文句は言いっこなし。あきらめて旅行中に新しいバゲッジを購入しましょうね。
持ってきたものが壊れたとき、何はともあれホテルのスタッフに相談するのは最良の解決策。マダムもいろいろな国で、いろいろなホテルのスタッフに窮地を救っていただきました。スーツケースのキャスターが壊れた→エンジニア参上。もうムリムリに取れたキャスターを本体にねじ込み! 応急処置としては文句なし! 拍手! 仕事用カメラの電池蓋が壊れて閉まらない→フロントスタッフがダクトテープでぐるぐるっ。見た目は最低。でも作業に支障なし。涙! 同じくカメラの三脚の足がブラブラに→これもエンジニア登場。ありあわせのボルトでうまい具合に修理。完ぺきな仕上がり! どれもこれも感謝とともに忘れられない思い出でございます。
頼もしきコンシェルジュの存在
ホテルのフロントに常に待機しているコンシェルジュ。この方も滞在中の強ーい味方。ああ、またマダムの情けな話になってしまいますが、サンフランシスコのとあるホテルでのこと。帰国日の空港への足に、マダムは地元会社のシャトルサービスを予約しました。安さにつられてだったのですが、電話の段階ですでに英語がほとんど通じない。ものすっごく不安でしたが、翌日、指定時間にエントランスで待機していました。・・・来ません。いっくら待っても来やしません。気がつけばすでに出発2時間前を切っている。どどどどうすれば!?
あせってコンシェルジュに泣きついたところ、彼は素早くシャトル会社に電話。そして「リクエストが入っていないみたいですよ」。ガーン! 気が動転する私に彼は「安心して! すぐにリムジンを出しますから」。こうしてマダムはレザーシートのストレッチリモにて、エレガントに空港へと運ばれていったのでした。もちろん余裕で到着。ほほほ。リッチ?。でもメチャクチャ高かったですわよ?。チップも大変でしたわよ?。試合に勝って勝負に負けた、そんな気分でございました。
マダムは値切りが苦手という前回の話題について、仙台の狸汁様より「私もディスカウント苦手です。定価で買ったっていいじゃないですか!」とのご賛同をいただきました。また「ディスカウントが必要なところなんか、そもそも行きません。信じられないような差額があるなら話は別ですが」というのはアリス様。み、みなさん、マダムに負けず劣らず強気でおられますこと・・・。
さて、マダムは常にみなさまからのお便りを心待ちにしております。旅のグチ(男子関係かしらねっ)、信じられない話、夢のような出来事、考えさせられたこと等々、なんでもカモンでございます。質問・疑問も体当たりで解決していく所存でございますわ。これからも辛口サロンを、どうぞよろしく。
「That´s great!」
「すごい!」という意味の褒め言葉。誰もが一度は聞いたことありそうですわね。通されたお部屋が素敵だった、レストランで最高の美味に出合った、そして困った時にパーフェクトな対応をしてもらった等々。いろいろなシチュエーションで使えます。惜しみない笑顔とともに、このフレーズを。チップも奮発すれば相手もきっと嬉しいはず。
芸のないBFより有能なコンシェルジュ
海外ホテルでいざというとき頼りになるのはコンシェルジュ。気の利かない彼氏の数百倍は役に立つ、という意味。