アメリカン・エキスプレス
マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.
132

「旅先でゾッとした話」傑作選

マダムヨーコの辛口旅サロン 「旅先でゾッとした話」傑作選

ごきげんよう、気がついたら夏が終わっていて驚きが止まらないマダムヨーコでございます。今回は、読者のみなさまから届いた、「私が旅先で遭遇したゾッとした話」をたっぷりお届けいたします。ドキドキ、ハラハラ、ヒヤヒヤ、そしてオロオロ。いや~、楽しいばかりが旅じゃございませんわね! みなさま、どうぞ、ご自分の身に置き換えて存分にお楽しみください。

ホーンテッドマンションVSお化けの出るホテル

トップバッターは常連シェリー様。スピリチュアル系キョーフ体験2連発でございます。シェリー様がナイアガラに行くためにサンフランシスコから飛行機に乗り、乗り継ぎを経てバッファローに到着したのは、時差もあってかなり遅い時間のこと。ホテルにチェックインしたのは夜中の12時過ぎ。古~いホテルで、廊下は赤い絨毯、壁には何枚もの肖像画。案内してくれたのもホラー映画に出てきそうな風貌の男性……と、「もうまったく、ホーンテッドマンションでした」。って、想像するとあまりにできすぎで、ちょっと笑っちゃいましたわ~。

もうひとつはシェリー様が添乗のお仕事で行った台中のホテルでのこと。お客様は本館に、ガイドさんと添乗員2人は別館に宿泊。別館は3部屋だけで一つの建物になっており、唯一の女性だったシェリー様は、一人で一部屋を使ったのだそう。「普通に寝て、普通に起きたのですが、次の朝、何もなかったか聞かれました。お化けの出る部屋だったそうです。知らぬが仏とは、よく言ったものです。後からですがゾッとした話です」。ああ、こういうオチのない話はマジでブルッときますわねえ~。

恐怖に直面するもしないも心持ち次第!?

続いては匿名様。初ワシントンDC訪問にて、ホワイトハウスから2ブロックのホテルに滞在。21時頃、ホテル近くのコンビニに行こうとエントランスを出た時、よ~く見るとコンビニの前をうろつく数人の人影が……。どういうわけか、ホテルからその店までの道は真っ暗で街灯ひとつありません。結局、匿名様は歩いて行く勇気が出ずに、そのまま部屋に戻りました。「あとで聞いた話では、コンビニから出てくる客を狙って小銭をせびる輩がいるとか。おそらく僕が見た人影は、そういう連中だったのかな?」。いやいや、変に勇気をふるって出かけず大正解ですわよ!

もうひとつ。バンコクからサムイ島へのバンコクエアウェイズが就航したばかりの頃、毎年のように1~2週間サムイ島で休暇を楽しんでいた匿名様。当時、島内の乗り合いタクシーは、島を周回せず、島の外れのジャングルの入り口のような場所で折り返していたそうです。ある時、やはり島の南外れで降ろされたところ、20代そこそこの女の子が3人、固まって何やら話している様子。「日本から来たの?」と声をかけてみると「一瞬驚いた顔をして、次の瞬間、ワーッと駆け寄ってきて、僕の周りで泣き出したんです」。

落ち着いてから話を聞いてみると、わけもわからず乗り合いタクシーに乗ったものの、いきなり下ろされてどうしたらよいかわからず、途方に暮れていたそうです。匿名様が怖いと思ったのは、彼女たちの出で立ちです。リゾート地とはいえ、露出が激しい水着に薄いスカーフ状の布きれを羽織っただけ。「彼女たちには、そこまでの警戒感はなかったのでしょうが、何もなかったのは、ただ単に幸運だったと思いました。海外の、まだそんなに知られていないビーチなど、無警戒で行く日本の女の子達、結構多いんですよね」。みなさま、お気をつけ遊ばせ~。

アクロポリスで女ひとり死を覚悟する

常連スカーレット様からは、「旅先で死を覚悟した瞬間」のお話です。冬のギリシャのスパルタで、アクロポリスを訪れた時のこと。遺跡の入り口にで雨がポツポツ降り始めたものの、季節がらと気にせずに坂道を上って行きました。「しかしアクロポリスのてっぺんに着く頃には、バケツをひっくり返したような大雨となり、なんとゴロゴロと雷まで鳴り始めました。足元は一面水浸し。時おり空がピカッと光り、ゴロゴロとザーザーで私は身動きがとれませんでした。何しろ町で1番高い所にある金属というのが、私の傘と腕時計だったのですから」。

下手に動いて雷が落ちたら……。冬にスパルタのようなちっぽけな遺跡を訪れる人もいないので、もしそこで倒れても発見してくれる人などいそうにありません。スカーレット様はここで死ぬのかと本気で死を覚悟しました。ようやく小降りになった瞬間、逃げるように脱出。不思議なことに遺跡の入り口に到着する頃になると雨はほとんどやんでいて、その後は青空まで見えるまでに。「何となくですが、スパルタの遺跡に私が立ち入ることを、この町の神様が許してくれなかったように感じました。スパルタの町はこじんまりして静かでよかったからもう一度行きたいのですが、この時の体験がトラウマになって怖くて行けません」。はあ~。読んでいて息が詰まるようでした……。

ゾッとしてもやっぱり旅に行きたいのです

トリはこれまたご常連の花の精様。「やはり台風接近時のフライトはゾッとしますねぇ。まずは飛ぶのかどうか、そして飛び上がる最中の、風に煽られ揺れまくりの機体。着陸寸前のやり直し、霧が晴れるまでの多旋回等々。全部飛行機関連ですが、やっぱり一番肝を冷やす回数は多いんじゃないかしら。搭乗回数が多いマダムやみなさまも経験多数でしょう?」。実はわたくし、フライトトラブルやキャンセルに遭遇したことが、幸運にもまだ一度もございませんのよ~。機体が激しく揺れた経験もほとんどナシ。その恐ろしさは、経験しないとわからないでしょうねえ……しないほうがいいんですけど!

「来年はリフレッシュ休暇だよ、どこへ行く?」とダンナ様と話していた花の精様。5年に1度のリフレッシュ休暇は、土日を含め連続で9日間取れるのだそうです。ところが! ちょっとした確認から、リフレッシュ休暇は「来年」ではなく「今年」であることが発覚! しかもこの休暇は、来年の4月末までに取らないといけない事が判明!「もし、その確認がなかったら……と思うとゾッとします。ギリギリで判明したら、パスポート切れてるわ、行き先選ぶのも、ホテルやフライトの予約を取る事だって大変でしょうし、無茶苦茶なことになっていたかも」。急ピッチで探し、偶然見つけたのがクック諸島。「よくぞ探し出した! でかしたぞ!」って、ひとり優越感を味わっている花の精様。「久々の海外旅行。今、燃えてます!(笑)」。首尾のほど、ぜひぜひご報告を!

いやはや、みなさま、旅に関しては出発前からいろいろな体験をされているのですわねえ。マダムヨーコの「ゾッと話」も、まだまだたくさんありますので、またの機会に続編をご披露いたしますわね。みなさま、くれぐれもよい旅を。それでは、また来月。Ciao!

聞かせて、あなたの声を

今回はお便り特集ですので、このコーナーはお休みします。「トラベジェンヌの仕事と旅の葛藤」に関してのたくさんのお便りは、また次号でご紹介いたします。どうぞお楽しみに! 旅先でゾッとした話も、引き続き募集中で~す。

使えるワンポイント英会話

「No way.」

言い方によって「だって~」「そんな!」「ムリ絶対ムリ」「マジで!?」「すごい!」というように、ネガティブにもポジティブにも使い回せるフレーズです。イマドキの流行り言葉で言うと「ヤバくない?」「パネェ」とでもいったニュアンスでしょうか。試しに、いろいろな場面で使ってみてはいかがでしょう。

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

マダムイラスト
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「正しい」経験だけが糧じゃない

人からは「バカだねえ」と言われてしまうような体験も、本人にとっては必ず何かの学びがあるはず。物事のいろいろな側面にも目を向けてみましょう。

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