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台湾郊外ぶらり旅~高鐵で台南編
台湾好きのみなさま、りーほー。そろそろ台湾ネタも封印かと思われましたが、みなさまからのお便りにおける台湾旅ご報告率に気をよくし、チームろくでなしのその後の展開をお届けいたしますわよ~。このたびのテーマは「高鐵に乗ろう!」。ということで、郊外というにはかなーり離れている台南に遠征していまいりました。
隠れテーマは一人一部屋
この旅には、もう一つの挑戦がありました。それはホテルのツインユースをやめて、一人一部屋で滞在するということです。台北の中でも永康街が大のお気に入りのわたくしたちにとって、最寄り駅となるMRT蘆洲線・東門駅開通は超嬉しいニュース。となれば、その利便性をめいっぱい享受せねば! ホテルだって東門駅周辺で押さえるわよ! と、意気込んだのはいいのですが、ツインが全く取れません。もう別エリアで探そうか……とあきらめかけたマダムの海馬に、ミスターMの言葉が浮かんだのです。「ツインがなければ一人一部屋にするがいいさ~」。
さっそくチェックしてみると、あるある! ダブルルームのシングルユースなら、どこでもよりどりみどりです。恐る恐る二子玉マダムに了解を取ると「おっけーよん。たまにはそういうのも楽しそうだし」と、さすが長年のマブダチだぜ的なご返答。最終的にはオープンしたばかりのダンディホテル大安森林公園店に決定。カジュアルクラスのため料金もナットクの範囲内でございます。アレンジされたのは3階と8階の同じ号数。それぞれ見学に行きましたが内装は全く同じ。きっちりカーテンを閉じたい二子玉マダムは3階、つねに開けっぱでいたいわたくしは8階と、割り振りもスンナリ。ガラス張りのバスルームもコンパクトな部屋も、一人きりなら無問題。いつにもましてお気楽な滞在を満喫いたしました。
高鐵チケットはコンビニで
荷ほどきがすんだら、恒例の小籠包ランチをしつつ、明日の台南日帰りについての打ち合わせです。往路の機内で急に決めたため何の手配もしていませんが、とりあえずセブン-イレブン(もしくはファミマ)に行けば高鐵のチケットは購入できる模様。実際のところ、作業はとってもカンタンでした。希望時刻の往復指定席があっという間に取れて、レジで料金と引き替えにチケットをゲット。もうこれでひと仕事終えた気になったチームろくでなし、お気に入りのおつまみほぼ100元均一居酒屋「鮮定味」で前夜祭。どこに入るのかという量のアルコールを摂取し、それぞれのベッドにぶっ倒れたのでございました~。
翌日、車窓から見える新竹の発展ぶりに驚いたものの、急激に襲ってきた眠気(なぜかしら……)に二人とも撃沈。気がつけば台南に到着です。しか~し、台湾の新幹線は中心街から結構離れた場所にあるんですのよ。高鐵の駅に連結している台鉄沙崙駅にポテポテ移動し、乗り換えること約30分。おお! ようやく目にした台南の町並みは、なんだか懐かしい~。のんびりした空気と、比較的新しい建物の間に昔ながらの家並みが残っている雑ぱくな感じがまたステキ。まずは現地の知人が「ゼッタイに行くべし」と太鼓判を押した、富盛號のワンクイを求めて永樂市場へ。ブツはプルプルのライスプディング。コーフンしてむさぼる二子玉マダムVS「ふ~ん」のわたくし。高級海鮮の阿霞飯店には目もくれず、B級食い倒れの1日がはじまりました。
帰りは思い切ってタクシーで高鐵駅へ
続いては芋頭冰で有名な江水號。こちらも國華菜市場の中にあります。実はそのルックスの悪さから、芋&豆系のデザートを無視していたチームろくでなし。でも一度はトライせねば文句も言えません。この日は寒かったのでかき氷はパスし、温かい粉圓プリーズ。う……うまし!! ほのかな甘み、ホクホクの食感。ごめん芋&豆! なぜ今まで嫌っていたのか! これからはマスト食にするよ! 他にもちまき、蝦捲、春捲などをまんべんなく食し、観光スポットやレトロな雑貨屋を冷やかしながら、残すは最後の目的地である花園夜市の開場でございます。
午後4時、はやる気を押さえてタクシーで駆けつけた花園夜市は、鋭意準備中~。冷たい風の吹く中、恨めしげな目でたたずむオンナ二人……寒い……早く何か食べさせて……。もう限界に近いわたくしたちは、屋台が8割開いた時点で辛抱たまらず場内をグルグル。ある意味、思う存分南部最大の屋台を楽しんだのでございます。帰りの新幹線の時刻が近づく頃には足も棒。電車の乗り継ぎをする元気もありません。つーことで、お大尽ディシジョン炸裂! 高鐵駅までタクシー奮発じゃあ~。ドキドキしながらメーターをガン見しましたが、料金は451元、日本円で1500円弱! すばらしいっ。
やりきった旅の後に待ち構えていたのは
こうして充実した2泊3日を過ごし、大満足で空港のカウンターに向かったわたくしたち。と、そこには「トーキョーがヘビースノーのためディレイ」の表示が。「まったあ~。大げさなんだから~」などと余裕ぶっこいていましたら、マジでした。例のあの大雪でした。羽田到着は23時過ぎ。ひーっ。大混乱の空港を抜け、最終・最終の乗り継ぎでどーにかこーにか二子玉マダムの家にたどり着いたのが、泣く子も黙る子の刻。駅から家までの徒歩3分が、この時は20分以上! スーツケースを杖代わりに、トゥルットゥルの道なき道を進んだ悪夢の夜……。
ネットチェックインをしたため、車を出さずとも電車でゆとりの羽田着、問題なくチェックインできた往路。一人一部屋で快適だったホテル滞在。忘れられない台南遠征(ここらへん、卒業式の掛け合い風にどうぞ)。そ・れ・が、最後に大どんでん返しざましたわよ~。今となっては大笑いの思い出ですが、旅って、ホントに何があるかわからないですわね。さあ、次の台湾旅ではどんなことが起きるのかしら(って、起こって欲しくないんですけど!)。みなさま、また次回のリポートをお楽しみに。では、また来月。Ciao!
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「Does this train / bus go to ×××?」
「この列車/バスは×××に行きますか?」という意味のフレーズです。行き先表示はあるけれど、自分が行きたい場所を通過するかどうかが不明な場合は、こうたずねるといいですね。簡単なようでいて、意外とすぐに出てこないひと言です。
何事もやってみなければわからない
「そういうものだ」「普通はそうでしょ」は、豊かな発想を妨げる最大の壁。思い込みと常識を捨ててこそ、世界はぐっと広がります。