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ひとり旅にいいかも、パリ!
みなさま、ぼんじゅ~。2週間のパリ滞在から戻って以来、ひどい夏風邪でダウンしておりましたマダムヨーコでございます。もう、ホントーーに夏の風邪はつらいですわねえ。暑いのは気温か体温かってな感じで、熟睡もままなりませんもの。みなさまも、体温調節にはくれぐれも気をつけて、最後まで残暑を乗り切ってくださいね。
震えながらソルド三昧
いえ、まさかね、パリがあんなに寒いとは思いませんでしたわよ! 原因はにっくき偏西風のヤツ。イタリアは激暑だったようですけど、イギリスやフランスの7月はずーーーーっと、寒気の中。2003年の猛暑の記憶も生々しいわたくしは、スーツケースにノースリーブやサンダルといった盛夏のオシャレ着のみ詰め込んで、マダム風をブイブイ吹かせるつもりでしたのよ~。ええ、到着した日はまだマシでした。しかし翌朝目覚めてみると・・・「なんか寒い?」。
もはやノースリーブどころか、サマーウールのカーディガンでも体が震えてだめ。ああ、もうこれは買い出しせねばと、ソルド真っ盛りのギャラリーラファイエットにGO! ・・・なんですか? この物量作戦。目がくらむほどのアイテムが、ジャスコやしまむらレベルの扱いを受けております。50%オフの20%オフの10%オフとか、そのヤケクソな値付けはなに、みたいな。カーディガンや羽織りモノを買いに行ったつもりなのに、気がついてみれば闘志メラメラで靴を物色しているわたくし。恐ろしきソルドの誘惑でございます。
夏場の防寒はレギンスよりトレンカ
結局、目的のブツ(にプラス山ほどアルファ)を購入し、何とか寒さをしのげる態勢になりましたが、不思議なのは通りを歩くフランス女性。マフラーやコート、そして巻きモノでばっちり防寒しているのに、素足にサンダルなんです。ストッキングもはいていないんです。ほほう、それがフレンチマダムの心意気っすか! でもね、寒い時は首・手首・足首のスリーポイントを防御しないと体が冷え冷えになっちゃうんですのよ~。わたくし、これまで大嫌いで、絶対はかないと決めていたトレンカを買っちゃいましたもの(しかもユニクロのオペラ店にて)。悔しいけど、これがまた秀逸で、オシャレを損なわないんですのよね。滞在中の必須アイテムでございました。夏場における防寒対策は、レギンスよりトレンカ。みなさまにもおすすめいたしますわ。
ミシュラン3つ星グランメゾンで惨敗
さて、今回のパリにおけるメインイベントは、ミシュラン3ツ星グランメゾンのランチでございました。この日だけは無粋な巻きモノはクローゼットにしまい込み、9センチヒール&ドレスで出撃です。雰囲気は超豪華、サービスは良くも悪くも慇懃無礼。ところが肝心のお料理が、魚介系メインの新世代スタイルというか・・・どうにもこうにもわたくしの好みとはマッチしなかったんですの~。同行の駒込マダムも、いまいち顔。大変に罰当たりな二人ではありますが、この不満を解消すべく、レストランを出た足で、ラ、ラーメンを食べてしまいましたあああ。ふっ、お里が知れますわよねえ~。
ビストロは単品だけでもOK
どちらかというとクラシックなフレンチが好きなわたくしたち。メインイベントの不発を反省しつつ、以降は手頃でおいしそうなビストロへと気持ちをシフトいたしました。人気店はオープン前から行列ができるとか、予約マストとか、フランス人どんだけビストロ好きなワケ!? と思いつつ、混みそうな時間をずらして出かけてみれば、まあ、何ということでしょう。待ち時間もなく、すぐにテーブルに着けるではありませんか。恐るるに足りず、でございました。
問題はメニュー選びです。たいがいが前菜+メイン+デザート、前菜+メイン、メイン+デザートというセット料金になっています。最初のうちはその中からチョイスしていたのですが、どう考えてもボリュームありすぎ。昼食べたら、夜はもう無理というくらい。そのうち、駒込マダムが気がつきました。「ねえ、前菜だけでもメインだけでも、単品でいいんじゃない?」。ハタと周りをチェックすれば、ジモティ風な方々は、マジでサラダだけ、パテだけ、という食べ方をしています。
女性ひとりでも食事に不自由なし!
なるほど~。それで全然オッケーなのですわね。しかも日本のように、1軒のお店で「とりあえずビール!」のあと食事をし、最後にコーヒーを飲んで、ゆっくりおしゃべり・・・という使い方ではなく、バーのハッピーアワーで食前酒を楽しんでからビストロでサクッと食べ、その後でまたバーやカフェで飲み直すのがゴールデンパターンのよう。だからビストロは回転が早く、行列が嫌いだというフランス人でも、並んで待つのは苦にならないんですのね~。
ん? ということは、です。パリって女性ひとり旅のお食事には、全く困らない場所だってことじゃありませんこと!? 「遅い」「大量」「カップルメイン」という、典型的な欧州ディナー事情が適応されるのは高級レストランのみ。ビストロならば予約なしでも単品だけでも、ひとりでふらりと入れるんじゃありませんか! これはポイント高いです。それにメニューには必ずバラエティ豊かなサラダがあり、野菜不足に悩むこともありません。ワインは安いし、さらに飲みたい人ならカラフで量も選べる。う~ん、素晴らしい!
人も都市も年とともに変わる
わたくしの周りには、なぜか反パリ派が多く、「気取っている」「イジワル」「食事が飽きる」と、そりゃあさんざんな言いようなのです。でも、よ~く聞いてみると、来仏したのは10年以上前という人ばかり。ねえっ、もう違いますからっ! 2012年現在ではほぼ英語は通じるし、むやみな愛想はなくとも対応もきちんとしている。食事だって工夫次第でバラ色じゃあありませんか。わたくしも今回の滞在で、パリのよさを再認識いたしましたもの。ひとり旅の食事でお悩みのトラヴェジェンヌのみなさま、パリは大丈夫です。気軽にどんどん行っちゃってくださいませ! わたくしも、またソルドのシーズンを狙って海を渡るざますわよ~。では、みなさま、また来月。Ciao!
花の精様、お久しぶりでございます。ご友人夫妻でのソウル旅行で「男共はへべれけ状態。歩くのもままならないほど。」(わはは!)、女性陣はエステに。ところが花の精様は、マッサージクリームにかぶれてしまったのだとか! 高級ホテルの高級スパだと事前カウンセリングで比較的トラブル回避は可能ですが、お手頃町スパだと、時にはこんなリスクもあるんですのね~。帰国後に無事治癒なさった様子でヨカッタ。マダムはいろいろなところのカワが厚いのか、どこでも問題なしですが、花の精様のアドバイスは心しておきます! 次の台湾旅行のエピソードもぜひお寄せくださいね。
Rena様、ミスター&マダムのプチブックを楽しんでいただけたようで、何よりです。家族全員でヨーロッパ2週間の旅なんて、素晴らしすぎますぅ~。特に欧州の高級ホテル滞在は、旅の楽しみを何倍にも膨らませてくれますわよね。「何が起ころうと、やはり異文化、異国の人々、食事、風習に触れるのはとても刺激的で楽しくて、素敵なことですよね!」というRena様。その通りでございます。マッターホルンを背景にした美しき親子写真も、ありがとうございました。大切に保存させていただきます!
ラスベガスお得旅行の裏技を紹介してくださったH.Y様。「旅行を計画してるのであれば色んな選択肢を研究し、利用しましょう」のお言葉、これまたその通りでございます! 旅行は段取りが面倒くさくて・・という人が多いようですが、わたくしは段取りこそ旅の醍醐味と思っております。みなさまも、お手持ちの会員カードやクレジットカードの内容をもう一度チェックしてみてくださいませ。もしかすると、思いもかけない得点があるかもしれませんわよ!
「I will take what he/she is having.」
レストランで、隣の人が食べている料理がおいしそう・・・同じものが食べたい、という時に、オーダーの際にこう言いましょう。「あの方が召し上がっているのと同じものをください」という意味のフレーズです。ただし、指さすのはちょっと無作法。軽く手のひらで示すようにするとエレガントですね。
個人の体験は不変の真実ではない
あなたの体験がすべての人に当てはまると思ってはいけません。思い込みや偏見は、そんなかたくなな思考から生まれてしまうのです。