アメリカン・エキスプレス
マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.
60

もう一度、旅とファッションのこと

マダムヨーコの辛口旅サロン もう一度、旅とファッションのこと

厳しかった夏もようやく終わり。みなさま、よく乗り切られましたわね! マダムもきたるイタリア旅に向けて、じっくり鋭気を養い中でございます。この旅ではジェノヴァを起点にチンクエテッレ、トリノ、ミラノ、そしてコートダジュール方面へも遠征予定。オペラ観劇やミシュランの星付きレストランにも行っちゃいます。久々のおしゃれ旅、気合いを入れてマダム風をふかしまくってまいりますわよ?。

街歩きなのにトレッキング風!?

ああ、でも「気合い」とか言ってる時点でマダムにはほど遠いような、と自分にツッコンだところで、今回のテーマ「旅とファッションについて」でございます。思えば辛口サロンがスタートした当初から、わたくしは日本人の旅先ファッションについて取り上げ、ダメ出しをしてまいりました。しかし最近はみなさまグンとレベルがアップし、とてもナチュラルに状況に応じた服装をしていらっしゃいます。でも、やっぱり惜しい! あともう一歩、もう一歩なんです!

問題はいわゆる「シティ」に滞在するときのファッションです。街歩きをし、美術館や博物館へ行き、カフェでお茶を飲み、ショッピングを楽しむ・・・日本でも「ちょっとおでかけ」という感じのひとときかしらん。なのに、なぜ海外では相変わらずみ?んな同じ格好になってしまうのでしょう。まず帽子。しかもかなりスポーティなタイプ。そしてスニーカー。ハイテク系からキラキラのおばさまユース系まで多彩ですが、足元がっしりなのは同じこと。で、こんなふうにトップとボトムが決まっちゃうのですから、ファッションもそれに合わせてしまうのはトーゼンて感じです。

「オバチャン」「コドモ」扱いに甘んじるなかれ

おばさま方なら、だぼっとした羽織モノ、首にはどうしても巻きモノ、びみょーなカッティングと長さのストレッチパンツ、実用性に欠けるポシェットとリュックの二段構え、時にはウエストポーチも付けての三段構え。全体的に体のラインを隠すべくもっさりとしたコーディネートになっています。一方お嬢様方は、フリル、リボン、ギャザーがふんだんに入ったお安い感じのチュニックにジーンズもしくはクロップドパンツ。背負うはヘビーなデイパック。こちらは全体的にカジュアルすぎて「学生」「子供」の雰囲気です。

こんな服装で有名カフェやハイブランドのブティックに入って「隅の席にされた」「サービスが悪い」なんて怒っても、そんなの「日本人差別」じゃありません。年齢や容姿の良し悪しも関係ありません。原因はズバリ! あなたの女子力の低さ。「私をきちんと遇してちょうだい」というアピールのない服装は、「オバチャン」か「コドモ」であり、「マダム」ではありません。気づかいやお愛想はあっても、しょせんそれなりの扱いなのです。それで十分なところにしか行かないのでしたらノープロブレムですけど、みなさま、そうではございませんわよね?

帽子とスニーカーは絶対禁止! 一度実践を

そう、パッと見で判断されるからこそ、服装は大切なのです。女子力アピールといっても、ボディコン(古っ)を着ろとか、肌を出せというわけではありませんのよ。まずは、んもうっ、声を大にして言いたい「都市部では帽子禁止」! ファッションの一環としてならOKですが、それ以外は不要。陽射しをさえぎるならサングラスで十分。そしてサングラスのほうがはるかにエレガントですし威張りがききます。実際に一度帽子なしで過ごしてみてくださいな。いくら暑い都市でも、陽射し直撃で何時間も過ごすことなんかないですから。帽子は山歩きや遺跡探検の時だけ活用なさいませ。

続いてシューズ。日本で繁華街のデパートのお買い物に行くときスニーカーを履きますか? 歩きやすいローヒールやフラットシューズ、夏ならサンダルでしょう。でないとトータルコーディネートできませんものね。それがなぜ、海外でも応用できないのでしょうか。きちんとした靴を1足持っているだけで、雰囲気はだんぜん優雅になりますのに。旅に出るのにわざわざ新品のスニーカーを買うのなら、歩きやすいパンプスを履いていきましょう。毎日きちんと磨けばそれ一足で事足ります。荷物にもなりませんしね。

帽子とスニーカーが禁止となれば、女性のみなさま、自分のすべきスタイルがおわかりになりますわよね。基本コンセプトは「ちょっとおしゃれしてお食事に」。海外旅行もこれでよいのです。手元にある、きれいめのお洋服を身につけ、スーツケースにも入れてくださいな。移動するだけの時間のために「楽な」アイテムをわざわざ購入し、それを旅先ファッションのベースにするなんて超ナンセンス! その分のお金を別の楽しみに使いましょうよ。

男子の服装にも口出しを

さて、自分がどこに出ても恥ずかしくない服装をしているというのに、パートナーの男子がどーにもこーにも、というケースがあります。マダムが以前ヨーロッパの空港で目撃したのは、茶髪大盛り、眉剃りすぎ、ピタT&サスペンダー付き半パンツにショートブーツという、お兄系と中途半端なモード系が混ざった日本人男子。いや?、欧州紳士にガン見されてましたわね?。「明らかにゲイファッション・・・でも女の子連れてるし・・・一体!?」てな感じです。あれが通用するのはせまーい日本市場だけ。海外で本気でジェントルマンとして扱って欲しいなら、シンプルで仕立てのいいシャツと靴を。これ最低限のマストアイテムです。ゴルフファッションの流用もトホホですので、ご留意のほど。パートナーのファッションに疑問と不安をお持ちの方は、ミスターの男性向けファッションアドバイスもご一読下さい。

旅先では気持ちよく過ごしたいし、きちんとした対応をしてもらいたい。でしたら、まずファッションを見直すこと。「いつもの」「お気に入りの」「ちょっとおしゃれな」アイテムを活用してください。旅じたくの認識が変わります。旅先での心持ちも変わります。ぜひ、この秋から実践なさってくださいね。それでは、みなさま、また来月。Ciao!

聞かせて、あなたの声を

ラスベガス旅行についてのお便りをくださったYamahira様。旅の小ネタ小技ヒント満載かつ、麗しき夫婦愛もうかがえる大河小説のような味わいに、わたくしノックアウトされましてよ! ぜひブログをお立ち上げになって??。

イギリスでとある作家の家を見学するために、メールやファクス、電話とありとあらゆる手段でアポを取ったスカーレット様は、ついに訪問完遂。本当によく頑張られましたわね! これからも個性的な旅のお話お待ちしております。

「ハワイでラテン系大活躍」のコラムを読んだでび様によると、オーランドの夏はブラジリアンだらけなのだとか。「大型スーパーや家電店などは、彼らのあとに行くと買う物がないほど!」。みなさま夏のオーランド旅行はご注意を。

お久しぶりの神坂様(きゃー!!)からは、パリでの美術館めぐりのアドバイスが。ミュージアムパスは2日以上有効にし「近世絵画の好きな方はオルセーか、オランジェリーへ」、また世界の民族美術を集めているケ・ブランリー美術館もおすすめとのこと。神坂様のお便りを読むと、わたくしマジでパリに行きたくなるのでございます?。

もうおひとりお久しぶりの楓様! ずっとコラムご愛読いただいていたのですね。嬉しいですわ?。冬のデンマーク楽しみですわね。台湾続報も次回に!

ムック様からは、ダンナ様のパスポートの残存期限が足りずに成田で大混乱という笑うに笑えぬ失敗談。「マダム、基本のきは時々確認しないといけませんね」の結びに、大あわてでパスポートを確認したマダムなのでした。そんなムック様が注目しているトルコですが、次回アップルワールドで特集予定です。こちらもどうぞお楽しみに!

使えるワンポイント英会話

「Take away.」

デリやファストフードで買った物を持ち帰りたいときの定番フレーズです。日本で自然に使っている「テイクアウト」は間違いではないのですが、こういうシチュエーションでは使いません。ちなみに「ここで食べていきます」は「For here.」。セットで覚えておきましょう。

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

マダムイラスト
マダムイラスト

服装の乱れはセンスの乱れ

態度や言葉と同じように、ファッションでも空気を読むことは必要です。それができないのは、いい大人として恥ずかしいですヨ・・・という校則のような戒め。

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