42
旅先で「困った!」体験談特集
signori e signore! イタリア帰りのマダムヨーコでございます。北部の寒波、南部の集中豪雨と「完全武装マストか!?」と思われた滞在ですが、フィレンツェは並べて事も無し。あっちこっちで改修が盛んなのはいつも通りですが、トリノオリンピックを機に、ぐっと街がキレイになりましたわね。そして大量の学生旅行の群れ。日本だけじゃありません、世界各国から腰パン&ギャルメイク&ゴスロリ系が大集結ざましたわよ。ヤツらどこでもテンションMAX! お若い方は元気でよろしゅうございますわねえ?。ほほほ。←もちろんイヤミ。
どうする? 乗り継ぎの際の機内持ち込み制限品
大変多くのみなさまに「ソウルの出来事マジ? ネタじゃなくて?」とお気づかいいただいた「セーフティに貴重品全部置いてきちまったゼ事件」ですが、もちろんマジですとも! すでに喉元過ぎて熱さケロリンパと忘れておりますが、フィレンツェではおのれの轍を踏まぬよう、日々しっかりチェックしておりました。おかげさまで今回は全行程ノーミス。ある意味笑える要素の全然ない旅だったといえましょう。
こんなマダムの失敗談に触発されたのでしょうか、みなさまからたくさんの海外での「困った」体験が寄せられました。さあ、できる限りご紹介していきますわよ?。まずはミスターMも大絶賛のオトコの旅支度マスター、ナノメートル様からのご報告です。「ジュネーブからパリ経由便で帰国した際、ジュネーブでおみやげのマスカラを買い、うっかり手に持ったままパリでT2からT1へ移動したところ、セキュリティチェックでひともめしました。包装の中にレシートがあったので解決しましたが、スイスがシェンゲン協定に加わったことを忘れていました。みなさんも液体のおみやげで苦労されたりトラブッているのでは?」
はい、ちょっとお勉強ざます。シェンゲン協定とは、チョー簡単にいえばイギリスとアイルランドを除くEU加盟国とアイスランド、ノルウェー、スイスの計26カ国が調印し、共通の出入国管理を行うもの。パスポートにスタンプが押されなくてつまらなーい、という声もございますが、手続きの時間や負担がなくなって大歓迎のシステムですわよね。しかし、機内持ち込み関係はやっぱり面倒。基本的心得としては「持ち込み制限物を免税店で購入するなら直行便利用、あるいは日本へ向かう最終出国空港(機内)以外では買わないこと」。地域による例外もありますが、無用なトラブルを避けたいならこれを頭に入れておくといいですわね。
たとえば以前マダムが敢行したロングフライト、成田OUT→香港→ロンドン→ジュネーブ→ミュンヘンINの場合、成田の免税店で買った持ち込み制限品は、たとえレシート入りの開封防止プラスチックバッグだったとしても、香港出国時に没シュート! 同様に香港で買ったものはロンドン出国で、ロンドンで買ったものはジュネーブ出国で没収される可能性ほぼ100%。唯一ジュネーブで入手したもののみミュンヘンに持ち込みできるということになりますわね。うう、ややこしい。おわかりになりまして? よって乗り継ぎ便を利用するときの持ち込み制限物は、空港内免税店にこだわらず、事前に購入してスーツケースで機内預けにするのがベストです。
高すぎる! 公衆電話のカードコール請求
続いてはお久しぶり「夏はバスタブにこだわらず、冬はこだわる」星野様。ワイキキの公衆電話で、ふと目に入った日本語による「カードコールのご案内。番号を押し、日本語の音声ガイダンスに従って電話をかけました。えぇえぇ、たかだか1分弱ですよ。帰国後に請求をみてびっくり! なんと23ドルなり」。すぐにネットで調べると、どうも詐欺のような・・・。そこで星野様、対応の芳しくないカード会社に粘り腰の交渉で、3カ月後にようやく取り消し処理までこぎつけたのだそうです。
思い出しました。マダムもかつて南イタリアで、友人との待ち合わせ確認のため、公衆電話から日本語案内のカードコールしたのでした。ほんの10分しか離れていない相手と数分話して請求が3000円。しかも同じ時間で二重請求されている。まあ通話は国際扱いですから料金はそんなものか・・・ですが、二重請求は許せーん! カード会社に報告すると、星野様同様「海外なので1カ月以上かかる」との回答。結果は約2カ月後に正しい請求額に訂正されました。が、もしかして料金もアヤシかったのかも!? みなさまもクレジットカードで国際電話をかける場合には「日本語案内」という言葉に惑わされぬよう十分ご注意くださいませ。
スリ&置き引き被害報告2件
昨年末にアルザス訪問なさったのは常連マダムマッチ様。パリのホテルでバスタブの栓が閉まらず&修理してもらえず、「オバサンパワー全開で」部屋を変えてもらった由。「旅行から帰ると次回に注意する事を書いておくのですが、今回も『ホテルの部屋の不具合は荷物を解く前に確認』と早速書きとめました」。マイ・マダムマッチ語録に追加! さらにパリの地下鉄では少女スリグループと遭遇。「改札の向こうを見ると女の子達が「取ったけど、カメラだったわ」ってな感じで友のカメラを持っていたのです。それからの私の行動、さっーと改札まで行ってヌーと手を伸ばし、そのカメラを一気に取り返したのであります。だって友のカメラには私が写っていて、私のカメラには友人が。頑張るしかありません」。さ、さすがです!!
Keiko様はオランダへのひとり旅、最終日に空港へ向かう列車で置き引き団の被害に!「切符を見せて何か聞くふりをして気をとられたその隙に、貴重品の入ったショルダーバッグ(パスポート、エアチケット、財布、カード、家の鍵、手帳などすべて)をかっさらい一目散に逃げていきました」。大きな荷物を置いたまま追いかけるわけにもいかず、「あきらめて駅の係へ行って警察を呼んで欲しいといったもののなかなか来ないし、飛行機の時間はもうすぐだし絶望的な気分に」。それでも自力で空港警察まで行き、調書のおかげで搭乗券もクリアでき何とか帰国。ところが・・。関空で事情を話し「電車代だけでも貸してもらえないのか」と聞くと、「海外で被害にあった人になんで日本の私らが金を貸さなあかんね」と言われてしまったとか! これ、ちょっとヒドくないですか? 人ごとながらマダム怒り心頭ですっ。最終的には知人に電話し無事帰宅、その後オランダの駅の遺失物係から連絡があり、現地協力者の尽力でバッグも取り返すことができたのだそうです。その親切が身にしみてまたオランダに行きたいと思っているKeiko様。「旅行はいつも一人で行くので用心しているつもりでしたが本当に「It happens」という体験でした」。 はぁ?、読んでいて手に汗握りましたわ。
「夫が普通の人に見えない・・・」
最後は妙に笑える(失礼!)Sakamoto様からのご相談です。昨年ご主人と初めての海外、スペインへ。「その時は気に留めなかったのですが、帰ってから思い出してみると気になることがありました。ミネラルウォーターを買おうと入ったお店で、夫が皆からギョッっとした感じで見られました。ホテルでも不審人物って思われてるようでした。見かけは全くただの中年の禿げたおっちゃんなのですが、何で? 今後のことを考えるとどうしたらいいか・・・良いアドバイスお願いします。普通の人に見えるコツを」。
こ、これは、いかがなものか。確かに5つ星ホテルであまりにカジュアルというかラフなファッションだと浮きますが、「ギョッとした感じで見られる」ことはないような・・・しかも普通の商店でも・・。もしかしてご主人、マスクしてませんでしたか? うーん、それくらいしか思いつかない。もしくは誰か地元有名人(セレブから犯罪者まで)にあまりに似ていたとか!? 次回の旅でも同じようなことが起きるようでしたら、ぜひご本人画像をお送りくださいませっ。ちなみに、高級ホテルに滞在するなら、やはり服装はスマートカジュアルになさることをおすすめします。詳しくはミスターMのコラム「これぞオトコの旅支度」をご参照くださいね。
ああ、みなさんの旅のエピソード、本当に何もかもが感動です! 厳しい目に遭ってもへこたれず、次の旅に向かっていくたくましきトラヴェジェンヌよ。マダムはいつでも、そんなみなさまを応援していますわよ。それでは、また来月。Ciao!
福岡の水島直子様、辛口サロンを楽しんでいただけているようでなによりです。ご主人との海外旅行、いかがでしたか? 印象的な出来事などありましたら、ぜひぜひお知らせくださいね。
前回みなさまにおうかがいしたCHIKOCHIKO様からの質問「現地で衣類を廃棄なさる方は、いったいどこに捨てているのでしょうか?」について、さっそくマダムマッチ様がご回答くださいました。「やはり衣類をゴミにするのは申し訳ない気持ちもありますので、不透明のスーパーの大き目の袋にしっかり包んで捨てます。残ったホッカイロなどは、「よろしかったら、お使い下さい」とメモを添えて置いてきます。以前オランダに行った際に、ホッカイロなどはあまり売ってないので嬉しいと言われましたが、寒い国に本当に無いのでしょうか?」。ワタクシも現地で見たことないですわねぇ。
そして、ああ、マダムの私設特派員・神坂様! 「本当はしがない(?)サラリーマン」なのに「英語が少しばかりできる」ばかりに「国際担当」で「某業界の日本代表として国際会議に出ていた」とのカミングアウトがっ。そして韓国と日本の文化論めいた、非常に興味深いご報告が続くのですが、コレ、ミスターに紹介しましたらめちゃくちゃ受けてましたわよ。そのうち、彼のコラムでご紹介されると思います。お楽しみに!
さて、今回もみなさまにご意見をいただきたい事柄がございます。静岡のtak様からのお便りです。「欧米、特にアメリカのホテルに泊まった際のチップ(いわゆる枕金)ですが、旅慣れた(?)方が、そんなの日本人だけだよ、とコメントしていました。勿論この類のことはあくまで個人的な感謝の気持ちなので絶対ということはありえません。私の知人のイタリア人はホテルでのチップはほとんどしないです。でも私は一人1ドルくらいは良いんじゃないかと思います。たまにゴミを多く出した時などはもう1ドル足していますが。ささやかな感謝の気持ちです」。うーん、白熱しそうなチップ問題。みなさまは、いかがお考えになりますか? マダムはチップが制度としてある国では、やはり必要なのでは・・と思っています。この件もあとでミスターMにうかがってみますわね。
「Get serious!」
意味は「ちゃんとしてよ!」。アドバイスや手助けを求めているのに、ヘラヘラのらくらした態度を取る相手に、ビシッと言ってやりたい一言です。えっ、いちばんそう言ってやりたいのは、海外で役にも頼りにもならない自分のパートナーって・・・そ、それは言わない約束でしょ。
何事も何とかなる
どんなことが起きても、必ず光明は見つかるもの。決して投げやりにならず、気長に待つことも大切・・・というポジティブシンキング対処法。