布教活動はまず身内から2007

なに故かような夢を見たかと申しますと、実際に旅のファッションを巡ってマダムママと大バトルを繰り広げたのがその原因かと。実は彼女、近々東南アジアに旅行するのですが、事前準備の手伝いをしたわたくし、倒れそうになりました。「これ着ていくの?」と取り出してくるアイテムアイテム、全てがまんま「学徒出陣コース」！ああ！わたくしがあれほど口を酸っぱくして提唱してきた「女性はエレガントに」のエッセンスがみじんもありゃしない。最大の敵は身内にあり！折伏に失敗したマダムは、仕方なしにおすすめモード一式を提供するはめに・・・。口で言っても聞かない相手には身銭を切るしかない。そんな痛すぎる教訓を新年早々学んだマダムでございます。

ところで今回はマダムの旅の失敗談をご披露しようと思っておりましたが、思い起こすに「最上階角部屋のベランダでロックアウト。2時間半後に救出」だの「ワインの好みを聞かれ、アイ・アム・スイートって言っちまったぜ事件」とか「ユーロボケでチップ相場混乱。2バーツを渡されたスタッフの困惑笑顔」といった、ありがちな小ネタばかり。そこで、これまでの各国ホテル利用体験から物申す「こんな客室はキライなの！ベスト10」を発表させていただくことにします。基本的にマダムは温厚ですので、スタッフのサービスの善し悪しに関してはかなり寛大です。時間帯、相性、価値観の違いなど、さまざまな要因が絡んできますから、ジャッジのポイントは室内設備に限ってのお話とお思いくださいませ。

マダムをよろめかせる客室設備第10位?第6位

さっそくまいりますわね。 第10位「アメニティのボトルが固?い！」
振っても叩いても中味が出てこないアメニティボトル。スクリュータイプの小さなキャップもイライラ倍増。デザインより使い勝手を優先して欲しいざます。

第9位「ドライヤーがデスクの中って・・・」
整髪は化粧の一部。なのに、なぜわざわざワークデスクまで足を運ばなきゃならんのか。鏡のないところでどうやってセットしろと！？女子の敵！

第8位「外せないハンガーは使えない！」
ホントに使いづらいことこの上なし。過去によほどお持ち帰りされたのでしょうか・・・。わたくしはベッカム夫人じゃなくてよ！

第7位「許すまじ遮光カーテン」
どんなに時差ボケであろうとも自然の陽射しを感じて目覚めたいのです。せめてレースのカーテンをもう一枚付けてください。もっと、もっと光を！！

第6位「電源探してウロウロ」
ケトルはあれど近くに電源なし。ラップトップを使いたくてもデスクに電源なし。バスルームで湯沸かし＆充電って・・・悲しすぎます。

きっと大きくうなずいていただける第5位?第1位

第5位「洗濯用のワイヤーが欲しいのに」
5スターに泊まっても下着くらいは自分で洗いたい。そんな庶民的な乙女心をどうか理解してください。タオルラックを使うのは恥ずかしいんです?。

第4位「清潔だけどクサイの！」
洗濯洗剤ケチってる？生乾きのシーツでベッドメイク？それともここは開かずの間だったのか・・・。音は何とか我慢できてもにおいはダメ。真上を向いて寝るしかありません。

第3位「洗面台が狭すぎる！シンクが高すぎる！」
はやりのボウル型シンクは、身長2ｍのゲストを想定か？爪先立ちで洗顔、袖はびしょびしょが必至。しかも化粧品を置けるスペースも極小と来た日には、メイクのノリもいまいちですわ。

第2位「シャワーブースは男性用かいっ！」
シャンプーとコンディショナーとフェイスソープとボディソープがちゃんと置けるラックがない。固定シャワーの位置が高すぎる。バスタブはなくてもいいから、その分シャワーブースにはもっと気配りが欲しいのに！

そして、堂々の第1位は・・・「はるかなるペーパーホルダー」
とりあえず空いている場所に設置したとしか思えないトイレットペーパーのホルダー。時に身体を180度よじり、時にオソロシイほどの前屈を強要するその位置。トイレでエクササイズはいりませんっ！

あなたの「許せない客室」チェックポイントは？

「あるある」「んなことねーよ」と異論反論オブジェクションおありでしょうが、ホテルの客室って、写真で見ただけではわからない、さまざまなワナが潜んでいるものですわね。昨今はデザインコンセプト優先のホテル造りが主流ですけれど、いくら洒落ていても使い勝手が犠牲になっているホテルでは、やはりマダムは快適にくつろぐことはできませんの。みなさまはいかが？ちょっとしたことだけど気になる客室のアレコレ、もしおありでしたらぜひマダムに聞かせてくださいな。わたくしたちゲストのささやかな声が、ホテル業界の方々に少しでも届くことを祈って、こそっと発表してまいりますわ。

ホテルライフは、積極的に楽しもうとすればそれはそれは奥深いもの。自分の好みを全部満たしてくれるホテルに出会えたら、こんなに素敵なことはありませんわね。もっとホテルのことを知りたい方は、「ホテルの常識」をぜひご参照あれ。快適でスマートなホテルライフを楽しむ基礎知識が満載ですわよ。

◆より奥深いホテルライフを満喫するなら
「そこが知りたい、ホテルの常識　A Good Travelerへの道」

新春らしく軽い話題でお届けした今号、楽しんでいただけましたか？え？本当はシャレにならない旅の失敗談もあるだろう、と？ハイ、ございます。デンジャラス感全開の危機一髪体験が。そこで次回は、旅先で身の安全を守ることについて、ちょっとシビアにお話しいたしますわね。乞うご期待ですわ。それでは、みなさま、Ciao!