99
クラブフロアで遊んじゃおう
みなさま、ごきげんよう。原油価格がガンガン下がっているのに、燃油サーチャージが冗談価格レベルの値下げしかしないことに超ナットクのいかないマダムヨーコでございます。ああ、円安のまま迎えるため息の2014年末。「それでも行くんだよ!」のトラヴェジェンヌに賞賛と羨望の拍手を送りつつ、本年度最後のサロンをお届けいたします。
ビジネス滞在ならクラブフロアが大活躍
みなさまは覚えておいででしょうか、ミスターMのコラムで熱く盛り上がったクラブフロアの話題を。ミスターにうかがったところによりますと「参考になった」「私も利用してみたい」「でもスマートに使いこなす自身がない」などなど、それはそれはたくさんの反響があったのだそうでございます。お仕事柄クラブフロアに滞在することの多いミスターのサジェスチョンは、大変具体的かつ実用的でしたわねえ~。
かくいうわたくしも、ひとり旅の時にはたま~にクラブフロアをチョイスいたします。いちばん多いのはビジネスユースによる滞在で、その利点はミスターもお話ししていた通り。専用ラウンジでのゆったりとした朝食、疲れ切って外食する気力のない時のアルコール&軽食など、「なんて楽チンなんでしょう」としみじみしてしまいます。専用コンシェルジェが待機しているのも、コピーやファクス、はたまた電話によるアポイントメント依頼もできて、本当に便利でございますわね。
女性ひとり旅だからこそのビジネスフロア
しかし時には、ビジネス滞在でなくともクラブフロアに泊まることがあります。「えっ、数千円を惜しんでしょぼいスタンダードに泊まるマダムが!?」と、驚かれましたか? ふっ、そうなんです。でも、理由があるのですっ。マニラ、セブ、ワルシャワ、ボローニャ、パンコール島、ゲンティンハイランド・・・・ね、わたくしがクラブフロアに滞在した都市名をご覧になれば、おわかりになりますわね。
そう、これらのデスティネーションは「女性が一人で夜に出歩くのがちょいとリスキー」(マニラ、ワルシャワ)もしくは「夜に出歩いたところで周辺にほとんど何の店もない」(セブ、パンコール島、ゲンティンハイランド)「女性一人で入れるレストランがない」(ボローニャ)都市なのでございます。
日中なら無問題。または友人連れなら夜も気軽にタクシーにも乗れましょう。が、一人では歩くのもタクシーの乗るのもチャレンジング。想像しうるあらゆる危険を冒してまで外出する勇気も元気もない・・・・でもスーパーやデリで買っておいた夕食を、部屋でモソモソ食べるのはむなしい・・・・。その葛藤を見事にクリアしてくれるのが、クラブフロアのラウンジというわけです。
それなりのレベルの軽食が用意されていますから、夕食代わりに超便利。プラスいくらアルコールを摂取しても大丈夫。そしてミスターもおっしゃっていましたが、クラブフロアなら、女性が一人で過ごしていてもあからさまかつしつこいナンパはありません。もし困っていればスタッフが速やかに対処してくれるでしょう。なんて安心。そして快適。心身が満足したら、後は客室に戻ってベッドに直行。もはやパラダイスではありませんこと~。
お得なクラブフロアはどこにある?
一方、アクティブな友人との旅や24時間眠らない大都市&有名リゾートでは、クラブフロアのお得感はイマイチのような気がします。なにせ、そうした場所は外出すれば魅力的な飲食店がたくさんありますし、遊びすぎて帰館が深夜になることもしばしば。要するにラウンジに行く時間がないんですのよね~。朝食も普通のレストランの方がメニューが充実していたりして・・・・。「だったらデラックスクラスでいいんじゃない?」「だよね~」というトラヴェジェンヌの声が聞こえてくるようでございます。
でも! 周りにどれほどたくさんの飲食店があろうとも、移動に不自由しなかろうとも、アクティブな友人と一緒であろうとも、ゼッッタイにお得なクラブフロアの使い方があるんですのよ! そ・れ・は、あなたの地元の高級ホテルにて、でございます。「えっ、海外ホテルじゃないの?」ですって。
だから申しましたでしょ、海外ホテルのクラブフロアのお得度は「ひとり旅」「デスティネーション次第」ですわよ、と。国内で高級ホテルに泊まるとしたら、目的はおそらく「非日常の演出」でしょうか。お誕生日、結婚記念日、気分転換など、特別な時間をちょっと贅沢に過ごしたい時に、高級ホテルは申し分のないステージになりますものね。
特別な1日を過ごしたいなら
「でも、高額だし・・・・」と二の足を踏みますか? ではフンパツしてグランメゾンを予約したとお考えくださいませ。ディナーで飲料・サービス料込み5万円の予算としましょう。さあ、お近くの高級ホテルのクラブフロアの料金をチェックしてみてください。いかがですか? プランによっては1室2名利用ではるかにお安い料金が出て来てビックリではありませんか?
しかもそこには、専用ラウンジでの朝食やカクテルタイムのサービスが含まれているのです!フードプレゼンテーションも高級ホテルの名に恥じないクオリティですし、客室もワンランク上。優雅に飲食を楽しんで、しかも一夜も過ごせちゃうなんて、グランメゾンで食事だけするよりも、断然お得ではありませんか。
わたくしも今年、誕生日が近いマダム仲間3人で、都内のホテルのクラブフロアでお祝いナイトを過ごしてみました。カクテルタイムまで部屋でおしゃべりに興じ、ラウンジに移動してからはメインダイニングから運ばれて来た軽食をつまみつつ、アルコールでまたおしゃべり。気がついたら「もう飲めない」「もう食べられない」状態だったので、部屋に戻って再びおしゃべり。
翌朝はゆっくり起きてラウンジで朝食、また部屋に戻ってチェックアウトタイムまでさらにおしゃべりと、もう熟年女子会満喫し過ぎ。しかもエキストラベッド追加料を含めても、普通のレストランで食事をし、バーで二次会をするよりはるかにお手頃(全員酒豪なので・・・・)と、目からウロコの体験でございました。
まずは国内高級ホテルでトライ
クラブフロアといっても、何も特別な心構えが必要なわけではありませんのよ。いつものように(ほほほ)マナーとルールを遵守してエレガントに。それだけでございます。地元ならガンガンおしゃれしてお出かけするのも、苦になりませんでしょう?
海外ホテルのクラブフロアを使ってみたいけれど、よくわからなくて不安という方は、まず身近な高級ホテルでトライしてみてはいかがでしょう。インターナショナルブランドなら基本的にはシステムは同じ。疑問点も日本語で確認できますから、知識と理解を深めるいい実習になると思いますわよ。さあ、次の「記念日」はクラブフロアで過ごしてみましょう!
というわけで、2014年度の辛口コラムは、これでおしまい。この1年、素敵なこと、悲しいこと、いろいろなことがたくさんありましたわね。みなさまの2015年が、少しでも明るく楽しく素晴らしい年になりますよう、心からお祈り申し上げます。どうぞ楽しいお年越しと新年をお迎えくださいませ。そしてまた来年、このサロンでお会いしましょう。では、みなさま、Ciao!
ここのところ、海外での疾病と旅行保険に関するお便りが急増しております。まずは常連&もはや気分はマブダチのシェリー様。カードの保証について「一般の保険は『海外旅行保険』になっています。『傷害』が付いていません」。ええ~! そうなのっ? みなさま、カードに保険が付帯しているからと安心せずに今一度ご確認を~。そんな保険マイスターのシェリー様のったら、ご主人に関しては「やつはゴールドカードどころかクレジットカードも持っていない」とバッサリ。申し訳ありませんが大爆笑でしたわよ~!
今回は常連祭り! 続いては「バンクーバーは毎年冬にウィスラーへスキーに行く時に立ち寄る」姉と二人様。おすすめはスタンレーパークだそうで「NYのセントラルパークよりずっと地元仕様な感じですけど、朝に散歩するには絶好の場所です」。わたくしも次回はぜひ散歩してみます。先頃行ったラスベガスでは「例によって『きちんとした服装』をしていたせいか」レストランやナイトショーでよい席に案内してもらえたのだとか。「これからも「大人の服装」を心掛けたいと思います」。うーん、素晴らしいっ! Brave!
この夏、ご両親とトルコに行かれたのは、これまたご常連H様。ちょっとゴージャスなツアーのおかげか「ひと言、よかった!!」。「一押しはカッパドキア。また行きたいです。きのこの山にたけのこの里だらけ・・・・」って、わかりやすすぎて大笑い! H様、今頃は沖縄2連発の真っ最中かしらん。また旅エピソードお待ちしていますわよ~。
最後はお初のryujinn様。夏の「成田発エアカナダの座席後方は中国からの留学生にうめつくされて」いたそうで、それも小・中学生とおぼしき幼子たち。「さすが中国、こんな小さな子たちが世界に目をむけて学びにいっているのか、日本の若者たちも少しがんばってほしいなと思いました」。確かにー。同感ですー。ところが大声の中国語がいつまでたってもやまず、添乗員の注意もどこ吹く風。「パワーのある国の子たちはすごいな、エアカナダがエアチャイナになってるやん」。ぷっ。ryujinn様、うますぎです!
「Please let me out here.」
タクシーに乗っていて、目的地まで行く途中に都合のいい場所で停めて欲しい時がありますね。そんな時はこのフレーズを。「ここで降ろしてください」という意味です。ちなみに、「交差点の手前/向こう」は「before / across the intersection」と言います。
ホテルも灯台下暗し
国内高級ホテルでの滞在体験は、実は海外ホテルでの不安や疑問を解消するのに役立つもの。外国人にとっては「海外ホテル」ですものね!