アメリカン・エキスプレス
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ミスターMのおいしい旅の話「次の旅はここへ行け!」
Vol.
89

旅先の「コレが気になる」「ソレは何?」

ミスターMのおいしい旅の話 旅先の「コレが気になる」「ソレは何?」

ミスターファンのみなさま、久々にお邪魔いたします。マダムヨーコでございます。ご多忙につきヘルプの緊急呼び出しを受け、颯爽と馳せ参じました。どうぞよろしくお願いいたします。さて今回は、みなさまからお寄せいただいた旅先での「これが気になる」「それはどうして」「あれってどういうこと」大解決祭。ミスターにお電話でお話をうかがいつつ、マダムがちゃっかりまとめてまいります。

「リゾートフィー」を理解しよう

まずは、マダムの辛口サロン常連のH様の気になるポイント。ハワイ旅行の際に「初めて知ったリゾートフィー。使いもしない駐車場料金等込みで、1泊20ドル×泊数分の強制徴収はいかがなものかと。ホテルによりけりですが、せめて選択の余地があればいいのに……」。

そうそう、ここ数年急に登場してきたのが、この「リゾートフィー」。ハワイだけの新システムかと思いきや、ラスベガスやニューヨーク、ロサンゼルスにオーランドと、「リゾートじゃないじゃん!」な都市でも導入されているようです。もっともニューヨークでは「ファシリティフィー」、ロサンゼルスは「ユーティリティチャージ」と名称は様々ですが、これまでホテルで提供していた有料サービスを一括チャージすることで、より快適な滞在を楽しんでもらうことを目的に設定された料金という意味では同じものなのです。

現地で困惑しないよう事前に確認を

サービス内容はホテルによって異なりますが、インターネット使用料、市内通話料、eチケットのプリントアウト料、朝食料といった、「そう言われてみると助かるかも……」的なものから、ファクス送信料、ジム利用料、駐車場利用料など「ほとんど使わないし!」と、プチ理不尽に感じるものまで多種多様。1泊5ドルから高いところでは50ドルとこれまた格差があるし、さらにそこに税金がかかるケースも。また現地徴収が基本のため、滞在期間によっては予想外の出費になったりするのです。

となると「使わないから払いたくない」。ええ、その気持ち痛いほどわかります! けれどミスター曰く、「リゾートフィーはヨーロッパのホテルで徴収される『市税』のごとく、支払いマストな料金なんだよ。だから現地で困惑しないよう、事前にきちんと情報収集しておくのが鉄則。宿泊料込みのホテルや、リゾートフィー自体を設けていないホテルもあるから、ホテル選びの際にそこら辺もチェックしてみるといいね。まあ私も、リゾートフィーってどうも納得できないんだけどさ(笑)」だそうで~す。

客室に歯ブラシやスリッパは当たり前か

これもH様のギモン。「ホテルの口コミで『いいホテルだけど歯ブラシ・スリッパがない』という意見をよく目にしますが、どうして? 外国(特にヨーロッパ)のホテルでは、5ツ星でもなくて当然ですよね」

日本のホテルや温泉では歯ブラシやスリッパはもちろん、基礎化粧品セットやヘアクリップ類まで完備しているところがほとんど。そのつもりで海外に行くと、高級ホテルなのに浴室に石けん1個なんてこと、結構ありますわよね、ミスター。「そうなんだよ。かつてはハワイのハイクラスリゾートでは、洗濯洗剤からサンスクリーンローションまで含めたフルセットが置かれていたものだけど、近年どんどんカットされているね。建前はエコや衛生上の配慮だけど、本当の理由は経費削減かな(苦笑)」。

な、なるほど~。「もし必要ならフロントやルームサービスに申し出てみるといいね。有料の場合もあるけど、ラグジュアリークラスならちゃんとリクエストベースで用意してくれるはずだから」。わかりました。でも歯ブラシ程度なら邪魔になる荷物でもありませんから、使い慣れたものを持参する方が快適かもしれませんわねえ。

寒い時期に暑いところに行く時は?

続いて50代男性様からのご質問。「寒い時期に暑いところに行くときに、空港で防寒服や靴などをどうしたらよいでしょうか?」。

国内移動では絶対に必要なコートやブーツも、南国リゾートではただの大荷物。これ、困りますわよね。いちばん便利なのは、出発空港で手荷物預かりサービスにお願いしてしまうことかしらん。航空会社やクレジットカード会社などサービス窓口を設けているところはたくさんありますし、ほとんどが予約不要です。日数や預けるアイテム数を考慮して選べばバッチリですわよ。もっと短い滞在なら、家の最寄り駅のコインロッカーに預けていくのもいいかも。バスや電車に乗り継ぐだけなら、さほど苦にならないのでは?

もう少し過激なのは、最初から防寒具をシンプルにしてしまうこと。まとめると小さくなるダウンや薄くても風を通さないコートやブルゾンなどをアウターにして、ブーツ類も極力避ける。これなら空港でアウターをサッと脱いで機内預けのスーツケースにしまうだけでOK。たいしてかさばりませんものね。車で空港に行く場合も、到着時に着替えて不要なアイテムをトランクにしまって出発すると便利です。

見られています、そのマナー

前回のミスターのコラムは、わたくしも深く考えさせられたのですが、Pyan2様から、「共感すると同時に痛感しております」「2020Tokyoをきっかけに、日本と日本人がもっとリスペクトされるべく、自分達を磨いていければいいなと願っています」。

また「特にツアーで来ておられるおばさまおじさま方の、『赤信号皆で渡れば怖く無い』的な行動に(私も人の事をとやかく言える程できた人間ではありませんが)、結構イライラしてしまう」30代女性様からも、「長旅は皆疲れるものだからこそ、皆が少しの思いやりでお互いの疲労を軽減したいものだと思います」とのご感想をいただきました。

人間は非常時に思わず本性が出てしまうもの。海外旅行という「非常時」も、その例に漏れません。でも「どんなゲストでも絶対にしてはいけないのが、声を荒げること」なのだとミスターは常々力説しています。「これはインターナショナルマナーとして最低最悪だよ。前回も書いたけど、ささいなことを注意するのに声を荒げる必要はないし、本当に怒るのなら責任者を呼べばいい。海外ではお客様とスタッフは、サービスする側とされる側の違いだけ。本質的には対等なんだからね」。

そう、どこであろうとも「お客様は神様」の上から目線で接しては、軽蔑されるだけとお心得あそばせ~。もちろんスタッフだけでなく、自分の同行者に対しても同様です。人前で自分の妻や(オットの時もあり!?)を怒鳴りつけるなんて……自分の人格を貶めているのと同じですからねっ。

海外旅行の常識は、時代と共に変化していくものもあれば、時代が変わってもずっと変わらないものもあります。それを見極め、自分の血肉にしていけるよう、みなさま、一緒に目を肥やしていきましょうね! ついでにそのお助けとなるミスターM&マダムヨーコのブックレットもどうぞヨロシク。では、また辛口サロンでお目にかかりましょう。Ciao!

マイフェイバリットホテル

実はお得なエンバシー スイーツ ワイキキ ビーチウオーク

辛口サロンでもチラリとお伝えしましたが、昨年末のワイキキ滞在で初利用したエンバシー スイーツ ワイキキ ビーチウオーク。ワイキキ唯一の全室スイートの称号通り、お値段はちょいとお高めでございます。しか~し、ゆったりとしたリビングとベッドルームは、この界隈では大変貴重。しかも室料は朝食込み! 超豪華版ではありませんが、その場で作ってくれる卵料理や日本食もあり、家族連れなら大助かりなこと請け合い。ちなみに室料にはリゾートフィーも含まれているという明朗会計です。

そして毎夕開催されるイブニングレセプションも見逃せません。無料でカクテルやワインなどのアルコール類と、野菜スティックやスナックがふるまわれるのです。辛党には嬉しすぎるハッピーアワーじゃあありませんか。わたくし、ほぼ毎晩通いつめてしまいましたもの。その際には、1ドル札を数枚持参し、バーテンダーにチップとして渡すとスマートですわよ。オーナー夫人が日本人ということもあり、日本人ゲストが満足できるきめ細かいサービスが行き届いたエンバシー スイーツ ワイキキ ビーチウオーク。滞在すれば、そのお得度を実感できるはずですわよ。

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