基本になるのは自己防衛
帰国後に届いたクレジットカードの明細に、既に支払済みの「宿泊代(Room charge)」が含まれていた!実はこれ、決して他人事ではなく、あなたの身にもいつ降りかかるかわからないのです。
というのも、高級ホテルからバジェットクラスまで、完全にシステム化・ネットワーク化されたホテルもあれば、まだまだ手作業のホテルもある。宿泊客は世界中からやってきて、事前払いの人もいれば現地払いの人もいる。ホ テルスタッフのスキルも様々、シフトも様々。人間だから「ついうっかり…」も起こりうる。
だからこそ、念には念を入れて請求書をチェックし、たとえ支払いがゼロだと確認しても、明細書は当分とっておく、といった自己防衛の手段が必要なのです。
もし誤った請求が来てしまったら
もし帰国後にクレジット会社からすでに支払済みの宿泊代の請求が来たら、すぐにクレジット会社に電話して事情を説明し、その金額の引き落としを止めるよう伝えてください。その際に証明として、チェックアウト時に受け取 った明細を提示し、必要であればクレジット会社からホテルへ直接確認してもらいます。
自分でホテルに確認してくれと言われたら、英語がわからないことを理由に、クレジット会社側に交渉をお願いするのもひとつの手段。手続きなどの詳細はクレジット会社に相談してください。
そうならないために
こんなことになる前に、もう一度、チェックアウトの心得をおさらいしておきましょう。
・請求明細のサインは決して気軽にしないこと。
項目や金額の隅々まで確認し、不明な点はその場で問いただし、納得した上でサインを。サインをした後 の返金手続はかなり困難です。
・支払いがゼロでも、その「ゼロ」の明細書は必ず受け取る。
「ゼロだからいらないや」と受け取らないと、後で誤請求がきた時に証明するものがなくなります。
・支払いがない場合、クレジットカードのコピーは返してもらうか、必ず目の前で破棄してもらうこと。
「あとでやっとくよ」と言われても、「今お願いします」と伝えましょう。
・明細書は必ず持ち帰り、一定期間(半年程度)は保管すること。
ホテル以外の場所でも、クレジットカードの利用は細心の注意をもって行いましょう。特に海外では、盗難や情報漏洩、スキミングなどによるトラブルが数多く発生しています。クレジットカードは必ず目の届くところで受け渡 しする、安易に預けない、レシートは必ず持ち帰り、請求時の明細と照らし合わせるなどの自己防衛を心がけてください。
ホテルの賢い使い方 おすすめ記事
-
【コラム】私が見たアメリカのホテル 「ホテル化されるオフィスビル」
(2024/06/30)
-
【コラム】マダムヨーコの辛口旅サロン 「「場慣れ感」演出で脱!海外での悪目立ち」
(2018/3/28)
-
【コラム】ミスターMのおいしい旅の話 「「開けた秘境」ブルネイを行く」
(2017/10/11)