歴史的建造物の中で過ごす贅沢なひととき
ピン川東にあるワット・ケット・カーラームの裏手に位置する137ピラーズ ハウスは、その名の通り137本のピラー(柱)がある、1889年築のチークハウスを移築・改装したホテルです。デザインは伝統的なタイ北部のランナースタイル。シンメトリーに整えられたエントランスや方形屋根は、どこか寺院のような荘厳さをたたえており、周辺の緑と見事に調和しています。館内も重厚なインテリアながら、ムードは優しくエレガント。安らぎを求めるゲストの到着を温かく迎えてくれるでしょう。
客室は30室ですべてスイート仕様。パブリックスペースとは異なり、レトロモダンな内装で、リビングやバスルームは明るく爽快なフレンチ窓。ワーキングデスクやバスタブを窓側に配置するなど、自然光を巧みに取り込んで居心地の良さを演出しています。「ナチュラル」は、このホテルのもうひとつの特徴で、手入れの行き届いた中庭やグリーンウオールのプールなど、敷地内は緑でいっぱい。優雅なスパでトリートメントを受けたあと、本格的なアフタヌーンティを楽しめるプログラムも見逃せません。
ロングステイでチェンマイ北部を遊び尽くす
空港から北へ車で約15分、チェンマイの郊外に位置するシブサン ラグジュアリー ホテル リンピンは、のどかな緑の中に建つクラシックなランナースタイルの建物です。青々とした芝生とタマリンドの木、ひなびた風情の三層屋根やオープンエアの“集会場”と、ここは、まるで小さな村のよう。館内もチーク材を使った重厚感たっぷりの家具をスマートにあしらい、北部タイらしい美術・工芸品をギャラリーのように配しています。
客室は細部まで趣向を凝らした美しいインテリア。ハンドメイドの木の家具や竹を使った個性的なデコレーション、手織りのファブリック等々。決してきらびやかではありませんが、うっとりするような気品と優雅さに満ちています。中庭にはちょっと驚くほど大きなプールも。日中はこの緑に囲まれた別世界でのんびりくつろぐのもいいでしょう。中心部へは車で約15分、とはいえここに泊まるのなら、たっぷり時間を取ってメーリム方面の観光スポット訪問を。ゴルフ場や温泉、トレッキングやスパといった楽しみにも事欠きません。
「守護神」に守られて王族気分の滞在を
「ナーガ」とはお釈迦様の護衛をするヘビの精霊。起源はインド神話ですが、北タイの寺院では欠かせない造形物として、屋根や欄干などさまざまなパーツにその姿が表現されています。その名を戴いたデ ナーガは、多くのワットが集まる旧市街、ターペー門のほど近くに建つブティックホテルです。竹の植え込みが続くエントランスにはどこか神秘的な雰囲気が漂っていますが、それもそのはず、噴水や階段、ドアや屋根、そして調度品や装飾品など敷地内のいたるところにナーガが隠れ、ゲストを静かに見守っているのです。
客室はモダンランナースタイル。チーク材の家具をローライズにアレンジし、上質なタイシルクと組み合わせてエレガントなムードを演出しています。もちろん室内にもナーガが鎮座していますが、どこにいるかはその目で確かめてください。女性スタッフの見事なプロモーションを活かしたゴージャスなユニフォームも必見です。2014年にはオーナーのコレクションを展示したギャラリーがオープン。またホテルの中央部は「ラバーズコート」と称し、大切な人と特別な時間を過ごしてもらうためのスペースが用意されています。