シドニーを訪れる各国のスターやセレブ、またエグゼクティブから長年圧倒的な支持を受けているのが、このパーク ハイアット シドニーです。キャンベルズコーヴを望むロックスの北、中心部へはやや距離がありますが、対岸のオペラハウスを一望でき、また周辺には個性的なラグジュアリーショップや有名ダイニングが点在する、「わかっている人にはわかる」最高のロケーションに位置しています。このほど数年をかけて行った大規模な改装が終了したばかり。さらにスマートさに磨きがかかり、アーバンリゾート風の洗煉されたデザインになって再オープンしました。
個性的なピクチャーウインドウでゲストの目を楽しませてくれるロビーエリア、気持ちのよいコーヴ沿いのボードウオークといったパブリックスペースはもちろん、最低でも40平米という客室はこだわり満載の自慢の内装。ベージュからダークブランへのグラデーションで統一したカラースキーム、フレンチドアから続くデイベッド付きのプライベートバルコニー、バリアフリーのフロアにピカピカのバスルーム等々、明るくそしてどこまでも優雅な内装は「こんな部屋に住んでみたい!」と思わせる魅力に満ちています。
そうした理想の滞在を支えてくれるのが、24時間体制のバトラーサービスです。とりわけビジネスサポートは、かねてより高い評価を得ているだけあってできないことはないというくらいの完璧度。オペラシーズンやイベント時期に利用するなら、ぜひわがままなリクエストをしてみてください。チップははずまなければなりませんが、きっとその実力を思い知るはずです。町中にはたくさんの誘惑がありますが、館内でも綿密なカウンセリングによるトータルケアが受けられるスパをはじめ、爽快な屋外プールやジムも完備。リゾートとして過ごすのにも充分な施設がそろっています。
ファッションに流行があるように、ホテルのデザインにも流行があります。シンプルなミニマルスタイルがやや飽和状態となった現在の主流は、高級レジデンスを思わせるシックなアーバンスタイル。快・不快の振り幅が狭い万人向けのデザインではありますが、せっかく日常を脱するのだからとことん個性的なデザインを楽しみたいという人にはちょっと物足りないのも事実。そんなむきにおすすめなのがブルー シドニー。ナイトライフやサブカルチャーのメッカ、キングスクロスを南に控えたウームールームーベイのザ・ワーフに建つヒップなホテルです。
その昔倉庫だった建物を最初にホテルとしてよみがえらせたのは、あのスターウッド。Wの世界進出第1号としてここが選ばれ、細長く体育館のような内部に入り組むダクトや梁をそのまま活かし、とんでもなくユニークなデザインを施したのでした。その分客室はやや手狭でしたが、Wの新たな方向性を示唆する1軒となりました。そのWシドニーが、タージ系に売却されたのは2006年のこと。タージ系にとってはオーストラリア進出初の足がかりとなり、ホテル名も何度か変更と、その船出はやや手間取りましたが、最終的にシンプルな「ブルー」で決着。内外装を大きく変えることはなく、元倉庫という特徴はしっかり受け継がれた結果、今日ではシドニーの歴史的建造物として指定されているのです。
よりシンプルかつハイテックにお色直しされた館内は、ホテル名であるブルーとともに、レッドやグリーンといった鮮やかな原色をキーカラーとし、ステンレスやスティール等の金属材やクリアパネルと、ミッドセンチュリー風の木の家具やレトロな風合いのファブリックが絶妙にマッチ。どこかレトロフューチャーといった趣の、SFチックな空間になっています。客室はこれをさらにブラッシュアップしたデザインで、動線やバスルームの使い勝手などにも配慮。見て楽しく使って快適な申し分のない造りです。また、バーやレストランは場所柄、地元のカッティングエッジな人々のたまり場。ヒューマンウオッチングでシドニーの最先端を知ることもできそうです。
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