請求書は責任を持ってしっかり確認する
ルームチャージの二重請求もそうですが、チェックアウト後のトラブルの大半は、請求書の確認をきちんと行わなかったことに起因するケースがほとんどです。チェックアウト時に請求書を出されたら、たとえ後ろに列ができて いようとも、じっくりしっかり請求内容や金額をチェックし、間違っていたらすぐ、その場で修正してもらうこと。なのに「きっと大丈夫だろう」「よくわからないし、面倒だから」と、確認せずにサインするお人好しが後を絶 ちません。
その場で確認せず、帰国後ゆっくり見直してから「記憶のない請求があった」とクレームする人がいますが、これはかなり非常識な行為。そして、こういう人が私たち日本人に特に多いのも、またしても残念ながら事実なのです 。
ミスがあっても、サインした人の責任
日本国内であれば、精算書の間違いはホテル側のミスと文句も言えますが、海外の常識は「サインする人の責任」。請求明細にサインをすることは、責任をもってチェックし納得したという行為です。たとえ帰国後に気がついて も、時すでに遅し。いったんカードチャージされた請求を返金請求するのは、大変な手間です。スムーズな返金は限りなくゼロに近いと心得ておくべし、です。甘く考えてはいけません。またトラブルに備えて、請求書は少なく とも数カ月は保管しておくようにしましょう。
請求明細を見る時は「何かしら間違いがあるものだ」という心構えでチェックすることが肝心。通常ミニバーのチェックは、ルームクリーニングと同じく毎日行われますので、チェックアウトの際に聞かれるのはほとんどの場合 、前の夜から今朝までの間に何か消費しなかったか、という点です。
またレストランやキオスクなどを利用している場合、確認用伝票が別途出てきますが、もしチェックアウト当日の朝に買い物をしたり、その日の朝食を部屋付けにした場合は、プリントされる前に一応自主申告した方がスマート です。最近はコンピュータシステムがすべてのレジと連動していますが、まだ一部のホテルでは手入力をしている場合もあり、チェック漏れがあると、後々のトラブルにつながりかねません。
楽しい滞在の後は、笑顔で出発を
楽しい滞在ができたら、ホテルを出る時に「今回は本当に快適なステイでした。またぜひ次回もこちらにお世話になりたいと思います。Thank you, everyone.」と一言お礼を。フロントオフィスマネジャーやベルボーイらに「ぜ ひともまたお越しください!」と笑顔で送られるような、余韻の残る気持ちのよいチェックアウトをしたいものです。