領収書に「TIP」の空欄がある
チェックアウト時に明細を確認していたら、合計金額の下に「TIP」という欄が!かなりまれですが、こんな経験をしたことはありませんか?サービスチャージを自動加算している上にさらにチップ欄があるなんて・・・よほどサ ービスに自信があるのでしょうね、とイヤミのひとつも言いたくなりますよね。
例えばそのホテルが大好きで、いくら感謝しても足りないと感じる程に素晴らしいサービスを満喫させてくれる。その満足感を表現しようとチェックアウトの時、カウンターに100ドル札を積み上げて「これが私の気持ちです!」 とやってしまうような、太っ腹なゲストがいたとします。けれどホテル側としては、そんな行動は格式と品格を重んじる当方としてはちょっと見場が悪い・・・と悩んでしまう。結果、請求明細にチップ欄を設けて、謙虚にその ゲストのお礼をお受けしようということになった。とまあ、こんな経緯があったのでしょうか・・・?
実際、バンコクの某有名ホテルで、中近東の富豪らしき人物が、滞在中の無礼講に対してと、チェックアウトの際にキャッシュを積み上げて「チップです」と差し出す光景に出合ったという話もありますから、まんざら冗談では ないのです。
支払わなくても、「空欄」は危険!
もし追加でチップを支払う必要がない場合でも、「TIP」欄を空欄にしておいてはいけません! それはあまりに危険です。
なぜかは知りませんがホテルには、チェックアウト後にチャージ漏れがあった場合、勝手にゲストの申告漏れと決めつけて、ゲストの許可なしにサインしたものを書き直す権利(!?)があるらしく、空欄はその標的にされかね ないのです。下手すると、クレジットカードチャージがひと桁アップしていても、文句を言えないかもしれません。
ですので、そういう時には大きくはっきりと「ゼロ」を記入した方が安全です。しかしこれでは「何のためのサインか!?」という新たな疑問が残りますけれど・・・。
ベルデスクに荷物を預ける
ベルデスクに荷物を預ける時は、荷物を持っていってくれた人から引換券(半券)を受け取る時にまずチップ。そして部屋に荷物を運んできてくれた人にもチップ。この両方にチップを支払うのがマナーです。ただし両者が同じ 人の場合には、まとめて1回の支払いでも構いません。1個では1ドル、2個 では2ドルですが、3個以上の荷物では2~3ドルが目安です。
チップは、サービスの直接の行為者に対して支払うのが正当ですが、ホテルによってはベルデスク(ベルボーイ)でのチップの処理の仕方が違います。ひとつは個人のポケットに入る場合。もうひとつは、ベルデスクとしてプー ルし、ベルキャプテンが役職、年功、仕事ぶりなどの判断基準に基づき、分配する仕組みです。後者であれば、誰に支払ってもいいわけです。ですが、やはりサービス提供者その人に、そのサービスを感謝し支払うのが一番でし ょうし、相手も喜ぶはずです。