基本は「タイミング」と「渡し方」 スマートなチップ術を決定づけるのは「タイミング」と「渡し方」です。ポイントは、いつでもさっと出せるようにポケットなどに小札をしのばせておくこと。1ドル札を5枚程度と5ドルを1~2枚ほどポケットに入れるか、マネー クリップなどに留めておきます。 1ドル程度なら財布は出さない
支払う時にモタモタしてはスマートではありません。ポケットから1ドル札を出して払うか、マネークリップに留めた小札を取り出し、必要額を渡します。ここでわざわざ財布を取り出しては、タイミングがよくありませんし、場 所によっては危険なこともあります。海外では人前で財布を見せてはいけません。もちろんどこから財布を出すのかも。1ドルだけが手元に残り、財布は消えてしまう・・・なんてことにもなりかねません。
人前でわざわざ財布を出すのは、20ドル以上の高額チップを払うような場合です。20ドル以上は「大きなお札」と認識しておくこと。こんな時は相手に「Excuse me.」と言ってから、おもむろに財布から20ドル紙幣を取り出し、 にっこり笑いかけながら「Thank you.」と渡します。 相手の目を見ながら渡す チップを渡す時は、相手の目を見ながら4つ折りくらいにしたお札をすっと渡しましょう。ボーイたちは受け取った瞬間に手のひらに収められたお札にチラッと目を走らせます。その表情から、自分の渡した額が適切だったのか、 多かったのか、少なめだったのかがわかるでしょう。
ただし、もちろんこれは高等レベル。はじめからその表情を読み取るのは難しいかと思いますが、場数を踏んでくるうちに意識できるようになるはずです。 女性はエレガントさをプラス
女性の場合は、ポケットから紙幣を出すのはエレガントとはいえないかもしれません。ハンドバッグを開けるのならば、さっと取り出せる場所に1ドル札を折りたたんでしのばせておくといいでしょう。レシートやカードで膨らん だお財布を取り出すのはもってのほか。
ここではチップが必要だな、と思われる場面に遭遇しそうなら、あらかじめ用意しておけばあわてません。スマートな行為とは、習慣づいた自然な行為であり合理的な動作です。相手にとってサービスのしがいがあり、自分も気 分がよくなる。そんなチップの払い方ができると素敵ですね。 チップ使いの上級者になるには
チップ使いの上級者になると、こんなことも自然にできます。その例をひとつ紹介しましょう。
ラスベガスなどのカジノホテルでは、チップが重要な役割を果たしており、あらゆるサービスがチップによって差別化されています。チェックイン時にホテルバウチャーとパスポートを提示し、フロントの人がコンピュータで予 約を確認しはじめた数秒後に、10ドル紙幣をそっとしのばせてこう言ってみましょう。「I will appreciate if you can assign a good room, thank you.」もしかしたら、10ドル以上の嬉しい効果が期待できるかもしれませんよ 。
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