どこで、誰に渡すの?
4スタークラス以上のホテルに滞在するなら、チップの支払いに備え1ドル紙幣を10枚は準備しておきましょう。
まず、エントランスでドアマンに荷物を渡したら、まずはここでチップです。「Thank you」と言いながら1ドル(大きめの荷物が3つ以上あれば2ドルくらい)を渡します。
チェックインの手続きが済むと、ベルマンが部屋まで案内してくれます。ひととおり部屋の説明が終わり、彼が退出する時に、ベルマンにもチップを渡します。荷物の大小に関わらず1個につき1ドルくらいが相場です。サービスに 満足したら、荷物は2つでも5ドルくらい払えば、きっと喜んでくれるはずです。
ここでの注意は、ベルマンとドアマンは部署が別で、それぞれがチップを受け取るポジションにいるということ。ドアマンは、ゲストが到着したときに、車から降された荷物をベルマンが運ぶまでの管理を行います。ベルマンは、 ドアマンから受け取った荷物を客室まで運ぶのが仕事です。
一流のサービスを受けるには、相応のチップが必要
このクラスのホテルではすべてのサービスがきめ細かくなされる代わりに、相当のチップが必要となるのです。これらのチップを惜しめば、ホテルマンからそれ相当の扱いに格下げされ、期待するようなサービスは受けられないも のと覚悟しなければなりません。
またこうした行為はホテルに歓迎されないのみならず、後に続く日本人旅行者に影響を与えかねません。実際に、伝統と格式のある一流ホテルで「日本人はチップを払わない=礼儀を知らない」という評価が定着してしまっている ことも事実です。
一流のサービスを受けるには相当の覚悟が必要です。サービスのプロ達に、堂々と欲しいサービスを要求する。そして相応のチップで報いる。これができれば一人前ですね。
そんなに払うの・・・?という人は
こういった一連のサービスがちょっとうっとうしいし、チップもこんなに毎度毎度払いたくないという人は、厳しいことをいうようですが、5スタークラスのホテルに泊まってはいけません。
チップに気をつかいたくない人は、1人のホテルマンがいろいろと兼任している3スタークラスを選択しましょう。ホテルのグレードが下がれば、提供されるサービスにも限りがありますが、自ずとチップの支払い額や回数も減り、 気苦労も減ります。