アメリカン・エキスプレス
マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.
92

旅にコレ、いりません!

マダムヨーコの辛口旅サロン 旅にコレ、いりません!

みなさま、わたくしの旅の長年のパートナーである超お気に入りのスーツケース(行方不明の過去あり)が、ついに寿命を迎えつつあるようです。現在、新たなお相手を探しているところですが、まあその選択の難しいこと! サイズやお値段はもちろん、色やフォルムにもこだわり出したら、とにかくキリがありません。しかしキャスターや取っ手が外れるのも時間の問題。事態は一刻を争っているのです~。

ついにマダムもハードケース派に!?

今や、かわいいスーツケースはポリカーボネート素材が主流のようですわね。頑固なソフト主義だったわたくしも、ついに転向の決意をいたしました。ところがハードケースだと、これまでと同じ約50リットルサイズでも、何だか小さく見えるんですのよね~。それに真ん中からバカーッと開くのは、荷物をきちんと収納しにくい&意外と入らないような気がして、どうも気が進みません。

かといって80リットル超サイズでは、ゼッッタイにあれもこれも詰め込んでしまいそうで……。自分で持ち上げられないバゲージはアウトですわよね。やはり、ゲットすべきはできるだけコンパクトなnew oneかも。そのためにも、やはり旅支度のスリム化は必要ですわねえ。では、さっそく断捨離していきましょう!

いらないナンバーワンはドライヤー

旅にいらないもの、トップバッターはドライヤー! かつてヨーロッパの3つ星クラスのホテルでは置いていないところもありましたが、現在は個人経営のアパートメントやゲストハウスでなければ、ほとんどの宿泊施設に用意されています。もし部屋になくてもフロントにリクエストすれば貸してもらえます。不安な場合はサイトをチェックするか、メールで問い合わせてみましょう。

電化製品関係ではアイロンや湯沸かし器も、ほぼ滞在先で借りることができるアイテム。頻繁に海外に出かける人でなければ、わざわざ旅行用に購入する必要はありませんわよ。

そうそう、変換プラグや変圧器もフロントに行けば貸してくれます。たいがいがチェックアウトまで借りておけるので、忘れたからと焦って買う必要はありません。同じく電池類。確かに日本製は保ちがいいですが、現地でも難なく買えるもの。重い思いをして大量に持っていくことはありませんわね。ちなみに気温が下がるほど電池の消耗は早くなるんですって。ご存じでした? 

小分けポーチ類はソフト素材で

さすがに、もういないとは思いますが、あの……まだタオル類をスーツケースに入れてく方っていらっしゃるの? 心配しなくてもホテルにあります。足りなければ追加で頼むこともできます。すぐにケースから出してくださいっ。ただし、外出時のハンドタオルはご自分のものをお使いくださいね。たまにハンカチ代わりに持っていく人がいますが、これはルール違反ですわよ。

そして、以前も申しましたが、荷物を小分けするためのバッグやポーチ類は、固い素材のものはできるだけ避けること。収納量が案外少ないですし、場所ふさぎにもなります。やわらかい素材なら、中身を入れたまま折り曲げたり丸めたりして隙間を埋められますし、緩衝材としても大活躍。わたくしも基本的には大判のスカーフやレジ袋しか使いませんのよ~。

カトラリー類は必ず複数常備

反対に「入れておいて助かった」のアイテムといえば、筆頭は何といっても箸やナイフ、フォークなどのカトラリー類とストローでございましょう。これもわざわざ買う必要はありません。コンビニでもらって余っている分を、常にキープしておけばいいのです。

海外のデリって、レジで申告してカトラリーをもらうパターンが多いんですけれど、これけっこう忘れがちなんですのよね。「しまった!」と思ってもストックがあれば大丈夫。赤いきつねをボールペンで食べた悲しい経験を活かし、マダムも常備アイテムにしております~。

赤いきつねといえば、ミニサイズのカップそばやうどんは、旅仲間の中目黒ムッシュウイチ押しの定番。普通サイズはかさばるし割れるとやっかいですが、ミニサイズならちょこっと隙間に押し込んでおけるし、旅先で疲れた夜、ほんの少しでも「だしモノ」を食べると、ほっとするのだそうです。

わたくしもマドリードでお裾分けをいただきましたが、確かにおいしゅうございました。ただ~し、お湯をもらうのが面倒くさくて、お風呂の熱湯でつくったことはナイショざますよ!!

意外に役立つケア小物と水着

小物類ではホッカイロ。大小、貼るバージョンと寒い季節は大活躍。靴やブーツの爪先に入れてもいいですわね。ヨーロッパは春や秋にだいぶ寒くなっても規定で暖房を入れてくれないところもあるので、体が冷えて眠れない夜にも重宝します。

バス関係ではナイロンのボディタオルは必携。あまり肌に良くないといわれますが、ちょうどいいタオルって客室にないんですもの~。またホテルのバスアメニティはクオリティがイマイチなことが多いので、トリートメントだけは持参していますわ。

リゾートに行くわけではなくても、水着と水泳帽は意外な時に役立ちます。シティホテルのジムにあるプールは気分転換にもってこいですし、ヨーロッパのテルメやスパ、台湾の温泉や韓国のチムジルパンの温水プールなども水着及び水泳帽着用というケースがほとんどです。

ワンピースタイプなら、寒い日にボディスーツのように着るのもナイスアイデア(ただしトイレは大変!)。洗濯した下着が乾かない時には下着代わりにもどうぞ……って、ああ、だんだん庶民的に~。

スーツケースに余裕があると、つい不安で「コレも入れておこう」的な気持ちになりますが、もう一度言います。とんでもない僻地に行かない限り、たいがいのものは旅先でも手に入ります! これからの旅支度は「コレも入れておこう」から「コレもいらないな」へ。少ない荷物で身軽にスマートに旅をする。これぞ、トラベジェンヌの目指すべきスタイルですわよ。

というわけで、みなさまもスーツケースの断捨離にチャレンジしてみてくださいね。そして、マダムが思いもつかないような「コレいらない!」なアイテムも、ぜひ教えてくださいませ~。では、また来月。Ciao!

聞かせて、あなたの声を

ハヤシ様からご質問をいただきました。

「マニラ空港でトランジットが5時間ほどあり、近くのモールオブアジアに行きたいと思っております。空港での手続きを、どこまでして出かけることが一番スムーズなのでしょうか?」

乗り継ぎの航空券をお持ちでない場合は、通常の入国手続きを経て外出し、航空会社のカウンターで改めてチェックイン&出国します。航空券をお持ちの場合は、そのまま審査場に向かいます。ただ、この乗り継ぎ時の外出は、国によっては不可ですので、事前に要確認でございます。

マニラ国際空港は一時出国可ですが、微妙なのは待ち時間が5時間という点。なぜならマニラ空港はいつも大混雑の状態で、入出国や各種の手続き・検査に、ものすご~~~く時間がかかるのです! モールオブアジアは位置的にはさほど遠くないとはいえ、道路も大渋滞していますから、往復にかかる時間を考えても、外出はかなりリスキーな気が……。大変無難な選択ではございますが、構内にいらした方が安心かと思いますわよ~。スマートデバイスや本などを携帯し、ビール(お茶)でも飲みながら、のんびりお過ごしになってはいかがでしょう。ちなみに、「手持ちぶさたのトランジットタイム大活用術」でも、ヒマつぶしのアイデアをご紹介しております。ご参考くださいね。素敵な旅になりますように!

使えるワンポイント英会話

「Can I have one more face towel?」

「もう1枚ハンドタオルをもらえますか?」とお願いするフレーズです。ちなみに海外では、四角い形をした日本で言うところの「ハンドタオル」は「フェイスタオル」、長方形の「フェイスタオル」は「ハンドタオル」と逆になります。うう、混乱しますね……ご注意を!

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

マダムイラスト
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「あると便利かも」は「なくても平気」

たいして必要でもないのに、つい。そして後で必ず悔やむことに……。買い物の時にも陥りやすい思考です。

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