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海外旅行の「都市伝説」それホント?
みなさま、夏休み直前ですわね! 今年はどんなスペシャルプランがお待ちかねでしょうか。このコラムがみなさまのお目に届くころ、わたくしは華のパリでざあます旅を敢行中でございます。イイ感じに仕上がっているのか、はたまたイタすぎる目に遭っているのか・・・ご報告はまた来月にでも。それでは、今夜はミシュラン3ツ星でディナーへ、行ってまいりま~す(予定&希望)。
バカンスの前なのでお気楽ネタを
ところで、みなさま、海外旅行というと「○○は××だ」といった都市伝説のようなもの、お聞きになったことありますでしょ? いえいえ、都市伝説といっても、試着室の鏡がくるぅりと回って・・・系の恐ろしいお話じゃございませんのよ。なんとなく「そうじゃないのぉ?」と思っている、あんなウワサやこんなエピソードの数々、今回はその真実を探ってまいります。お休み前のお楽しみ企画、お気楽にお楽しみくださいませ~。
ホテル1:ホテルは早く到着するといい部屋になる。
これは、ミスターMのコラムを読んでいる方なら即答できますわよね~。答えは「イエス」(でも厳密にいえば「いい部屋になる」の後に、「可能性が高い」を加えた方がいいかもしれませんけれど)。ホテルの部屋は事前に予約してあっても、部屋番号まで指定していなければ、当日チェックインの際に対応のカテゴリーの中から割り当てられるのが一般的。なので、早い時間にチェックインの手続きを行えば、それだけ選べる部屋数が増えるということ。もし出された部屋が気に入らなくても、早い段階ならほかの部屋に変えてもらうことも難しくないんですのよね~。時間に余裕がある場合は、ちょっと早めにホテルに行きましょ!
ホテル2:チップは枕の下に置くのが正式。
ピローチップというくらいですから、置き場所はやはり枕周辺がポイントっぽい気がしますわねえ。でもマダムは「枕の下」はしたことないですわ~。以前はサイドテーブルの上に置いていたのですが、欧米の高級ホテルだとチップだと判断されないらしく、回収されないことがしばしば。そこで現在は「枕の上」にそっと置くようにしています。これだと回収率100%ですわよ。枕の下も決して悪くはない場所ですが、すぐ目につかない場所ゆえに「もしかすると忘れ物?」と思われる可能性がなきにしもあらず。やはりわかりやすい場所に置く方が、意図が明確に伝わるかもしれませんわね。ちなみに、サイドテーブルの上に置くなら、メモを添えておくといいですわよ。
ホテル3:余った小銭をチップとしておいておくと喜ばれる。
もうじきチェックアウト。後は帰国するだけだから、もう小銭は使わないわね。じゃあ、チップとして置いておけば喜ばれるかも・・・いいいいけません! 断じてノーでございます! チップは紙幣が基本。コインが許されるのは、せいぜい2ユーロ。しかもこれはポーターやドアマン等のサービスに対する、最低限のチップと心得あそばせ。もしくはカジュアルなレストランで支払いの後に端数を残していく程度かしらん。そういえば、わたくしその昔、ヨーロッパ経由でタイに行った際に脳内為替相場が混乱し、2ユーロのつもりで2バーツを渡してしまったという、シャレにならない過去がありますの。そのときに相手の微妙な顔ったら! 今でも忘れられません。あああ、恥ずかしいっ!
ホテル4:手をつけてない食べ物は、テーブルの上に置いておけばスタッフが食べてくれるのでムダにならない。
これは、マダムママがネパール旅行の際に仕込んできたウワサでございます。確かに、仲良くなったスタッフになら「これどうぞ」的な感じでお菓子やフルーツを渡すのはアリかとは思いますが・・。でも、どう考えてもあり得ないですわよねえ。食中毒などの事故も心配ですから、やはり残していくものはゴミ箱か、その周辺にまとめて片付けておく方がいいような気がします。
ホテル5:ベッドはぐちゃぐちゃにしておくのがマナー。
せっかくメイドがいるのに、きれいに部屋を片付けてしまうのはかえって失礼。こんな話を聞いたことある方も多いのではないかしらん。たまに飛行機を降りるときにビジネスシートを見ると、どんだけくつろいでいるのか、と思う程散らかっているシートがありますものね。そういう人はきっとホテルの部屋も同じように「使い倒しました!」てな感じにしておきそう・・・。各国ホテルスタッフに聞いたところによると、日本人はとても部屋の使い方がていねいで好ましいと評判でした。神経質にベッドメイクまでする必要はありませんけれど、あるべきものをある場所に戻しておくくらいはしておいた方が、サービスする側にとっても助かるし、嬉しいのかもしれませんわね~。
飛行機1:ソフトケースはていねいに扱われる。
という「都市伝説」を信じて、ついソフトケースを選んでしまうマダムなのでした。が、今やカーボネイトなどの柔らかかくて軽くて、しかも耐久性まで優れているような素材が増えたせいか、「ソフトケース」の定義すら怪しくなっていますわねえ。おそらく、ハードでもソフトでも扱いに変わりはない、というのが正解ではないでしょうか。ていねいに扱ってほしい場合は、手荷物預けの際に「フラジャイル」のタグをつけてもらう。これがせめてもの対応策と思いますわよ。
初めてお便りをくださった Hero様。パタヤのラン島で遭遇した、日本人おばさまグループのはしたない振る舞いに恥ずかしい思いをなさったとのこと。ううむ、そうなんですのよね~。ヨーロッパでは小さくなっているのに、アジア圏では大いばりという人々、いまだに目にします。「いつもグループで行動し、個人で羽根を伸ばすことを知りません」というのも、スルドいご指摘です。自分の恥は日本の恥。旅行の時は常にこの言葉を胸に刻んでまいりましょう!
奥様に「いったい何回目なの!」と叱られつつ、またもやラスベガスへ。アメリカで2度目の独立記念日を過ごしたのは、ご存じH.Y様。寝起きの髪型が「ロッカーのようにファンキー」だったんですって。み、みてみたい~~。そして「MGMのロブションがKA観劇前の時間だけ、3コース(3品)39ドル」という、大変お得な食事の情報も! 夏休みにラスベガスに行かれるみなさま、ぜひ確認してみてくださいね。
「Could you tell me more?」
「もう少しくわしく教えてくれませんか?」という意味のフレーズ。なじみのないモノや機器・備品の使い方をたずねる時や、各種情報の詳細を知りたい時、さらには知り合った人とより親しくなりたい時のきっかけにと、さまざまな場面で使える便利なひとことです。
ウワサを信じちゃいけないよ
真実は自分の五感で確かめるべきもの。風評に惑わされて大切なものを見失わないよう、広い視野と思考を身につけましょう。