アメリカン・エキスプレス
マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.
61

台湾郊外ぶらり旅~淡水・鶯歌編

マダムヨーコの辛口旅サロン 台湾郊外ぶらり旅~淡水・鶯歌編

7月に引き続き、行ってきましたわよ?台湾。今回もフライトは羽田発7時10分、松山空港発18時15分の、滞在時間めいっぱい確保コースでございました。しかも! 現地が中秋節で連休モードゆえビジネスニーズが低下したのかどうか、驚きのお値段でCクラスが出ておりましたの。もちろんゲットでございます。ホテルはオープンしたばかりの5ツ星。ふふふ万全の構えで出発ざます?。

なに、この凶悪な暑さは!?

それにしても、羽田国際線ターミナルって使えないと思いません? オープン時にさんざんメディアで取り上げられていたので期待していたのですが、実用性ほとんどナシ! 早朝出発ですと営業しているのはカフェと居酒屋くらい。時間がつぶせません。ですから今回ラウンジが使えたのは本当に助かりましたわ。2時間前集合も喜んで?ってな感じです。帰国時なぞCクラスの優先性をいいことに、出発1時間前チェックインです。ギリギリまで遊べる素晴らしさよ! いつも、どこに行くときも乗りたいビジネス。でも、絶対ムリ?。

さて、毎日雨が降ったとはいえ、さほど暑さは気にならなかった7月の台北。9月になればもっと楽勝ねとタカをくくっていたら、あ、甘うございました。朝10時から殺人的な気温です。雨は降らねど湿度が高い。わたくし&二子玉マダムのチームろくでなし、まるで「ゴ」のつく平たい生き物のように、建物のカゲからカゲへとコソコソ移動しておりました。惜しみなくタクシーにも乗りました。1杯100円足らずの麺綿のためにすらタクシー活用。日本では考えられない大盤振る舞いです。

淡水へほぼ貸切スローボートで

台北は早朝便で到着すると、ホテルのチェックインまで待たなければならない場合がありますわね。ですからマダムは荷物を預け、その日のうちに郊外へ足を延ばしてしまいます。前回は九分と基隆、そして今回は「台湾のベネツィア」(というよりは川辺の原宿ってカンジ?)淡水へ。アクセスはMRTが便利ですが、ふとガイドを見ていたら週末は遊覧船の運航があるとかないとか。「船があったら乗る!」派のわたくし、出がけにホテルで確認してもらいました。すると12時に大稲のクルーズ船乗り場から出港する便があるそう。うーん、ナイスタイミング。散歩しながら行くのにもちょうどいい時間です。

しかーし、これまた甘うございました。華陰の問屋街でいちいち引っかかっていたら、あっという間に時間が! 慌ててタクシーを拾ったところ、埠頭のゲートをくぐったところで降ろされてしまい、チケット売り場を探すのにひと苦労。ようやく見つけ出したら「出港は12時半」と。へ? まあ、いいか。飲み物でも買ってきましょ。で、あたりをブラブラしていたら、なぜか船(渡し船に毛の生えたようなの)に人が移動しています。「まだ早いし」「でも行ってみる?」。するとわたくしたちが乗り込んだ12時5分に船は離岸。え、ええ??!? なんてアバウトなの!? しかも乗客はたったの5人だし。

すべてにアバウト、またそれもよし!

渦巻く疑問をそのままにスローボートは進む。ゴールは台湾北部最古の廟がある關渡です。特に風光明媚な道行きではないものの、水の上を移動する爽快感はたまりません。船内に目を向ければ、一心不乱に巨大ザボンを食する地元ティーンエイジャー3人組、そして一心不乱に排骨弁当を食するスタッフ・・・って、ちょっと、いくらなんでもカジュアルすぎません!? なぜ、あれほどあった待ち時間の間に食べないのかしらっ。

關渡へは約1時間で到着。ここで降りて軽く町を歩きMRTで淡水に向かう方法もありますが、わたくしたちは30分待って別会社のボートに乗り換え、淡水埠頭まで船の旅を続けることにしました。こちらは半時間ほど。あっという間です。そして船内ではスタッフが、またしても排骨弁当を! あのー、なぜ待ち時間の間に・・・。「きっと、お弁当も気持ちよく食べたいのね」と二子玉マダム。うむ、食を追求する台湾らしい大らかさと言えましょう。

ちなみに、台北から關渡への遊覧船は常時運行しているわけではなく、曜日や季節によって変わる模様。事前に調べていたとしても、現地でもう一度確認し、さらに乗り場へは早めに行くことをおすすめします。乗客が少ないと、本当にテキトーに出発しますから。チケット売り場は埠頭のレンタサイクル手続き所の右手、プレハブの掘っ立て小屋です。もし人がいなかったら、周辺でボーッとしている人に声をかけてみてください。90%の確率でスタッフですわよ!

やっぱりわかりづらい台鐵の乗り方

前回、素敵なお茶道具を見つけながら買わなかったマダムは、今回どうしても鶯歌へ行きたいと思っていました。ここは陶器の町で窯元や焼き物体験も可能。素敵な茶器が見つかりそうでしょ? ところが、毒舌クールビューティの友人、中目黒マダムに言わせると「つっっまんないわよ?、見るとこなくて」。おかげで一時は断念しかかりましたが、やはり自分の目で確かめないことには結論出せません。そこで、もし「ダメだこりゃ」の場合はすぐ駅に引き返し、台北を素通りし松山へ。市場や問屋、饒河街観光夜市でウサを晴らそうと朝食ミーティングで決定。そうとなれば即行動ざます。

出発はホテルの向かいにある台鐵の駅。台湾の鉄道は便利なようでいて、外国人には意外とハードルが高いのですが、この日も広い構内をさまよいまくり、最終的に英語案内OKの表示があるインフォメーションブースに助けを求めました。うん、やっぱりわかりにくい! 鶯歌は急行が停まらないので新竹行きの區間車を使います。比較的本数が多いので安心ですが、どの列車も鬼混み。アンド大声で携帯電話で話す人だらけ。さすがにうんざりしました。鶯歌までは悠遊カードが使えるので、面倒くさいチケット購入を避けたい方は事前に入手しておくといいですわね。

鶯歌は思いのほか楽しめる町

鶯歌のメインエリアは、駅から徒歩約20分ほどの陶芸老街。アップダウンの激しい道のりなので、暑いときはキツイです。でも、ほとんどタクシーがいないので、ここはひとつ頑張って! 陶器は大量生産モノから若手アーティストの作品まで玉石混淆。丁寧に見ていたらさすがに飽きます。適当に時間をつぶしながら日暮れを待つと、ジワジワと屋台が出始めいいムードに。これぞ鶯歌の本領という感じで、ワクワク度もアップします。まだ元気があれば、公園を挟んだ北側に南雅路夜市がありますから、こちらまで足を延ばすのもいいですわね。

そんなこんなで、実に5時間近くも鶯歌をうろついていたわたくしたち。お気に入りの茶碗や、間抜けなお獅子の焼き物も手に入れてご満悦です。やはり、人の話を鵜呑みにしてはいけませんわね。感じ方は人それぞれですから、気になることは自分で確かめる。もしかすると他の人はNOでも、自分はOKかもしれない。旅の楽しみも、そういうところにひそんでいるような気がします。さて、次の台湾はどこへ行きましょうか。早くも協議に入っているチームろくでなしでございます。それではみなさま、また来月。Ciao!

聞かせて、あなたの声を

みなさまから続々お便りいただいております!ありがとうございます?。旅先でのファッションから日本人旅行者の気になる行動まで、マダム顔負けの鋭いご指摘も!次回、まとめてご紹介させていただきますわね。どうぞお楽しみに。

そして、わたくしとミスターMのコラムをまとめた冊子、「ラグジュアリーホテルって本当に快適ですか??ミスターMとマダムヨーコのHappyホテルライフのすすめ?」にも、たくさんのご応募ありがとうございます!まだまだプレゼント中ですわよ。ご応募お待ちしております?。

使えるワンポイント英会話

「Where is the closest station/bus stop?」

自分がいる場所から一番近い駅やバス停、もしくは目的地に行くのにどの駅やバス停を使えばいいのかをたずねるフレーズで、「最寄りの駅/バス停はどこですか?」という意味。「the closest」と入るだけで、状況がぐっと具合的になります。

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

マダムイラスト
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聞くのは自分の声、人の声にあらず

どんなに毀誉褒貶が激しくても、最終的な判断は自分自身の体験から下すこと。決して大衆に迎合することなかれ・・・という意味の格言です。

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