アメリカン・エキスプレス
ミスターMのおいしい旅の話「次の旅はここへ行け!」
Vol.
113

決して「特別」じゃないタヒチ

ミスターMのおいしい旅の話 決して「特別」じゃないタヒチ

みなさま、年明けてまだ間もないというのに、いきなりマダムの登板でございます。ええ、ええ、ご想像の通り、ミスターはめまぐるしく変わる世界情勢にあわせてすでに各地で奔走中。イーサン・ハントもかくやという活躍ぶりなのでございます……ってスパイじゃありませんけど!

「水上コテージ」が生んだタヒチの固定観念

さて今回は、誰もが知っているけれど、意外と行かない(行けない)憧れのリゾート、タヒチのご紹介をしたいと思います。透明度抜群のラグーン、夢の水上コテージ、そして直行便も飛んでいるとなれば、バカンス先としての魅力は100点満点。なのに、ハワイのような人気デスティネーションにならないのはなぜ?

その理由は、ズバリ「水上コテージ」にあります。メディアで取り上げられるタヒチと言えばの典型的なイメージがソレ。従って「やっぱりタヒチに行くなら水上コレージ、かしらね?」なんてチェックしてみると、どっひゃ~! ツアーは高額、ホテル料金だけ見ても1泊10万円前後が当たり前の、とてつもない価格設定ではありませんか。

実はお気軽・お手軽なリゾートアイランド

その瞬間、憧れのタヒチ航路はハワイへと急遽変更。カップルなら「ハネムーンで行くからいいも~ん」、それ以外は「無理に今でなくても、一生に一度行ければいいでしょう」。そんな酸っぱいブドウ理論で自分を納得させ、もう少しお手頃かつ勝手知ったるハワイで、いつものようなバカンスを過ごすことになるのですわね。

もちろんそれも結構、ハワイ最高。でもあきらめてはいけないのです。タヒチは決してお高くも、特別な場所でもないのです。そう、ちょっと考え方を変えるだけで、むしろハワイと同じように、お気軽・お手軽な、リピート価値大のすてきなリゾートデスティネーションであると、わたくしマダムヨーコは断言いたしたいのでございます!

タヒチの本当のよさを知るための3か条

では、「お高い」タヒチを身近にするためのポイントは、といいますと

1)パッケージツアーではなく個人旅行にすること
2)レンタカーを利用すること
3)水上コテージにこだわらないこと

この3点が重要なんですのよ~、みなさま!

個人旅行をおすすめするのは、自分のペースで時間を調節できるからに他なりません。ことにタヒチ直行便は早朝発着ですから、ツアーによってはロングフライトの後でも規定時間までチェックインできなかったり(もうヘロヘロ)、帰路は帰路でほぼ「夜中でしょ!?」な時間にピックアップされることも……。

行きたいところに行きたい時に行くことが大切

またタヒチの島々はメインであるタヒチ島も含めて、観光ポイントが目白押しという場所ではありません。なのにガイド付きのツアーだと、見学10分、移動、興味のない土産屋移動と、どうにもこうにももったいない時間が多すぎます。「でも個人で動くのは不安」という方もいらっしゃるでしょう。大丈夫です! タヒチは海外渡航経験が少なくても、安心して過ごせるのんびりアイランドなのです。

レンタカーを使ってみれば、その快適さは一目瞭然。ルートはシンプルでわかりやすく、ラッシュも面倒なロータリーもありません。だから初心者でもパニックにならずに運転できますのよ。空港で手続きすれば、後の移動はまさしく思いのまま。行きたいところに好きな時間に行けるんですもの。だまされたと思って、ぜひドライブにチャレンジしてみてくださいな。

長時間客室にいないのなら水上コテージの価値なし

最後の「水コテにこだわらないこと」。これは、ズバリ「高すぎるから」です。そりゃあ長期滞在で予算もたんまりな旅でしたら、無条件に水コテをおすすめしますわよ。でも3日から1週間程度の滞在で、終日のんびり海風に吹かれてコテージでくつろぐ……なんて過ごし方はしないはず。いちばんいい時間を過ごせないなら、水コテの意味がありませんもの~。

となればシービューにこだわる必要もありません。ホテルタイプのガーデンルームで全然オッケー。価格もぐっと下がるどころか、かえって敷地内の移動が楽だったりと、長所の方が際立つような気がします。それでも水コテが気になるのであれば1泊だけしてみる、もしくはスタッフの手すきの時間に見学させてもらうのも、好奇心を満たすいい手段になると思いますわよ。

他の島への移動も現地で簡単に手配可能です

滞在中にフェリーや飛行機を簡単に手配できますので、他の島々への移動もカンタン。ユニークな現地ツアーもたくさんあります。その時々の体調や希望にマッチしたものを、現地で選ぶ方が賢いかもしれませんわね。ラグジュアリーリゾートのイメージが強いタヒチが、実は、素朴で肩肘張らないカジュアルアイランドだということが、きっとおわかりいただけるはずですわ。

わたくしもパペーテでは、現地に暮らすフランス人の友人宅に出かけ、海にビーチチェアを投げ込んで、昼からビール片手におしゃべり三昧。「なんで日本は自殺者があんなに多いの?」なんて、そ、そんな……的な質問をかまされたりしながら、地味だけど穏やかで開けっぴろげなタヒチ時間を堪能しましたの。

「一生に一度」ではなく「何度も行きたくなる」タヒチは、自分の考え方とアプローチ次第。トラヴェジェンヌのみなさまは、ぜひ今後の海外旅行の行き先に加えてくださいませね。それでは、みなさま、また辛口サロンでもお目にかかりましょう。ミスターのお戻りを心待ちにしつつ、Ciao!

花鳥風月

パール ビーチ リゾートでタヒチの2つの島を楽しむ

わたくしのタヒチ滞在おすすめプランは、タヒチ島滞在中にお隣のモーレア島に出かけること。パール ビーチ リゾートは双方にあるホテルで、タヒチ島ではサーフポイント間近の躍動感あふれる海、モーレア島では遠浅のラグーンで抜群の透明度を誇る海が楽しめます。空港も至近で移動に便利でもありながら、デラックスのカテゴリーは予算重視派でも納得のお値段。やりくりしてモーレア島で1泊だけ水上コテージに、という夢もかなうリゾートです。

客室はいずれも木のぬくもりを活かした、美しいモダンポリネシアンスタイル。空港や市内主要箇所へのシャトル便完備、インフィニティプールやスパなど、館内施設も充実しています。この2島は、レンタカーがなくてもタクシーやバスでの移動に苦労しないのも高ポイント。はじめてのタヒチの夢と期待を裏切らない、でもお財布にもやさしい大満足できるブランドですわよ~。

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