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ミスターMのおいしい旅の話「次の旅はここへ行け!」
Vol.
61

お国柄が反映する? ヨーロッパの鉄道事情

ミスターMのおいしい旅の話 お国柄が反映する? ヨーロッパの鉄道事情

この8月にフランス、スイス、ドイツ、イタリアを周遊してきました。フランスといっても起点はローヌ・アルプ最西の町シャモニーでしたので、大陸内移動は基本的に鉄道であります。私にとって夏のヨーロッパ訪問は恒例行事ですが、今年はタッチ&ゴー式の移動が多かったので、いやおうなく各国の鉄道事情には考えさせられることが多かったですねえ。今回はそんな夏のヨーロッパのあれこれをお話しいたします。

2011年の夏ヨーロッパは日本人だらけ!?

いやあ、驚いた。シャモニーでも「おや?」ってな感じでしたが、スイスはツェルマットに移動したら、どこもかしこも日本人だらけ! 例年アルプスの予約は3月に始動するものですが、震災の影響で今夏は大幅な落ち込みかと予測されただけに、駅前やメインストリートの日本語が飛び交う賑わいには驚き、安心、でもちょっと複雑・・・でした。定宿のオーナーに聞いたところ、毎年6月頃からぐんと増える日本人ゲスト率が今年は全く伸びず、7月も惨憺たる結果。今年はもうおしまいかと思ったら8月にドカーンと増えたのだそう。日本人が支えていると言っても過言ではないアルプスの夏、ユーロ安にスイスフラン高で近隣ヨーロッパ人が激減している昨今では、頼りになるのはやっぱり日本人! なんですなあ。

しかし日本人旅行者にとっては絶好の円高とはいえ、バブル期のように国そのものに元気があるわけではありませんし、不況だ、就職難だ、いろいろと厳しい世相。なのに、どうしてこんなに急激に海外旅行需要が? どうやら団体ツアーではなく、個人旅行者が増加傾向にあることにヒントが隠されているように思います。震災で自粛ムードが続く中、大勢でワイワイ出かけるのは気が引ける、国内旅行も何となくしづらい。ならいっそのこと、長い休み(節電対策で)を私的にひっそり海外で過ごそうか、ゴールデンウイークに取りやめた旅行の繰越金もあるし・・・といったところが真相ではないでしょうか。

シャモニーから行ける超おすすめスポット

さて、シャモニー滞在中に友人に誘われて出かけたのが、鉄道で約1時間30分の町マルティニです。ここはすでにスイス領ですが、古くから南北ヨーロッパを結ぶ商業の要として発展してきた場所。目指すは広大な敷地に博物館やギャラリーが造られた、総合ミュージアムのようなジアナダ財団です。今年の夏の目玉はモネの企画展。モネが睡蓮を描きすぎて(?)狂気に犯されていく過程がわかるようなイキな陳列、実に興味深かったですねえ。そして地下にあるアンティークカー博物館は、19世紀後半?20世紀初頭製のアルファロメオだのブガッティだのといった、見たこともないようなクラシックカーがずらり。おお?。車に興味がなくてもゼッタイ面白い! 必見ですゾ。

スイスパスは使える度ナンバーワン

みなさんご存じのように、ヨーロッパを陸路で移動する場合に活躍するのが鉄道パス。複数国を周遊できるユーレイルパス、1カ国のみ有効のパスと各種ありますが、その中でもスイスパスは断然お得だと思います。理由は優待内容の豊富さ。トラム、市バス、湖船、一部のポストバス、登山電車やロープウェイも乗れるし、先のジアナダ財団をはじめさまざまなスポットが無料もしくは割引になるのですよ。スイスの鉄道は正確・安全・清潔。スイス国内2都市以上を移動する旅なら、ぜひ検討してみてください。ただし超人気の氷河特急やベルニナ特急等を利用するには別料金が発生しますので、ご注意を。

フランクフルトのトランジットホテル

今回フランクフルトは、会合のため1泊したのみ。宿泊は移動の便を最優先してシュタイゲンベルガー エアポートホテルをチョイス。インダストリアルエリアという場所柄か、ゲストのほとんどはビジネスマン、しかもドイツ人でしたね。私のミーティングは夜だったため、館内のレストラン「ウンターシュヴァインシュタイガー」を使いましたが、ガーデンテラスでバーベキューという気軽さが受けるのか、まあ、混んでること! ワインは充実、料金もお手頃と、その人気もなるほどという感じでした。230年を超すという田舎の木造家屋の内装もほのぼのとしていていいですよ。

ドイツの鉄道駅はロケーションが素晴らしい

シュタイゲンベルガーは、空港からシャトルバスで約10分というロケーション。移動は鉄道ですが、なぜ「エアポートホテル」を利用したかというと、ドイツの空港はほとんどが鉄道駅と直結しているからなのです。フランクフルトしかり、日本からもう一つの玄関口になるミュンヘンしかり。当然のことのように思いますが、ヨーロッパで空港とメインステーションのアクセスのよい国って、意外と少ないのです。その手間が面倒でねえ。下手に夜遅く着くと、鉄道駅に移動できないため1泊なんてこともあり得ますから、ドイツの考え方は実に旅行者に優しいわけです。またジャーマンレイルパスは、ICがICEも予約なしでOK、街道めぐりのヨーロッパバスやライン川を上下する汽船が割引になるなど、こちらもかなり使い勝手よし。正確でストレスなく乗りこなせる鉄道網です。

なんとかしてくれミラノの鉄道

そして最終国のミラノ。この国の鉄道がまた最悪でしてね(笑)。まず空港と中央駅が離れすぎ。最近はかなりマシになったとはいえ、列車が遅れるのは当たり前だし、ローカル線だと一切車内アナウンスなしなんてこともあります。何よりもチケット売り場の非効率性は頭が痛くなるほど! バカンスシーズンということもあり、チケット売り場は常に長蛇の列。見ただけでウンザリなので、仕方なく自販機で買おうと思ったのですが・・・これがまた(泣)。大人数がアクセスすることを想定していないのか、というスロー状態。英語案内があるけれど、ワザとかと思うほどに使いづらい。やり直そうとするとすぐフリーズ。みな同じ目にあっているらしく、全然列が進まないのです。私なぞ、たかだか指定券を買うのに30分もかかりました。しかも鉄道パスとの連携がフクザツで、結局二重払いするしかなく、もはや心から疲労困憊。「ま、何とかなるさ」的なお国柄が、よくよく反映された鉄道システムなのですなあ!

ところで、フランス、スイス、ドイツと、夏休みにどっと日本人旅行客が増えた国に比べ、イタリアは意外と伸びなかったという話を聞きました。イタリアはどの都市にも魅力がありますから、アクセスのよさはかなり重要なポイントになるのです。ところが日本からの直行便が減ったことで、タイトな移動スケジュールが組みにくくなったのが人気低迷の原因なのかもしれません。鉄道もいまいち信用できないし(苦笑)。とはいえ、次はシエナやアッシジに行ってみたいなあと思っている私。いくら痛い目にあっても、やっぱりその魅力に抗いきれない魅力にあふれたイタリア。周りはどんどんハイテク化するユーロ圏の中、取り残された中世チックなアナログなお国柄も良いのかもしれませんな。

マイフェイバリットホテル

マイフェイバリットホテル マッターホルンの絶景をひとりじめ

ツェルマット、いえスイス最高峰の展望台といえばゴルナーグラートでしょう。その展望台に昔からある登山小屋を改装した3100クルムホテルに、この夏足を踏み入れることができました。いながらにしてマッターホルンからモンテローザに幾多の4000m峰、そして眼下に氷河のパノラマが楽しめる素晴らしい立地。客室はわずか25ということもあり、ハイシーズンは満室続きの人気ホテルです。そしてそのほとんどが日本人。私もそうですが、日本人は本当に山が好きなんですなあ。泊まり客以外は入れない客室エリアは、手入れが行き届いた明るくシンプルな造り。客室も、低くしつらえたベッドに寝ころびながら外の景色を眺めることができます。

しかしこのホテル、ひとつだけ難点が。雄大なマッターホルンの夕焼けや朝焼けを堪能する以外は、全く何もない(笑)。だからみなさん1泊のみでご退室です。また、もし霧が出たら唯一のご馳走である景観すらも拝めないということに・・・。幸いにして私の訪問時はピーカン、それが素晴らしい写真が撮れましたが、それをマダムヨーコに披露したところ「わたくし、2回行って2回とも霧で真っ白でした。クヤシイ・・・」と、忘れていた恨みに火が! わはは。せめて次回は展望台に上れますように、アーメン。

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