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ミスターMのおいしい旅の話「次の旅はここへ行け!」
Vol.
35

押さえて悔いなし!バリのオールド&ブランニュー・リゾート

ミスターMのおいしい旅の話 押さえて悔いなし!バリのオールド&ブランニュー・リゾート

急遽スケジューリングをして、今年もバリに行ってきました。夏休み前だからとタカをくくっていたら、飛行機はどのキャリアもほぼ満席。うーん。一時ほどメディアの露出は少なくなったとは言え、やはりバリはバリ! 人気があるのですなあ。結構結構。おまけに気候も最高。超ショートではありましたが、爽快で快適なバリのステイを心から楽しみました。

ヴィラの次はホテルタイプの新機軸が登場

今なお絶え間なくどんどん増殖進化しているバリのリゾート。今回も気になる物件をいくつか見学してきましたが、またまた面白いことに。ブルガリが筆頭となる最上級ラグジュアリーヴィラ・カテゴリーでは、ウンガサンやタナロットエリアにバンヤンツリー、アリラ、アナンタラといったアジアンビッグネームが次々に開業する一方、アウトリガーやセントレジスがニュースタイルのリゾートを展開。これまでの「固定概念」を打ち砕き、「ホテルでもプライベート&ゴージャスステイ」をアピールし、幅広いゲストを獲得していきそうな新しい風を感じました。

2009年4月業界に衝撃が走った!

ところで、今回の私のバリ訪問の最大の目的は、ジンバランにオープンしたアヤナ リゾート&スパ。みなさん、このリゾートの名前に聞き覚えはありますか? おそらくよほど事情通の人でなければ、「うん? 何か新しいローカル系リゾート?」と思ってしまうのではないでしょうか。アップルワールド.comで検索してみてください。実は、ホテル名の後ろに誰もがあっと驚く旧名が記されているはずですから。

その名はリッツカールトン。そうなんです! オープン以来、ジンバランでは日本人ゲストに圧倒的な人気を誇っていた、あのリッツが2009年4月変身!その背景には、インターナショナルホテルチェーンならではのお家事情が絡んでいるのですが、ブランドアクシデントとも言うべき、「事件」でありました。その辺のウラ話は次回にじっくりすることにいたしますので、どうぞお楽しみに!

リッツと歩み、リッツを離れ、真正リッツと組む

そもそも旧リッツカールトンは、地元オーナーがバリで超一流のリゾートをオープンさせるにあたり、やはり任せるならリッツだろうという決断から、マネジメントを委託していたものでした。そして、本4月で期限切れとなるその契約を更新しなかったことからリッツの看板を外し、オリジナルネームで新生オープンしたというわけです。

それだけなら「へえ?」ですまされてしまうありがちな話なのですが、オーナーが新たに選んだパートナーが、なんとなーんと、かのホルスト・シュルツ氏だったのです。シュルツ氏とは現在、世界規模で7星のウルトララグジュアリーホテルを立ち上げつつある注目のホテル会社、ウエストペース・ホテル・グループCEO。その前身は、リッツカールトン創業社長にして、ホテルマンのみならずサービス業界に携わる人間の意識に革命を起こした「クレド」を作り上げた人物その人なのです。

これにはさすがの私も驚きました。創業時にはリッツカールトンとしてシュルツ氏に協力を仰ぎ、リッツを離れた今、再びリッツ出身の氏とタッグを組む。通常ではちょっと考えられないことですが、アヤナのオーナーの目指すパーソナルサービスの精神を最も理解し、高めてくれるのはやはりシュルツ氏だったということなのでしょう。世界的な企業から多数引き合いがあったにもかかわらず大胆な決断をしたオーナー、そしてそれを受け入れたシュルツ氏。二人のプロジェクトははじまったばかりです。

脱リッツのダメージは・・・?

リッツカールトン バリ リゾート&スパから、アヤナ リゾート アンド スパへの変身は、最小の規模ですんだといっていいものでした。聞いたところによるとスタッフはほとんど変わらず、各所のリニューアルも少しずつ目立たないように行われているようです。ロゴが変わっただけで雰囲気はほぼ以前と同じ。しかしバリにバカンスに来る人々にとって、この変身はどう考えてもマイナスのような気がします。なにしろリッツが「消えた」事情やシュルツ氏の名前が、一般まで広く知られているとは思えません。かてて加えてブランド好きな日本人のこと、リッツの名に引かれて来ていた客筋が退潮するがごときに・・・決して前途洋々のスタートではなかろうと・・・。

しかし、行ってビックリ。滞在して二度ビックリ。日本人ゲストでいっぱいなのです。実際、アヤナの名前になっても稼働率、とりわけ日本人マーケットは全然落ち込んでいないのだとか。定評のあったウエディングも、名称変更前からの予約が1件もキャンセルがないそうです。むろん、アヤナのマーケティング戦略が的確で、再出発に合わせたプロモーションが功を奏していることもあるでしょう。でも、私はマネジメントのこんな話がいちばん象徴的だと思いました。

優れたサービスがリピーターを離さない

「リッツ時代から毎年いらしてくださるお客様が少なくないのですが、みなさん『名前が変わっても、スタッフやサービスが変わらなければ一向に構わない』とおっしゃってくださるんです。私たちがお客様をお迎えする気持ちは以前と全く同じです。それ以上に、よりパーソナライズドサービスを提供したいというオーナーの思いを受けて、さらにサービスは向上していくと思います。リッツ時代に滞在されてご満足いただいた方にも、ぜひ戻ってきていただきたいと思っています」

アヤナ リゾート アンド スパは、バリのリゾートの中でもきわめて特異なサイト設計にあると思います。インド洋の素晴らしい景観を独占する広大な敷地に、スパセンターをはさんでセパレートされた本館ビルタイプホテルとヴィラエリア。それぞれが独立しているがごとく全く異なった雰囲気を醸し出しているのです。散歩感覚で外出できるロケーションではありませんが、隔絶されていても飽きることのないダイニングやアクティビティ、エンターテインメントが充実しているアヤナなら、バリに来るならヴィラに滞在してみたいというプライベート&ラグジュアリー指向ゲストから、ホテルタイプのリゾートが安心滞在できるというコンフォート指向ゲストまで、幅広いニーズに応えられるでしょう。また滞在中にホテル棟からヴィラに移動して、2倍楽しいバカンスを満喫するのもいいですね。おっと、もう一つ。絶対に忘れてはならないのが、スパです。現在はテルム マラン バリという名前になりましたが、あのスパ・オン・ザ・ロックはそのまま。

アクアトニックプール&マッサージにうっとり

スパの施設でスタッフが「ぜひお試しを!」と力説していたのが、アクアトニックプールです。これも見ると体験するとは大違いでねえ・・・。スケジュールが押し、ほんの10分だけ体験のつもりが、あれよ!あれよ!とハマってしまいました(笑)。これは世界最大級の海水ジェットプールで、さまざまな角度からの強力ジェットで全身マッサージが施されるというアメイジング・セラピープール。ひとりひとりにインストラクターがついて指導してくれるので最大の効果が期待できます。コース1/4周を終えだけの私なのに・・・もう・・・疲労が抜け身体がリラックスすると同時に覚醒するような、不思議な爽快感を味わいました。しかも、30分で体重が1キロも減っていた。これはスゴイ。数日通えばかなり効果が期待できるかもしれませんゾ!

かなりしっかりとトレーニングを恒常的に行っているというマッサージも極楽でしたね。2回受けたのですが、一人目のセラピストがドンピシャ。まさに「指に目が付いている」状態とでもいいましょうか。超スロー・ストロークなのに、ばっちりツボを押さえているんです。今思い出しても本当に素晴らしかった。私がこれまでに受けたマッサージのベスト3に迫るセラピストでした。

バリのじっくり滞在を抜かりなく満たしてくれるアヤナ リゾート アンド スパ。ぜひとも一度滞在してみてください。敷地内でじっくり過ごせば過ごすほど、楽しみと喜びが増してくる、実にファンタスティックなリゾートであります。私なぞ、すぐにまた時間を作ってスパ三昧に飛んで行きたい!

花鳥風月

ホルスト・シュルツ氏がめざすもの

バリに誕生したアヤナ リゾート アンド スパのオーナーが新たに選んだパートナー、ホルスト・シュルツ氏は11歳でホテルのバスボーイとしてそのキャリアをスタートしたという伝説的な人物です。ホテル学校に通っていた15歳の時に、学校の課題作文であの有名な言葉「We are Ladies and Gentlemen Serving Ladies and Gentlemen.(紳士淑女に仕える私たちも紳士淑女です)」を書いたのだそう(ちなみにこれではじめてのA評価をもらったのだとか)。彼のこの言葉が、どれほどのものかは言葉に尽くすことができません。それまで、ゲストの「サーバント(下僕)」として見られていたホテルマンたちに、自信と誇りを与えたのです。現在でも、シュルツ氏のこの言葉を胸に誇り高く働くホテルマンは多いはず。仕事を愛するホテルマンの胸を熱くする名フレーズではないでしょうか。

その後、リッツカールトンの創業者となりラグジュアリーホテルの神髄を築いたシュルツ氏の原点にあるのは「一流の人をもてなすのにふさわしい一流の人間たれ」という彼の母親の言葉。そのシュルツ氏が現在進めているニューブランドはソリス(Solis)とカペラ(Capella)。ここでもシュルツ氏はリッツカールトンの「クレド」のような「カノン」を作り、「スタッフが絶対に守るべき規律」を提唱しています。カペラ、ソリスはこれからのブランドですが、ウルトララグジュアリーを標榜するにふさわしいホテルばかりのようです。日本でもニセコ カペラが開業予定でしたっけ。楽しみですねえ。またアヤナ リゾート アンド スパのように、別ブランドでマネジメント提携している個性的なホテルもあります。私もかねてより注目していたシュルツ氏の新戦略。刺激的な情報を入手次第、みなさんにも報告していきたいと思います。

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