由緒あるホテルからカジュアルなオスタルまで、たくさんの宿泊施設が集まっているのがメスキータ界隈。観光や街歩きにも抜群のロケーションで、コルドバが初めてという人には、この周辺での滞在がおすすめです。各地への移動やショートステイでより経済的にホテルを探したいという場合は、ヴィクトリア通りやテハレス通りをチェック。またこのエリアはインターナショナル系ファーストクラスホテルも多く、ツアーなどでもよく利用されます。
オスペスとは、かつて聖地への旅をする巡礼者のための宿泊施設のこと。パラシオ デル バイリオはこうした屋敷を改装したホテルで、オープンは2006年。石造りのどっしりとした建物には、その前身をうかがわせるようにどことなく質素な風情が漂い、ヤシやオレンジの木が南スペインの明るさを演出しています。館内にはこの建物が建てられた16~18世紀のフレスコ画や石柱のみならず、ローマ時代の遺跡まで残されていてまるで博物館のよう。地下にあるローマ風呂風のスパもユニークです。
客室は53室。全室異なった造りと内装のため、アレンジされた部屋ごとにイメージも変わるはず。中庭を望む静かな部屋、街並みを望める開放的な部屋と、特徴もさまざまですから、可能であればチェックイン時に空いている部屋を見学し、お気に入りをチョイスしましょう。レストランでは新鮮な食材を使った、独創的なスペイン料理が味わえます。また先のスパだけでなく中庭の爽快なプールでも、ゆっくり時間を過ごしたいもの。旧市街の中心にありながら別世界にいるような幻想的なホテルです。
コルドバ駅とメスキータの中間あたり、背後にヴィクトリア庭園が控える場所に位置するスタイリッシュなホテルです。サビ感を演出した独特の外観は、一見するとなんだか廃墟のようですが、その不安は館内に一歩足を踏み入れたとたんに解消します。広がるのはシックでシャープな現代的空間。驚きは客室に入った後も続きます。グレーと黒を基調にした高級感あふれる内装はもちろん、天井から床まであるピクチャーウインドウは圧巻。ハイドロマッサージ機能付きのバスルームも快適です。かなり大人のイメージのホテルですが、意外なことにキッズ向けのサービスも充実。ファミリーにもおすすめの1軒です。
トラベルサイトで2年連続スペインのスモールホテルベスト10に選ばれ、旅行雑誌のアワードの常連でもあるホテル バルコン デ コルドバは、17世紀のアンダルシアンハウスと呼ばれる建物を利用しており、クラシック、イスラム、カスティーリャ、さらにフランドルとヨーロピアンのテイストも融合した独特の建築スタイルが特徴。敷地内のいたる所に考古学的にも重要な遺物が残されています。客室はノーブルな邸宅風のしつらえで、シンプルながら温かみがあり、家にいるような気楽さを与えてくれます。屋上には爽快なテラスも。ちなみに客室にはすべて名前がついており、そのいわくを知るのも楽しいですよ。
ツーリストインフォメーションの近くに建つ、ハウスオブジューイッシュと呼ばれていた17・18世紀の邸宅を改装したホテル。迷路のような構造も、その名残でしょうか。風格のある外観や噴水のある美しいパティオが印象的ですが、モダンで洗練されたインテリアが融合した館内もまた見もの。客室も含め、重厚かつ豪華な家具や調度品はコルドバの職人によるハンドメイド。バスルームも快適です。人気はメスキータが窓から望める部屋。ライトアップされる夜間は、まるで絵画のような美しさです。心づくしの朝食や、丁寧で心温まるスタッフの対応にも定評があり、多くのリピーターを獲得しています。