さまざまなお風呂のバリエーション
国が違えばお風呂文化も異なるもの。世界のホテルのバスルームもお国柄を反映して、さまざまなスタイルがあります。まずは、いろいろなバスルームの例をあげてみましょう。
- シャワーのみ(固定式または可動式)
- バスタブのみ(ハンドシャワーもなし)
- シャワーカーテンなし
- シャワーカーテンがないのに床がカーペット敷き
- 水だけのシャワー
- お尻と折り曲げた足元だけが入る浅く小さいバスタブ
- バスタブとシャワーのセット
- ジャクージ付きバスタブ+セパレートシャワーブース+大理石張りの壁と床
いかがですか?
「温かいお湯に浸からなければお風呂にあらず」という人は、4スタークラス以上のホテルが無難な選択。3スタークラス以下のホテルには冒険が待っています!
バスタブ不要のワケ
ヨーロッパでは、歴史ある建物が多いことや、比較的乾燥した気候が背景となり、シャワーオンリーの部屋が多く見受けられます。特に3スタークラス以下のホテルにその傾向が強く、タブ付きのバスルームはスイートのみという ところも。一方、マナーハウスやシャトーホテルには、カーペット敷きのバスルームに本棚やCDラジカセ付きというような、贅沢なバスルームもあったり。
シャワーオンリーのタイプはヨーロッパ以外にも、アメリカやオセアニア方面でよく見受けられます。特に乾燥した土地や寒さがマイルドな地域では、バスタブとエアコンは不要なモノとして認識されているのです。オーストラリ アでは、エリザベス女王が滞在されたホテルでさえ、近年まで客室の半分はこのシャワーオンリーであったほどです。
アジアの4スタークラス以上では、バスタブ+シャワー、もしくはバスタブの他にシャワースペースが別に設けられている、セパレートシャワーブースのバスルームが多いようです。しかし3スタークラス以下では、水シャワー、カ ーテンなし、箱庭的バスタブありと「どうしろっていうの!」というケースが多いもの。バスタブに非常にこだわるのも日本人の特徴ですが、やはり郷に入っては郷に従え、のスピリットでバスタイムを楽しんだほうが精神衛生上 もよさそうです。