アメリカン・エキスプレス
ミスターMのおいしい旅の話「次の旅はここへ行け!」
Vol.
108

シンガポールのリュクスな旅

ミスターMのおいしい旅の話 シンガポールのリュクスな旅

ミスターファンのみなさま、ごきげんよう。このご挨拶でもうお察しかと存じますが、今回もまたまたマダムヨーコがお邪魔いたします。本当に恐縮でございます。ああ、今頃ミスターは何処の空の下……そしてどんなおいしいものを……って、わたくし、ヘルプのたびに同じグチをこぼしていることが、バックナンバーを閲覧して判明(笑)。みなさまも過ぎ行く夏のひととき、進歩のないマダムの足跡をたどるなどして、どうぞのんびりおくつろぎくださいませ~。

シンガポールのホテルがお手頃になってきたワケ

あまりにも世界各国を飛び回りすぎているせいか「このあいだ? う~ん、どこで何してきたんだっけ……」な2015年ミスターの夏。それでもこのところ足を運ぶことの多いシンガポールには、いろいろ考えさせられるところがおありだったご様子で「ここ数年、ホテル料金の高値が続いていたシンガポールだけど、ホテルオープンラッシュで供給が安定してきたためか、少しずつ料金が下がりはじめているんだよね」とのこと。むむ、朗報ですわね。

確かにちょっと検索してみると、デラックスクラスの大型インターナショナルブランドからファーストクラスのインディペンデント系まで、新規オープンホテルがズラッと出てきます。しかもみなデザインやサービスにこだわった魅力的な物件ばかり。プロモーション合戦もアツアツ&てんこ盛りで、ゲストとしては嬉しい限りでございます。しかし! そんなニューフェイスの侵攻凄まじき中、相変わらず圧倒的人気を誇っているのが、やはりというか、かのマリーナ ベイ サンズなんですのよねえ~。

マリーナ ベイ サンズは負け知らずのトップランナー

ミスター曰く「ま、あそこは相変わらず強気なんだけどさ(笑)」。そう、このひと言がマリーナ ベイ サンズのポジションを、明確に言い表しているのでございます。「それがひとつだけ残念なことに、以前はスカイパークのプールサイドにあったクラブラウンジが、55階に引っ越しちゃったんだよ。プール脇のテラス席で食べるブレックファストは格別だったんだけどねえ……。もはや屋上は“観光地”になっちゃってるから対応しきれないんだろうね。かえすがえすも惜しい話だよ」。

とはいえ新ラウンジも十分に景観は素晴らしく、17時以降は大人のみ利用可、20時以降は通常のバータイムとなり、クラブルーム宿泊ゲスト以外も利用できるなど、アダルトな雰囲気を大切にした柔軟なサービスが用意されているようです。わたくしの友人の若き新婚マダムも、夏休みにマリーナ ベイ サンズのクラブフロアに泊まってきたばかり。「素敵でしたよ! フード類も手が込んでいて大満足でした。でも館内はどこもかしこもとにかく人だらけ。移動するだけで疲れるし、ウロウロしているとあっという間に時間が経つからオソロシイです~」ですって。

シンガポールのこんなこと、あんな思い出

マリーナ ベイ サンズに関しては、読者のササキ様からもミスターあてにお便りをいただいているようです。ササキ様は、常時ごった返しのマリーナ ベイ サンズには「行くだけ」にして、ステイは居心地の良い「マンダリンオリエンタルやグッドウッドパーク」にしていらっしゃるのだとか。特にグッドウッドパークは、広々とした客室と閑静な中庭や周辺環境が魅力で、1階のお寿司屋さんもなかなか……らしいです。ミスターも「いやいや、鋭いご指摘ですな~」と笑ってらっしゃいました。

そしてもうお一方、シンガポール旅の素敵な思い出をお寄せくださったのがrubycat様。マダムあてのお便りですが、シンガポールつながりということで、こちらで紹介させていただきますわね。「今から27年前のお話です。私達夫婦は新婚旅行に生まれて初めての海外旅行でシンガポールに行きました」。それは少人数の自由なツアーで、ホテルも食事も存分に楽しんだ5日間の滞在。ところが最終日、空港への送迎タクシーが待てど暮らせど現れず、このままでは搭乗に間に合わないのでは……な状態に。

困り果てている新婚カップルを救ったのは

「しかし主人も私も英語は全く話せません。現地の旅行代理店も日本のツアー会社も日曜日ということで電話はつながらず困り果てて」いる時、同じホテルに居合わせた、全く別のツアー会社の日本人コンダクターらしき方に「お門違いと知りながらも藁をも掴む思いで」事情を告げたところ、すぐにあちこちに電話をし「とにかくすぐ空港に向かってください。なんとかギリギリ間に合うと思います」とタクシーを捕まえ、運転手に事情を話してチップとタクシー料金も払ってくださったのだそう。「後でちゃんとあなた方のツアー会社に請求するから大丈夫よ」とのひと言を添えて……。

そして本当にギリギリの時間に空港に着いたとたん(シンガポールのタクシーはチップを弾むとものすごく飛ばしてくれるらしいです。笑)、4人の空港関係者が待ち構えており、面倒な出国手続きなども全てつきっきりで済ませてくれ、rubycat様ご夫妻は無事飛行機に乗ることができたのでした。「詐欺などの可能性もあるかもしれないのに、ほんの短時間で私たちの話を信用して下さり、もちろん自分の会社の仕事ではないのに、そこまで懸命に私たちのためにしてくださったツアコンの方に本当に感謝感謝でした」。

素敵な思い出があれば旅はますます楽しくなる

帰国するとすでにツアー会社にも報告が行っており、お世話になったツアコンの方にお礼の電話をすると、「どこのツアー会社とかは関係ないんですよ。折角の新婚旅行の最終日にトラブルなんかもってのほかです。不慣れな海外旅行で同じ日本人、出来ることを当たり前にやっただけですから。これに懲りずまた、記念日などには旅行を楽しんでくださいね」。それから海外旅行はしていなかったrubycat様ですが、「結婚25周年に再度シンガポールに旅行に行きました。もちろんその時お世話になった旅行会社を利用させていただきました。30年近く経った今でも忘れられない出来事です」。

ああ、なんて素敵なエピソードなんでしょう。rubycat様ご夫婦が、長いご結婚生活の中で、折々にその当時の思い出を語り合っているお姿が目に浮かぶようです。リュクスな旅というのは、ふだんはできない体験や贅沢を満喫することももちろんですが、それ以上に、ずっと色あせない宝物のような思い出を残すことでも、より輝くのかもしれませんわね。そんな特別な旅、忘れられない時間が、これからもたくさん待っていますように。みなさまの次の旅立ちに幸多きことを祈りつつ、またマダムのサロンへのお越しもお待ちしています。では、またいずれ。Ciao!

花鳥風月

香港でのトランジット、どうやって過ごす?

今秋に香港経由でヨーロッパに行くという友人マダムから、こんな相談を受けました。「今秋に年配者連れで香港を経由してイタリアに行きます。ところが香港のトランジットが6時間もあって出発は深夜。利用料を払って空港ラウンジで休もうかと考えているのですが、実際はどう過ごすのがベストかしら?」。こういう質問は、すでに地球各地の空港でのトランジットを経験しているミスターにこそ聞かねば!「忙しいのに……」とぼやこうとも、アドバイス・プリーズ(笑)。よろしくお願いいたします。

そうだねえ、6時間ともなると、ラウンジで過ごすにも限界があるよね。いっそのこと、旅行会社に車とガイドをお願いして、4時間コースで香港市内を観光してみてはいかがでしょう。ついでにおいしい中華を夕食代わりに食べて、深夜便の機内では無理な飲食をせず、到着までぐっすり眠ることに専念するのです。これで到着時の体調がぐっと良好になりますよ。もし同行者がご年配とはいえパワフルな方々なら、アテンド無しで自由に市内観光に出かけてもいいでしょう。いずれにしろロングフライトですから、少しでも体を動かした方が気持ちも体もラクになると思いますよ。どうぞ楽しい旅を!

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