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魅惑の都市でプチ・グルマンを楽しもう~オアフ編
どうやらハワイは、米国本土の景気が色濃い・・・相変わらず厳しいかな・・・という状態のようです。そうはいっても、日本人にはやっぱり「憧れのハワイ」という人もたくさんいそうですし、ディープなリピータも、渡航のチャンスを狙っているのでしょう。リピートすること30年、マルチ全島制覇の私もディープリピータのひとりかな・・・。そんな私からのアドバイス「今こそハワイ!」。そこで今回は久々のグルメ特集。オアフのカジュアルダイニング編です。
不況でも飛行機は満席の不思議
ハワイが不況で大変だといっても、毎回飛行機は常に満席。「WHY???」でしょうが、答えは至ってシンプル。地方発着便が減り、使用機材がジャンボからエアバスに縮小。分散していた渡航者が発着可能な都市に集中し、しかも1度に運べる人数が少ない、と。そりゃあ、フルブックも不思議ではありませんな。それでもオアフはまだましな方。マウイ不動産は40%オフ、カウアイ島なぞ50%レス・・・だそうです。夢のハワイハウス! 円高の追風、今こそお買い得!?
しかし、あの清々しい空気でさえも、ジェットラグのカラダを癒してはくれなかった。でも珍しく他島に移動しなかったので、付き合いも含めてあちこち食べ歩き、それなりに胃袋のストレス解消になりましなぁ。通の皆さんはご存知でしょう、ハワイでは目の飛び出るような極上の味に出合うことはまずありませんが、旅の思い出に最適なイマドキのおすすめ店。いくつかご紹介いたしましょう。
これを完食!? 絶句確実の巨大パンケーキ
まずはヒルトン ワイキキ プリンス クヒオ内にある「MAC24-7」。ワイキキでは珍しい24時間オープンのバーレストランです。ここは、今ワイキキでひそかに盛り上がっているパンケーキ戦争に、さらに一石を投じそうなブレックファストで爆弾投下中。その名も「MACダディパンケーキ」。直径35cm! かけることの3ピース! おまけにバナナだのベリーだのチョコレートだののトッピング付き! 目の前に出てきたときには言葉を失いました。ハッキリ言って「甘いものだーい好き」という女性だって食べきれないですよ。
スタッフによるとあのギャル曽根チャンは1時間半、小林尊君は45分で平らげたそうですが。「エッグンシングス(Egg’n Things)」や「アイホップ(I hop)」で舌に覚え(?)のある方は、チャレンジするっきゃないですゾ。MAC24-7は朝食だけでなく、ランチではロコモコやサイミン、ディナーではステーキやシアードアヒなどのローカルメニュが楽しめます。ドリンク類はスターバックス。4スターホテル内ながら気取らずに足を運べるカジュアルレストランです。ついでに、「MAC」とはあの有名バーガーチェーンとはまったく関係なく「モダーン・アメリカン・クイジーン(Modern American Cuisine)の略なんですと。
ハッピーアワーに訪れたいのはこんな店
ロコ歴35年の知人が連れて行ってくれたのが、裕次郎ヨットが鎮座していたイリカイ マリーナの正面、メザニン風2階にある「チャートハウス(Chart House)」。うーん、懐かしい。憧れのハワイ! を夢見たオールドボーイ・ジェネレーションご用達!? ここってオープンして今年で40年になるはず。相変わらずロコに超人気、ハッピーアワーから満席大盛況です。知人は常食オイスターをカスタムオーダー。殻から外してレモン汁とホースラディッシュソースをたっぷり載せて、ちゅるっと一口。至福の表情を浮かべています。私は美、いやB食家体質=痛風上、貝類は回避すべき食材なのですが、その表情につられてつい食べてしまいました。ウッ・・・ウッマ?イ!! まだ明るいうちからのビールが非常に似合う大人だからこその優雅な楽しみ。トワイライトタイムに行きたいとっておきのレストランです。
ハッピーアワーといえば、グルマンいやグルグルウーマン、マダムヨーコももれなく足を運んだらしい「ヤードハウス(Yard Hause)」。ビーチウオークで、いつも熱気いっぱいのビアレストランです。でも、私はロサンゼルスのハーバーフロントにある、開放感たっぷりのヤードハウスのサンセットの印象が強すぎて、ここのちょっとダークな穴蔵的雰囲気は・・・。ウリは世界各地の生ビールが飲めること。今回飲んだハイネケンのライトはいけましたねえ。さすがに「立って飲むのか!?」というハーフヤードグラスで頼む勇気はありませんでした(笑)。さっと1、2杯食前酒代わりに飲んで移動してしましたが、じっくり腰を据えて飲み、食べているアメリカ人の多いこと! 順番待ちも苦にならないらしく、いつも通りの方まで人があふれています。
ところで、同じビーチウオークにある「タオルミーナ・シチリアン・キュイジーヌ(Taormina Sicilian Cuisine)」は、本格的なシチリアン料理。真っ白なテーブルクロスとカトラリーがセッティングされている、エレガントなレストランです。ボリュームも味付けも日本人好みですから、このところクオリティの低下が著しいパシフィックリムの高級店で大枚をはたくくらいなら、こちらが断然おすすめです。
足を運ぶ価値あり! ホテルのブレックファスト
オアフにはカマアイナ(ジモッチー)が愛する、わ・ざ・わ・ざ・足を延ばして、お金を払ってでも朝食を食べに行くグレイトバリューホテルもありますゾ。その1軒がカハラ ホテル&リゾート。オバマ大統領も里帰りステイしたほどのホテルゆえ、セレブ、カマアイナのハイソご用達ムードが色濃く漂っています。「ザ・ベランダ(The Veranda)」のブッフェのメニュー、オンザビーチの潮風に吹かれて食するベニュー、そしてカハラホスピタリティ溢れるサービスは言うことなし。また、ここのシグニチャーレストラン「ホクズ(Hoku’s)」のサンデーブランチは、聞くところによると2カ月前から予約でいっぱいだそうですが、そんな努力に見合う優雅でハワイアンなひとときが過ごせます。
ロコの愛するgoodホテルブレックファーストのもう1軒は、ニューオータニ カイナマ ビーチ ホテルの「ハウ・ツリー・ラナイ(Hau Tree Lanai)」。そのロケーションでも有名ですが、私の超お気に入りはポイのパンケーキ。もちっとしていて、しつこくなく、巨大なアメリカンスタイルのパンケーキにはない上品な味わい。大ぶりなバターをたっぷりしみ込ませてハニーにメープル・・・これを美味と言わず何と言う(笑)!
もし、このパンケーキが気に入ったなら、次はロコフードにトライしてみてはいかがでしょうか。でも、いきなり「オノ・ハワイアン・フード(Ono Hawaian Food)」のような正統派に足を運んでも、料理を知らないとオーダーもままならないので要注意。まずはアラモアナショッピングセンターのフードコートにある「アラモアナ・ポイ・ボウル(Ara Moana Poi Bowl)」で、ポキやシアードアヒあたりから“舌試し”を。
気軽さがハワイの食を楽しむ最良の方法
そうは言いつつも、アロハでハワイなお気楽かつ安価でおいしいブレックファストといえば、「うーん、マクドナルドのエッグマフィンかなぁ?」などと答えてしまいそうな私。「ハワイのマックはオイシイ!」と感じる舌は私だけ?? アロ?ハタイムは、きちんとした食事というよりも、アルコール片手に気軽につまめるもののほうが、美味な気がするんですな。それでも物足りないときはメルティングポットなハワイらしいチャイナタウンやカイムキで、フォーに飲茶なぞ。いや、本格的に美味ですゾ?。こうした気軽な「食」こそが、オアフの醍醐味かも。ぜひ、あなたのハワイの通な「醍醐味」見つけてください。
ひとり旅に最高! / ヒルトン ワイキキ プリンス クヒオ
2007年に全面改装を終え、ヒルトンブランドになったこのホテルは、クヒオ通りとリリウオカラニ通りの交差点に位置しています。道向かいにパシフィックビーチ ホテルが建ち、ビーチまで1ブロック、オフビーチなのに偽りなしの「オーシャンビュー」の部屋が用意されているという希有な存在。それでこの料金ですから、コストパフォーマンスのよさはピカイチといえるでしょう。改装も単なるコスメティックではなく、骨組み以外は全部ではと思えるほどの徹底リノベーションぶりなのです。
客室はやや狭めながらテラス付き。バスルームはシャワーのみ、クローゼットがバスルーム内にあるのは「?」ですが、マイナスポイントとしては小さなもの。とにかくベッドの寝心地がよいのには驚き! ドリームベッドと呼ばせてもらいましょう。バスルームのシンクも、今はやりのタイプですが水圧を上げても、全く水ハネなし。タブがない分シャワーコーナーがゆったりとしていて、レインシャワーとボディシャワーの心地よいダブル仕様。ベッドスペースは二人だとやや手狭に感じるかもしれませんが、ひとり旅ならこれほど快適な空間はないと思います。レストランは先に紹介した通り24時間オープンでカジュアルな雰囲気ですから、こちらもひとりで気軽に利用できます。ただひとつ。もし車で出入りするなら、交通ルールと規定量以上の飲酒にはくれぐれも注意すること。このホテル周辺の一通事情はちょっと複雑で、しかも思いもかけないときにポリスが見張っています。私も、実は危機一髪の状況をサバイブ。「観光客は無罪放免」はハワイにはありませんゾ! 運が悪ければトラ箱行き。みなさんも「交通ルールはしっかり守りましょう」。