アナンタラ サイアム バンコク ホテル
アナンタラに転生したサイアムのランドマーク
1983年に開業し、タイ指折りのラグジュアリーホテルとして憧憬を一身に集めてきたリージェントが、マネジメント変更に伴いフォーシーズンズに変更になったのが1997年のこと。そして2015年、サイアムを代表するこの名門ホテルは、またもやマネジメント母体の移動により名称を変更。タイや各国のリゾートを中心にラグジュアリーホテルを展開しているアナンタラグループの1軒として、再出発することになりました。
といってもゾウや鐘のスタチューが出迎えてくれるエントランスやロビーエリアを彩るデコレーション、客室のエレガントなヨーロピアンスタイルは以前のまま。相変わらず世界各国のVIPの定宿として君臨するだけでなく、ブランドが変わろうとも愛し続けてくれる多数のゲストに恵まれています。そんな、とても幸福なホテルとも言えるアナンタラサイアムは、いずれは同ブランドのフラッグシップ・ホテルとなるべく、少しずつその姿を充実させているまっただ中。最高級ホテルとしての不動の魅力と、その進化の過程をぜひあなた自身で体感してみてください。
U サトーン バンコク
都会の真ん中に出現した異次元空間ホテル
地下鉄ルンピニー駅とクロントーイ駅の間、エコノミーホテルやゲストハウスが集まる界隈からやや南に離れた閑静なエリアに、突如出現したのがUサトーンです。黒御影石にロゴを置いただけの素っ気なくも威圧感たっぷりのエントランスを抜けると、目に飛び込んでくるのは、広々としたロータリーを望むタイ風コロニアルスタイルの美麗な建物。まだ開発の手が入っていない周辺から一瞬にして別世界に来たような感覚に陥ります。車で乗り付ければその感激はまたひとしおかもしれません。
ロビーも大理石と水をふんだんに使ったスタイリッシュな空間で、どこか無国籍風な雰囲気が漂います。客室は内装もコロニアルスタイルを踏襲していますが、親しみやすいデザインの家具が置かれているせいか案外気軽にくつろげます。プールビューながらバルコニーからの眺めも素晴らしく、建物の向こうに大海原が広がっているような気分に。毎日23時まで朝食メニューが食べられるレストランと、ミシュラン3つ星のシェフが腕を振るうメインダイニングも予約必須の人気店。ルンピニー駅までは無料シャトルの運行もありますが、どこへも出かけず贅沢で優雅なプライベートタイムを満喫したい特別な1軒です。
Hotel Indigo Bangkok Wireless Road
ホテル インディゴ バンコク ワイヤレス ロード
レトロアイテムをちりばめた斬新なデザインホテル
インターコンチネンタルホテルグループのデザインブランド「インディゴ」の、記念すべき東南アジア初進出プロパティがここ。BTSプルンチット駅からウィッタイユ通りを徒歩で約10分、ベトナム大使館の並びに2015年1月にオープンしたホテル インディゴ バンコク ワイヤレス ロードです。周辺は高級ホテルがひしめく激戦区。客室数192はその中では小規模な方ですが、他のどこにも決して負けていないのが独特のデザイン性。木、レンガ、石を組み合わせ、巨大なピクチャーウインドウをあしらったファサードの強烈なインパクトにまずノックアウトされることから、格別のホテルライフがはじまります。
ロビーを彩るのはタイの歴史や文化にちなんだアートやブラウン管テレビ、LPレコードなどの50年~70年代のレトロアイテムの数々。このキッチュなデコレーションはコリドーやユーティリティにも及んでおり、館内はまるでガジェットミュージアム。もちろん客室だって凝りに凝っていて、コーヒーメーカーから体重計まで、機能は最新式でもスタイルはレトロ風というこだわりよう。スーペリアとデラックスのカテゴリーはシャワーオンリーですが、エグゼクティブの角部屋はビューバスも。屋上プールやダイニング、ライブラリなど館内施設もみなスタイリッシュ。長逗留しても飽きない魅力いっぱいのホテルです。
Moevenpick Hotel Sukhumvit 15 Bangkok
モーベンピック ホテル スクンヴィット 15 バンコク
リゾート感覚でリラックスできる開放的なプール
BTSアソーク駅からソイ15へ。S15、フォーポインツ、ドリームといった個性的かつ高コストパフォーマンスで人気のホテルが建ち並ぶエリアを抜けた先にあるのが、2015年5月にオープンしたばかりのモーベンピック ホテル スクンヴィット15。フィフスアベニューの高級ブティックを思わせる、白壁のノーブルなムード漂う建物です。ロビーエリアは低い天井とモザイク大理石のフロアがトリックアートのような視覚効果を生む不思議な空間。誰もが声のトーンをつい落としてしまうようで、喧噪とは無縁の落ち着いた空気が終日流れています。
コリドーは鏡をランダムに配して奥行きや広がりを演出。客室はシンプルで上品な内装。タイらしい渋みのまさったカラースキームとクオリティの高いテキスタイルが高級感を演出しています。こぢんまりとした空間ながら採光・防音に優れ、派手なデコレーションがないのも、心地よさを感じさせてくれる大きな要因でしょう。このホテルのもう一つのセールスポイントは20メートルのプール。緑に囲まれ、ゆったりとデッキチェアが置かれたルーフトップは、都会の中にありながら圧迫感も日常感もなく、100%リゾート気分で過ごせる貴重な場所。このプールのためにリピートするファンも少なくないそうです。