オープンは2014年。レンツォ・ピアノが手がけた高層ビル「ザ・シャード」の32階から54階に位置する、シャングリラのロンドン初進出プロパティです。テムズ川周辺でもひときわ異彩を放つ近未来的なガラスの建物、ここが滞在拠点になるなんて……! 館内はシャープなラインとダークカラーでまとめられたクールでシックな大人の空間。大理石のフロアを間接照明が美しくライトアップし、重厚なムードを醸し出しています。客室は全て天井から床までのピクチャーウインドウ仕様。
ロンドン市内のハイライトともいうべき景観が一望でき、刻々と様相を変えるその眺めは、1日中見ていても見飽きません。最先端の機器・備品や極上のアメニティ、ITバトラーも待機し、優雅で贅沢なロンドン滞在を徹底的にサポートしてくれます。バスルームまでガラス張りになったスイートなら、その感動はひとしおでしょう。52階にあるバー「ゴング」は、神秘的なチャイニーズスタイル。ロンドンで一番高いところにあるバーとしても有名です。
サザークのど真ん中、国鉄ロンドン・ブリッジ駅からすぐのところに位置するヒルトン ロンドン タワー ブリッジは、街路樹に囲まれたどこかこぢんまりとしたたたずまい。街並みに溶け込むような威圧感の全くない建物です。ガラス張りのロビーは大きな円柱こそ目につきますが、雰囲気はいたってカジュアル。座り心地のよさそうなソファがゆったりとしつらえられ、腰を据えておしゃべりに興じるゲストも少なくありません。
そんな居心地のよさは客室に入っても変わりません。面積はややコンパクトながら、大きめの窓やチェアやデスク脇にフルレングスのミラーを配置するなど、機能性に考慮しつつ開放感を巧みに演出。わかりやすく使いやすいという、シティホテルのお手本のようなインテリアは、どんなゲストにも安心感とくつろぎを与えてくれるでしょう。ロンドン中心エリアでお手頃に泊まりたい人には最高の1軒です。
地下鉄及び国鉄ロンドン・ブリッジ駅の中間あたり、視線を上げるとザ・シャードが迫ってくるような場所に建つエレガントなブティックホテルです。外観はクラシックな邸宅風、館内はノーブルでモダンなインタリア。その組み合わせが示すように、このホテルは伝統を守りつつも内面に新たな時代性を取り込んでいく、現在のロンドンを象徴するような存在です。
客室は都会のホテルの宿命としてややコンパクトではありますが、家具やファブリックのクオリティは妥協がなく、美しさと気品に満ちた空間が用意されています。モダン・ブリティッシュ料理が楽しめるレストラン「ロンドニュウム」も、ロンドングルメ期待の星です。ところで、滞在中にザ・シャードの展望台を訪ねたのなら、ぜひ入場券を携えて「クオーター・バー&ラウンジ」のアフタヌーンティーへ。素敵なアップグレードがありますよ!
オクソ・タワーの並びに建つシー・コンテナーズ・ハウスは、長らくオフィスビルとして使われていましたが、実はもともと1970年代に高級ホテルとして造られたもの。ここを再びホテルとしてよみがえらせたのが、あのモーガンズ。2014年にそのデビューが華々しく行われました。コンセプトは1920年代の大型船。なるほど対岸から見る建物のイメージは、まさしくテムズ川から大西洋へと旅立っていった豪華客船のよう。
ロビーエリアもあっと驚く銅板張りと、目を見張るようなデザインが駆使されています。一方、客室は1980年代のグラマラス・ハリウッドをモチーフにした、モーガンズお得意のコンテンポラリーデザイン。シャープでクールで、でも色気があって……と、ホテル好きにはたまらない要素がこれでもかと詰め込まれています。ダイニングやバーからスパまで館内施設のデコレーションも予想を超えるユニークさ。遊び心満載の超個性派ホテルです。