ミラノほどスノビッシュではないローマのメンズファッションは、スマートカジュアルのお手本にしたいスタイル。基本はプレスしたシャツと上質の革靴で、デザインはあくまでもベーシック。その最高峰を知るなら、世界名だたるハイブランドのブティックが軒を連ねるコンドッティ通りと、それに沿って延びる南北の通りをそぞろ歩いてみましょう。一方、最新モードをお手頃に楽しませてくれるファストフッション系なら、ナツィオナーレ通りやコルソ通り、チネチッタドゥエへ。日本未上陸のショップもあります。
お気に入りのアイテムをゲットしたら、さっそく身につけて街を闊歩してみませんか。ピッツァもナイフとフォークで食べるロマーノにとって、「カッコつけ」は最大にして最上なる「美徳」。粋なオトコに対するリスペクトもハンパではなく、どこに出かけても確実に優遇されます。まずは街角やバールで目を引く男性のウオッチングから。ファッションはもちろん、歩き方、食事の作法、エスコートの仕方まで、学ぶことはたくさんありそう。世界的な観光スポットだけでなく、ローマ式伊達男も観察しなくては「ローマを見てから死ね」ないのです。
テルミニ駅から徒歩約5分、オペラ座の裏手でトリノ通りとナツィオナーレ通りの交差点近くに位置するクラシックスタイルのホテル。寄木細工のフロアやどっしりした木の家具にたっぷりとあしらわれたファブリックなど、イタリアらしい重厚感にあふれた美しい客室にため息が。終日オープンしているバールも気軽に使えます。200室あるとは思えないほど静かな時間が過ごせるのも魅力です。
地下鉄バルベリーニ駅を出てすぐ、トリトーネの噴水を見下ろすように建つ、客室数41のアットホームなブティックホテルです。近年改装が行われ、歴史ある建物の雰囲気はそのままに、館内と客室は明るくノーブルに内装に変身。決して豪華ではありませんが、清潔で居心地の良い空間は旅の拠点として申し分ありません。外の音が気になるなら、高層階のリクエストがおすすめです。
テレヴェ川の東、ジゥーリア通りとペッレグリーノ通りの交差点に建つ、ゴシックスタイルのスーパークールなホテル。レンガやサビ感を出したデコレーション、重量感のある家具などのインパクトは強烈。客室も徹底的にシックです。そのデザイン性の高さから料金もやや割高ですが、ローマ中心部の見どころはほぼ徒歩移動可能。その名の通り周辺は教会だらけなのも印象的です。