火山の分脈が海中に延びてできた岬で、その姿から「野柳亀」と呼ばれるエリア。北部では唯一の海岸自然公園に指定されています。見どころはあちこちに屹立する奇岩の群れ。長い年月をかけて地球が作り出したナチュラルアートです。入り口は野柳地質公園にあり、見どころは「クレオパトラの横顔」のある第1区、豆腐岩、龍頭石の第2区、海亀石がある第3区に分かれています。
高速バスで基隆まで行き、さらに乗り換える。または基隆まで台鉄を利用しても。停留所から野柳地質公園まで徒歩約10分。直行バス運行や日帰りツアーの催行もあるので確認を。
基隆からの高速バス路線上には、テレサ・テンのお墓があることで有名な金寶山、台湾を代表する芸術家・朱銘の美術館、北部最古の金包里老街があります。いずれも見応え十分ですから、訪問するなら時間にゆとりを持ってスケジューリングを。
基隆から鼻頭角に向かう北部濱海公路から一望する東北角海岸もまた、北部を代表する奇観エリアの一つ。とりわけ人気が高いのが南雅路沿いに見える風化石やアースロードです。こちらの奇岩は、野柳とのものとは質感といい形といいまた違った趣があり、酸化鉄による帯状の模様はまるで現代彫刻のよう。夕暮れ時の美しさも有名で、わざわざ車を飛ばしてくるカップルも多いのだとか。
宜蘭・羅東行き高速バスで南雅停留所下車。本数が少ないので注意。直行バス運行や日帰りツアーの催行もあるので確認を。
鼻頭角は北部台湾三角のひとつ。公園には散策ルートもあり岬から素晴らしい景観が広がります。南雅の夜市も楽しいですが、帰路が夕刻になったら基隆で降りて廟口夜市へ。台北行きの高速バス、鉄道ともに割と遅い時間まで動いています。
元々の名前がタイヤル語で「眠脳」という太平山は、阿里山、八仙山とともに台湾三大林場といわれてきた自然のパラダイス。山の上の翠峰湖や原始森林公園にはハイキングコースもあり、空気が澄み渡った早朝のひとときはまさしく「人間仙境」です。また林の中をのんびり走るポンポン車(トロッコ列車)は、外せないエンターテインメント。美しい森林のパノラマが楽しめる春から夏がベストシーズンです。
高速バスもしくは台鉄北迴線の宜蘭駅で下車。宜蘭バスターミナルからバスが出ていますが、土日・祝日の午前1本のみ。日帰りツアーに参加した方が便利です。また、入山には許可証が必要なためパスポートを持参しましょう。
経由地となる宜蘭は古くから開けた歴史のある街。名物の牛舌餅を食べたり、駅の北側にある東門観光夜市をそぞろ歩いてみましょう。さらに列車で南に3つ目の羅東駅まで足を伸ばして羅東夜市の制覇も。この地発祥の珍しい屋台が並んでいます。
渓谷沿いに全長2.4キロメートルの遊歩道が整備されている蓬莱渓自然生態区は、貴重な動植物が生息するネイチャーワンダーランド。生態系に影響が出ないよう、遊歩道もすべて自然素材で造られています。川には多種の魚が行き交い、春には桜、夏の夜には人工の光の全くない暗闇で蛍を鑑賞することもできます。この周辺の茶屋は週末のみ営業なので、お茶や軽食はあらかじめ用意しておくといいでしょう。
台鉄新竹駅か竹南駅で下車し、獅山ビジターセンター経由(朝9時発)で南庄ビジターセンターへ。ここから台湾トリップバスの仙山線が運行しています。個人で行くにはやや不便なので、日帰りツアーへの参加がおすすめ。
南庄は客家人の街で、昔ながらの風情が色濃く残っており、歴史と格式のある飲食店や名物料理も台北では味わえないものばかりです。時間に余裕があれば苗栗へ。ここは木彫りの街で、工房やギャラリーも多数。「世界に一つ」が手に入るかもしれません。
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