ビバリーヒルズの華やかなサンタモニカ大通りからビバリードライブを北上したところに建つビバリーヒルズ ホテル。周辺はハイブランドブティックや高級住宅、向かいにウィル・ロジャーズ・メモリアルパークを望む贅沢なロケーションで、昼夜を問わず多くのハリウッドセレブが車を走らせてくる名所のひとつです。アメリカのトラベル誌「モービルトラベルガイド」で5つ星を認定されている数少ないホテルでもあるここの創業は1912年。宮殿のようなメインビルは目を引くピンク色で、別名「ピンクパレス」。1976年末にリリースされたイーグルスの「ホテルカリフォルニア」のアルバムジャケットを飾ったことで、いつしか伝説のホテルとなりました。
四季を通じてふんだんな緑に囲まれた約14,700坪もの広大な敷地には、ダイニングやショップなどが集まるメインビルを中心にコテージやバンガロー、かわいらしいプールがゆったりと配置されています。グレタ・ガルボやマリリン・モンローといった往年の大スターからマイケル・ジャクソン、ブリトニー・スピアーズ等のアーティスト、また世界各国のロイヤリティまで多くの著名人に愛されてきたのも、忙しい日常を離れて、どこか南仏リゾート風な趣のあるのどかなこのホテルで、心身をのんびりくつろがせることができたからかもしれません。
客室はゴージャスなヨーロピアンスタイル。バスルームのしつらえなどにやや年季を感じるかもしれませんが、その古さが返ってイマジネーションをかき立ててくれるという声も少なくありません。あちこちに飾られた花々、上質で快適なリネン類、そして都会のホテルでありながら、どこか大らかでフレンドリーなスタッフの対応も、ラグジュアリーホテルに不慣れなゲストにとっては嬉しいもの。とはいえ油断は禁物。歴史あるホテルに格調を与えてきたのは洗煉されたゲストたちに他ならないのですから、どうぞ普段よりもおしゃれをして立ち居振る舞いもエレガントに。その方が居心地は何倍もよくなるはずですから。
人気のセレクトショップが軒を連ねるロバートソン通りからバートンウェイを西へ。フォーシーズンズ ホテル ロサンゼルス アット ビバリーヒルズは、高級住宅が並ぶ閑静な場所に建ち、映画のジャンケットで頻繁に利用されることから、ビバリーヒルズの中でも「お仕事モード」のハリウッドスターに出合える確率の高いスポットです。創業以来、大型ホテルの見本のような大仰で広々としたエントランスでゲストを迎えてきましたが、このほど大改装を終え、パブリックスペースは華やかで洗煉された現代的なフォーシーズンズらしいデザインに生まれ変わりました。
客室は優雅なロココスタイル。シルキーで重厚感たっぷりのテキスタイルを使った天蓋やベッドデコレーションは、ため息が出るような美しさ。暖色系の穏やかなカラーリングも品のよさを引き立てています。どの部屋にもバルコニーが付いており、ドアは開放感たっぷりの観音開きタイプ。高層階からはビバリーヒルズが一望でき、清々しい朝の空気を全身で感じながらテラスで朝食を取るのもすてきです。バスルームが贅沢なのもフォーシーズンズならでは。アメニティのクオリティにも定評があります。ちなみにツインベッドが置かれているのは、スーペリアバルコニーのカテゴリーのみです。
現在、このホテルのダイニングで最も人気を集めているのが「カバナ・レストラン」でしょう。ロケーションは4階の屋外プールサイド。その名の通りカバナになったテーブル席で、地中海風カリフォルニア料理を楽しむことができます。オールデイダイニングですからドレスコードは特になし。朝食からディナーまで気軽に足を運べるのが魅力です。「クリナ、モダンイタリアン」はエスクァイア誌で「全米ベストニューレストラン」に選ばれた注目店。厳選した食材のみで料理される新感覚のイタリアンで、パティオの噴水を望む店内はランチタイムは開放感を、ディナータイムは幻想的な雰囲気を提供しています。その他、多種多彩なメニューが用意されたスパは朝7時から22時までオープン。早朝の目覚まし代わりに軽くマッサージを受けてみるのもいいですね。
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