マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.
125

バンコクのスカイバーでときめきナイトを

マダムヨーコの辛口旅サロン バンコクのスカイバーでときめきナイトを

さてみなさま、バンコクはお好きですか? もちろんマダムは大好きでございます。手頃な料金なのに個性的なホテルはわんさかあるし、激ウマ屋台フードも盛りだくさん。一方で豪華すぎるホテルやスタイリッシュなダイニングも次々登場と、予算を上手にやりくりすれば、メリハリのある幅広い楽しみ方ができるのがうれしいのでございます。今回は、そんなメリーちゃん&ハリーちゃん(プッ)のバンコクで、節約旅でも一度は足を運んでうっとりしてほしい、マダム大プッシュのスカイバーをご紹介いたしますわよ〜。

何度訪れても飽きることのない不思議都市バンコク

もう数えきれないほど訪れているバンコクですが、「もう、いいか〜」と飽きることはなく、反対に「そろそろ行こうかな」と思わせてしまう不思議な魅力があるんですのよね。どんどん変わる街並みに、ずんずん建ち並ぶ大型ビル、大規模なエリア開発がある一方で、しぶとく生きのびている昔ながらの店々など、それこそ街中がメリハリだらけ。比較的変化に乏しいヨーロッパに比べると、歩くたびに驚かされること必至の、ホットでスティミュラスな都市なのでございます。

そんな最先端を象徴しているのがスカイバー。LAあたりのホテルでは、もはやマストアイテムとなっているスポットですが、実はバンコクだって負けてはおりません。「建築法…って何だっけ?」的なヤバヤバ物件が数知れず。文字通りバンコクの忘れられない一夜を過ごせること請け合いなのでございます。

ロマンチック&ゴージャス!「ドーム・アット・ルブア」

トップバッターは、女優気分で「エスコート、プリーズ」と言いたくなる「ドーム・アット・ルブア」。シーロム通りの西端、2軒の高級ホテルを内包するステートタワーの、63階にある複合ダイニング施設です。ここはですねえ、マジでクラっときます。驚くほど広い屋上に、段差を設けたバー&レストランが配置され、手すりやパーテーションはシースルー! 階段を降りる時は夜景の中にダイブするような感覚に…。ある程度アルコールが入っていると、その浮遊感はさらにアップ。ああ、思い出しただけで足の裏がイリイリするざます〜。

特にルーフトップのレストランとしては、世界指折りの高さにあるという「シロッコ」。オシャレなメディタレニアンでございます。いろんな意味で高いです。でも雰囲気は超・超ロマンチック&ゴージャス。スコールが来たらシャレになりませんが、自分のパートナーが、さりげなくこんなお店に連れて行ってくれたら、そりゃあ惚れ直してしまいますわよねえ〜。

スリリングすぎる「アバッブ・イレブン」

別の意味でスリリングなのが、スクンヴィットのソイ11突き当たりに建つレジデンスホテル、フレーザー スイーツ33階の「アバッブ・イレブン」。ヒップなクラブ風ですが、構造がまるでボードウォークの上に造られたよう。つ・ま・り、揺れるんです! しかも低めのこれまた木製の手すりギリギリに置かれたハイチェア。これも、人が歩くと揺れるんです! 週末はDJが入って本当にクラブ化するそうですが、わたくしは平日でもヒヤヒヤドキドキ。恐ろしくてダンスなぞできませ〜ん!

時間を選んで心ゆくまで「アップ&アバッブ・バー」

より安全に静かにお酒を楽しみたい方には、以前もお話ししましたが、BTSプルンチット駅近く、オークラ プレステージ24階の「アップ&アバッブ・バー」がおすすめです。ビルから張り出したボートのようなオープンエアバーで、接待にも使えそうなエクスクルーシブ感たっぷり。といっても団体チャイニーズに占拠されている時は、黙って退散した方が無難。ここはカクテルが本当においしいので、ゆっくり味わいたいなら、夕方早い時間か深夜の人の少ない時間に出かけるといいでしょう。

スクンヴィットの隠れ家ラウンジ「アンバー」

高層ではありませんが、マダムのお気に入りがスクンヴィット・ソイ15のフォーポイント バイ シェラトンのルーフトップラウンジ「アンバー」です。こぢんまりしているけれど実にスタイリッシュで、景観の切り取り方が見事。ビルに囲まれているのに気にならず、リゾート気分が存分に味わえます。何よりいいのが、あまりゲストがいないこと(店としてはいかがなものか…)。もし滞在しているなら、プールで泳いだり、デイベッドで本を読んだりと、自室のように気ままに過ごせます。ホテル自体もコスパ高しですわよ〜。

いまだにアツい「ネスト」の夜

ソイ11奥にはもう1軒、「ネスト」というヒップなルーフトップバーがありますわねえ。オープン時に斬新なデザインホテルとして脚光を浴びたル フェニックスの屋上です。めちゃくちゃアツいスポットとして、よくメディアにも取り上げられましたが、人気はいまだ継続中。結構めんどくさい場所ですが、夕方のハッピーアワーから徒歩で、またタクシーで続々と若い衆が集ってきます。ホテル自体もスタイリッシュなくせにビックリするようなお手頃価格ですので、宿泊費節約派にもおすすめです。

バンコクの旅はメリハリこそが醍醐味

バンコクの夜を彩るスカイバー。今回ご紹介した物件は、いずれもショバ代が高いので日本なみの料金だったりしますが、ムードの良い場所でおいしいお酒を飲みたいという人には、必ず喜んでもらえるはずだと思いますの。お手頃3つ星ホテルに投宿して、屋台フードでお腹を満たしても、時にはどかんとゴージャスな時間を過ごす。これぞバンコク滞在の醍醐味のひとつ。みなさまも、ぜひ次回のバンコク旅では、マダム太鼓判のスカイバーに出かけてみてくださいね。それでは、また来月。Ciao!

聞かせて、あなたの声を

ミスターのコラムでもご紹介した仙台の近藤様。改めて、お久しぶりでございます! 台北にて初のアジアでのお年越しをされたとか(う、うらやましい…)。マダムの台北旅のコラム、少しはお役に立てたようで幸いです。ところで「フィンランドのサウナは会話厳禁か否か」との疑問。マナーとしては「静かに」が基本のようです。他人との距離が近いですしね。わたくしも覚えておきます。

そしてもうお一方、お久しぶりのギャビー様。お便り、うれしゅうございます〜。ギャビー様も台湾にハマっているそうで、ついに一人旅を! 「誰にも気を使わないで、この後どう廻ろうかなぁなんて考えるときのワクワクはたまりませんねー。クセになりそうです」。全く同感でございます。「海外なんて一生に1回か、なんて思っていた」のに、今やLCCでアジア各国を飛び回り、今年はロンドン旅行を検討中のギャビー様。ステキすぎです! ぜひ、また旅先のお話聞かせてくださいね。

方向オンチのおかげで「旅とは言わず、人生でどれだけ時間のロスをしてきたか分かりません」というJUN様。ところがSIMフリーのiPhoneのGoogleマップが「本当に役立っている」との聞き捨てならない情報が!「本気で方向オンチな旅から脱却したいと思われる日が来たら、ぜひ、SIMフリーのスマホを考えに入れてみて下さい。違う地平が見えるはずですから!」…そうですか…マダムもそろそろ心を決める時が来ている、のかもしれませんわねえ。

使えるワンポイント英会話

「Can I get some more?」

「お代わりをいただけますか」という意味のフレーズです。アルコールやドリンク類をオーダーし、お代わりに同じものが欲しい時は、このひと言でOK。グラスが多くてわかりづらい場合は、自分のグラスを軽く指し示すといいですね。この場合、指差すのではなく、手のひら全体で示すようなジェスチャーの方が、よりエレガントです。

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

マダムイラスト
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メリハリは視野と経験値を広げるマジックワード

「メリハリ」とは安定志向から抜け出すこと。殻を破ってこそ、自分の可能性は広がり、楽しみ方も増えていくはずです。

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