マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.
116

海外ショッピングが楽しくない件について

マダムヨーコの辛口旅サロン 海外ショッピングが楽しくない件について

みなさま、お元気でいらっしゃいますか? 先日、散歩に出かけた神社で、ふと目にした絵馬の願掛けが「そのうちなんとかなりますように」。す、す、素晴らしすぎる! そうですわよねえ、考えすぎても、欲張っても、人生なるようにしかならないもの。鷹揚な気持ちで送ってこそ人生、と見知らぬ人の願いに乗っかり決意を新たにしたマダムヨーコでございます。

ソルド前のパリへ行ってまいります!

年明け早々、旅先ファッショニスタ駒込マダムからの緊急連絡。「ねえ、TGのヨーロッパ線がコミコミで7万円切ってるわよ~」「行く! すぐ押さえるし!」。というわけで、またまた行ってまいりますパリ。そして「パリは週末どこもクローズでつまらん」という前回の反省を活かし、久々にブリュッセルに遠征でもしましょうか。と、タリスの早割を予約したとろで例の事件ザマス! ああ…。

遠征の顛末に関しては、また次回お話ししますが、ええ、パリは行くんです! 今回の目的は、食わず嫌いだった印象派を見直す旅でございます。「興味ないし~」でやり過ごしてきたオルセーやオランジュリー、いつも力つきて回りきれないルーヴルのドゥノン翼などを攻めてまいります。ユーロが安くなりつつあるのも大ラッキー。とってもミクロな視点で「円ガンバレ」と願う毎日なのでございます。

最近、海外でのお買物が楽しくないんです

ただし、ちょっと残念なのは夏のソルドに少しだけ早いこと。滞在があと1週間遅ければ…。でもね、いいんです。だってわたくし最近、海外でのお買物があまり楽しくないんですもの~。もう、自分でもビックリでございます。かつては身の程知らずなハイブランドや、スーツケースに入り切らないほどの雑貨を買い込んで、ホクホクしながら帰国の途についたものを…。わたくしに、一体何が起こったというのでしょう。

最大の原因は、「コレ日本でも売ってるし」。ヨーロッパでザラやH&Mの存在を知り、トレンドアイテムがこんなにお安く手に入るってどういうこと!? と驚喜したのは、そう遠くはない過去のこと。なのに、こうしたグローバルなファストファッションブランドは、あっと言う間に日本どころか世界中を席巻し、「こんなところにも出店してるんだ~」レベルの存在になってしまいました。

もはやお買物に国境なし、の功罪

雑貨だってそうです。チェンマイの市場で見つけたエスニックなポーチも、コペンハーゲンのフライングタイガーで身悶えして買ったかわいい傘も、いまや、み~んな日本で買えるのです。一生懸命選んだお土産も、清水ダイビングでゲットしたオリジナルジュエリーも、はたまたマイナーなミュージアムショップのスーベニールまで、インターネットで簡単に購入可。なんと便利。そしてなんとつまらない世の中になったことでしょう。

そして、こうした利便性が、海外旅行熱に冷や水をかける一因にもなっているんですのよね。わたくしの友人の中にも、ぱったりソウルに行かなくなったマダムがおります。もともと韓国コスメ買い出しが目的だったのですが、ある時、ほぼ現地価格で並行輸入してくれるオンラインショップを見つけてしまったのだとか。「そしたら、もう飛行機代かけてまで買いにいかないわよ~」。た、確かにね…でも、それじゃあさみしいじゃありませんの~。

世界中で同じものが売られている…

かつて「日本人は旅行に行っても買物ばかりしている」なんて皮肉られたことがありましたが、い~じゃありませんの! お買物は、海外という非日常を最も身近に感じられる、超楽しいイベントですもの。ブランドショップはもとより、小さなお店やスーパー、屋台にいたるまで、目がキラキラしてしまうものがた~くさん! ちょっとでも時間があったら、お買物をしたい。その気持ち、痛いほどわかります。

それなのに! 各国の観光名所で売っているアイテムが、記載されている地名が異なるだけで、どこでも同じものじゃないか、という事実に気がついた時のショーゲキ。キーホルダー、コットンバッグ、スノードーム、ボールペン、スマホケース。サンフランシスコで買っても、チェコで買ってもメイド・イン・チャイナ。ううう。つまら~ん!

それでもお買物は楽しいと思いたい

それでも。わたくしはお買物をやめませんわよ~。たとえ日本で入手できようとも、温泉まんじゅうレベルの同一商品であろうとも、その場に足を運ばなければ見つからないものって、まだまだきっとたくさんあるはずです。何事もそうですが、「つまらない」「興味ない」ですませてしまうことほど、もったいないことはありません。印象派だってある日突然、雷に打たれたように魅了されるかもしれませんからね。

さあ、マイナスの気持ちを振り払って、初夏のパリへ出かけていきます。今回は、どんなモノやコトがマダムのハートに突き刺さるのでしょうか。そう考えると、やっぱり海外旅行は特別イベントですわね。回数を重ねても、同じ場所に行こうとも、新鮮な驚きや喜びはその度に出合えることでしょう。ドキドキワクワクできるかは、そう、いつもあなた次第なのです。それでは、みなさま、また来月。Ciao!

聞かせて、あなたの声を

台湾のホテルについて、台湾大好き様から「台北のホテル面白いですよね」とご賛同の声。「前回ネット予約した安ホテル、行ってみたらモロにラブホテルでした(笑)」。まあ…。「でも朝食室があって普通に家族連れやサラリーマンみたいな人が食事してましたよ」とのこと。わたくしも聞いたことがあります、そんな話! いつか予算のない時チャレンジしてみようかしらん。フフフ。

使えるワンポイント英会話

「Is this genuine or fake?」

「これは正規品ですか、それとも偽物ですか?」とたずねる時のフレーズ。ブランド品などが何となく信用できない時は、こう聞いてみるといいですね。本物だと言われたら、「保証書(warranty)を見せて」と食い下がるのも偽物を回避するひとつの方法です。

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

マダムイラスト
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きっと、そのうちなんとかなる

いろいろつらかったり、悩むことがあっても、悲観しすぎてはいけません。きっと、そのうち何とかなりますからね! ファイト!

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