マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.
35

マダムの極私的トラベルリポート:バリ

マダムヨーコの辛口旅サロン マダムの極私的トラベルリポート:バリ

みなさま、バリはお好き? この夏、わたくしも久々に出かけてまいりましてよ。と思ったら、なんとミスターもバリ話をご紹介しておいでだったとは・・・。かぶりすぎです、マダム。でも、ミスターもおっしゃるとおり、バリって本当に根強い人気があるんですもの。そこで格調高いミスターとは一線を画し、オンナの欲望バリバリ全開バリの旅、その実態をご報告いたします。マダムの初バリ渡航、思い起こせば18年前。あの頃はまだあちこちに野原が広がり、ウブドには電気も通っておりませんでした。クタを歩けば子供たち&物売りがウンカのごとく押し寄せ、道沿いの東屋ではイイ年をした男どもが日がな一日寝そべり、通りすがりの日本人に「シャッチョーさん、どこ行く?」と、大変スローライフな営業活動を行っていたものでした。その後、機会がなく、やっと再訪できたのは2005年。そう、あの忌まわしい2度目の爆弾テロが起こった直後のこと。・・・たまげましたわねぇ?。家が! ビルが! 電気が! さすがに人気は少なく、さみしい雰囲気でしたが「バリ、すごいね。がんばってるね(ウルウル)」と感動で一杯でございました。

バリに行ったらヴィラ

その前後からバリを席巻しだしたのがヴィラ。マダムの友人群は、このバリヴィラ部門でもきっぱり2派に分かれます。「ヴィラ最高、こんな贅沢なリゾートライフがあるなんて!」VS「ヴィラ・・・だめだわ。孤立感ありすぎて全然楽しめない。やっぱり賑やかで華やかなリゾートホテルでないと」。マダムはといえば、ばっちりヴィラにはまりました。だってー、水着なしでプールで遊べるんですのよ?、キッチンで朝ごはんもディナーも作ってサーブしてくれるんですのよ?、テラスやお庭でプライベートスパもできちゃうんですのよ?。そんな優雅な時間を過ごしたら、もうホテルには戻れませぬ。すみません、言い過ぎました。予算がないときは、サクッと戻ります。でも、バリに行くなら一度はヴィラにお泊まりあそばして。女性一人でも全然OK。気兼ねすることはありません。

バリに行ったらスパ

そーれーよーりーもー。バリに行ったからにはスパ。滞在中にどれだけ通えるか。もはやパスポートコントロールの辺りから、気分は戦闘モードでございます。なのにっ。後ろに並んでいた若いカップルときたら! 「スパ、どこにしようかな。2時間コースかなあ」「えー、メンドくせえ。オレ、30分でいいよ。つーか、その間何して待ってればいいワケ?」。くくく、そこの男子! そんだけ髪や眉いじってるんなら、彼女と一緒にスパに行って、その脂っこい顔の手入れでもしてきたらどーなんだ。ホントーに気持ちいいんだから! 君が知っているあんなことやこんなこと以上にな。と、心温まるアドバイスをしたくなるほど、男子しぶり過ぎ。はぁ?もったいないですわよねえ。

バリのスパの魅力とは、ズバリ料金でございます。いまどき、3時間も全身をケアしてもらって下手すると100ドルちょっと。日本はやハワイはもちろん、タイでもそんな値段設定はありえないご時世です。しかも民族性ゆえか施術も非常に丁寧ですし、おっとりのんびりした雰囲気もナイス。話題のメニューがいち早く登場するのでトライアルにももってこい、といいことづくめ。いつもは「癒し」より「直し」に重点を置くわたくしも、バリでは存分に揉まれ、包まれ、撫でられ、いじられまくります。むろん、町スパに比べればリゾートやヴィラのスパは高額ですし、有名どころだとお値段もインターナショナルクラスというケースもあります。でも、それでもマダムは叫びたい。「バリ、安すぎ!」。

町スパ、小規模、ニューオープン

では、数多あるスパの中からどこを選ぶか。賢き我がトラヴェジェンヌのみなさまなら、空港や街中でフリーペーパーをガッツ収集してくることは、もはやデフォルトですわね。今回は、その先でございます。チェックポイントは「町スパ」「小規模」「ニューオープン」。この3項目を念頭に、希望メニューの有無やロケーションと合わせて検討するのがマダム式「バリお得なスパ選びの術」なのでございます。そりゃあ、有名どころにも行ってみたいし、ラグジュアリーホテルでセレブ接待も味わってみたいです。でも、マダムの場合、その日の気分でしたいことが変わるため、前もって予約しなければならないサロンは敬遠しちゃうんですのよ。

町スパはそんなワガママ派のお助け的存在。待ちたくなかったら他に行けばいいし、その場でメニューも選べます。ま、そこそこレベルのところも多いのですが、5時間くらいかけてのんびり過ごすなら、やっぱり町スパがいちばんお得ですわね。そうはいっても町スパはいまいち不安、できたらホテルやヴィラのサロンがベターという人は、なるべく規模が小さめのところを選んでみて。大規模サロンに比べて自由度が高く、ひとりひとりの施術に時間をかけてくれるケースが多いですわよ。そして秘策中の秘策。新しくオープンしたスパは確実にねらい撃ち、でございます。段取りがスムーズでないなどマイナス点もありますが、当初は信じられないようなプロモーション価格でご提供?なサロンがほとんどですもの。みなさま、現地に行ったら目をサラにしてお探しくださいませ。

町スパ&ロケーションで選ぶおすすめスパ

ご参考までに、マダムの体験サロンも、ご紹介しておきますわね。まずは町スパ。オプショナルツアーの定番、クタのバリ・ラトウ・スパ(Bali Ratu Spa)。大箱ですが、帰国前の数時間を過ごすのにちょうどいい立地。時間がないときはクリームバスだけでもお願いしてみてください。スッゴクからだが楽になります。ウブド店は結構のんびりしたムードです。この夏にオープンしたばかりのタラガ・スパ(Talaga Spa)。シックな雰囲気とプロダクツへのこだわりが自慢。お値段は意外に強気の設定。それよりも、マダムはここのマネジメントをしているゲイのカップルが気になって・・・。だって、マッチョ系の方は大変な美男子なんですもの!

続いてヴィラやホテル系。「ロケーションがお素敵よ」部門から。リバーサイドでたった1室のみしかないウブドのヴィラ スマナ ホテル、同じくウブドでは心臓破りの急階段の先にスパがあるアナハタ ヴィラ & スパ リゾートとナチュラ ヴィラ リゾート & スパ、渓谷沿いのスピリチュアルスポットが舞台のナンディーニ バリ リゾート & スパ ウブド、ロビナのダマイ ロビナ ヴィラズ(畑のど真ん中)、ヌサドゥアの丘の奥深くに建つアスリ ジュエル ヴィラズ & スパ(メニューは超本格的)、ウルワトゥのカルマ カンダラ(断崖絶壁に突き出た東屋。ひえーっ)など。

テクニックにこだわるなら!

「テク上手で感心」部門ではウブドはコマネカ タンガユダ(ここはフェイシャルが秀逸!)、サヌールのアストン レジェンド ヴィラズ サヌール、スミニャックのザ カヤナ、その姉妹リゾートのザ サマヤ バリ。そしてミスターMも絶賛していたジンバランのアヤナ リゾート アンド スパもおすすめですわねえ。ここのサロンは朝9時から夜11時までと、リゾートとは思えない長時間営業がキモ。大規模タイプですが個室の広さ・豪華さとテクニックのレベルは、「帰りとうない」と泣く与六も黙ることでしょう。ですからアヤナに滞在するなら、外出なぞせず連日スパ三昧。アクアトニックプールでマジやせるなら、んもう、1日中ぐるぐる回遊しちゃいますわよね!

ヴィラの中にはサロンを持たず、それぞれの客室で施術を行ってくれるところがあります。着替えや終了後のおっくうな移動を考えずにすむのがとっても楽。スミニャックのマヤ サヤン、ディシニ ラグジュアリー スパ ヴィラズ、ウルワトゥのビバリー ヒルズ バリは、バスルームやガーデン、テラスがプライベートスパのスペースに変身。つい眠ってしまっても、そこは自分のお部屋というのが嬉しいじゃありませんか。またウブドのバグス ジャティ ヘルス & ウエルビーイング リトリートや、チェディ クラブ アット タナガ ジャは、トリートメントルーム付きの客室があります。おこもりスパライフをエンジョイするには最高ですわね。

バリにひとり旅してみない?

あそこのスパに行きたい、ここのショップも覗いてみたいと、いろいろな誘惑がワンサカとあるバリ。短いバカンスでは、とても全部の欲望を満たすことなどできそうもありませんわね。大願成就率(?)を少しでもアップしたいなら、思い切ってひとり旅を!ね、本当に気楽ですしやりたいことし放題ですのよ。オトコなんか置いてっちゃえ?でございます。みなさまのバリひとり旅チャレンジ報告、お待ちしておりますことよ。それでは、また来月。Ciao!

聞かせて、あなたの声を

「毎年2回を目標に渡ハ(この言い方気に入りましたわ)」しておられるという成田環様、コンドミニアムに満足し、バゲッジに泣かされたハワイリポート、楽しく拝見しました。そう、ロスドレスフォーレスは、たっぷり時間をとって行かないと悔いが残りますわよね! 常連スカーレット様からは「マダムは海外にステイされる時、バスルームのシャワーに戸惑われることはありませんか?」との訴えが。ありますあります。押しても引いてもビクともしないとか、突然水が降ってきてギャーとなるとか。怖いので、初シャワーの際はブースの隅っこにへばりついて操作してみるマダムです。

「ワンポイント英会話を本にして?」とリクエストくださったdolphin5様。ありがとうございます。マダムは出版社からのオファーいつでもウエルカムでございましてよ。ホホホ。上海でホテル名の発音がわからず、1時間以上歩いてしまったminicub様より「みなさん、お出かけの際はホテルの名前が書いたものをお忘れなく。英語ならともかく、他の言語じゃなかなか通じないです」との渾身のアドバイス。大変でございましたわね。中国は特にツライですものねえ。マダムも百面相しながら発音しても玉砕した覚えがあります。ホテルカード必携ですわねっ。
さて、ひとり旅、親子旅行、旅のパートナーに関してのたくさんのお便り、みなさまありがとうございます。次回はお便りスペシャルでお送りいたします。どうぞお楽しみに。

使えるワンポイント英会話

「I have got a stiff lower neck.」

「肩が凝っちゃって?」という意味のフレーズ。ちょっぴり覚えにくいかもしれませんが、スパで役に立つこと間違いなし。ちなみに、肩が凝ると強めのマッサージを希望してしまいますが、これって筋肉的にはあまりよくないんだとか(byマダム主治医)。ご存じでした?

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

マダムイラスト
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自分が嬉しくなければ旅じゃない

海外旅行は自分へのご褒美。同行者が誰であっても、自分がしたいことはどんどん主張してお互いが満足できるように工夫すべし、ということ。

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