マダムヨーコの辛口旅サロン「目指せエレガント・トラベラー」
Vol.
29

ハワイで初個人旅行のレッスン~その1

マダムヨーコの辛口旅サロン ハワイで初個人旅行のレッスン~その1

Yes, we can! オバマブームに便乗して景気よくスタートしてみました。みなさま、春はもうそろそろですがお元気ですか? 来月に迫ったハワイ旅行withマダムママの事前準備&事前説教で、すでに疲労困憊のマダムヨーコでございます。実は母娘での海外旅行は初めて。たまにはうんと甘やかしてあげましょう、という娘心につけ込んだマダムママの要求は日を追うごとにアップ。マジでわたくしの気持ちとお財布もアップアップなのでございます。

マダムママのこだわりとは

マダムママが望む「これだけは!」の中で、絶対に妥協できないのは2点。ホテルの部屋から海が見渡せること。そして朝食がついていること。ぬ。ぬぬ。どちらもマダムにとっては最大級に「どーでもいいじゃん」なポイントです。しかし。今回は親孝行旅行ざます。かみしめる唇から血が滴ってもYes, I canなわけでございます。本来ならばマダムの常宿であるハレクラニにしたいところですが、さすがに長逗留であそこのオーシャンフロントを用意するのは無理! 次善策として、カラカウア通り高級ホテルのデラックスオーシャンフロントを押さえることにいたしました。

団体ツアー常習者に個人旅行の神髄を見せる!

この母娘旅行は全て個人手配でございます。ツアーのほうがお得なことも、いろいろ特典がついていることも、送迎や移動が便利なことも重々承知しているのですが、ぜひこの機会に「秘境へ行く中高年団体ツアー」常習者のマダムママに、個人での海外旅行の醍醐味を味わっていただきたいと。もちろん各種手配や段取りはわたくしがいたしますが、向こうでしたいことのリストは作っておいてくださいな、と。ストレッチリモ借り切り島一周でも、ヘリコプター遊覧でも、ディナークルーズでもなんでもいいのです。あらかじめ決められたスケジュールに乗っからない旅とはどういうものかを見極めてもらおうというのが狙いです。そして「意外と楽しいね」となったら、母娘旅行第2弾が実現するでしょう。「やっぱりツアーの方が楽でいいわ?」だったら、ま、それを尊重いたしとうございます。

さてマダムママがこだわったように、海外旅行(とりわけリゾート滞在)のキモはホテルでございます。予約はアップルワールドを筆頭に、国内外の海外ホテル手配会社各社とホテルの自社サイトを比較検討。今回は長期滞在用のお得なプランがあり、そこに朝食が含まれており、海が見渡せる部屋というのが条件でした。決して「安さ」が第一というわけではありません。これらが満たされて納得できる料金なら、最安値でなくてもいっこうに構わないのでございます。しかし首尾よく予約が確定したあとで、ふと不安になってしまいました。マダムママを喜ばせるようなリクエストを、事前にしておくべきなのかどうか・・・。

ホテルにリクエストメールを書いたのに・・・

ここで、頼もしきトラヴェジェンヌであるスカーレット様からいただいた質問をご紹介いたします。

「私はホテルの予約の前にメールで質問することが多いです。しかし困ったことホテルにメールで質問しても、なかなか返事が返ってきません。返事を返さないのは海外のホテルの常識なのでしょうか? 返事がなくても予約してしまって大丈夫でしょうか?」

わかりますわ、スカーレット様! ホントにすぐ返事をくれれば即予約をするものを・・・と歯がゆい思いをすること、マダムも多々ございます。考えてみるに、返事が来ないホテルとは、国のインフラがいまいちか小規模家族(もしくは個人)経営。あと意外とヨーロッパの小都市はダメ、といった感じかしらん。マダムの妄想では、こーんな感じ。

「アンタっ、世の中はいんたーねっとらしいよ」
「んだら、うちのホテルもほーむぺーじとやらを作るっぺか」
「でも、いったい誰が作るのさ」
「お隣のペーターはどうだ? ぱそこん使えるらしいしの」
「で、作った後はどーすんのさ」
「ま、なんとかなるっぺ、てか」

どうしても泊まりたいなら予約確認は電話で

どうしてホテルはメールの返事をくれないのか。わたくしは先の妄想も含め、ホテルの達人ミスターMに質問してみました。すると「地域や規模にかかわらず、ホテルからメールの返事が返ってくる確率は5%程度かな」という、驚愕の事実を知らされてしまいました。その背景や事情は・・・すでに今月のミスターMのメルマガ「おいしい旅の話」で明らかにされていますので、まずはそちらをご一読くださいませね(おお、今回は同一テーマによるミスターMとマダムの初コラボ!)。以下はそれをふまえた上でのアドバイスです。

ミスターMによりますと、手配会社を通じてホテルを予約した場合は、各種問い合わせやリクエストは手配会社にお願いするのが大前提とのこと。よって、ホテルに直接問い合わせをしても、返事は来ないと思った方がよいそうです。一方、オンラインでホテルに直接予約をした場合、確認の返事がこないなら、利用を取りやめたほうが無難。どうしてもそこに泊まりたいのならメールの再送を。でも、これも3回が限度。それでもなしのつぶてだったら、すっぱりあきらめたほうがよろしいかと。いちばん確実なのは、来ないメールをじりじりしながら待つよりも、サクッと1本電話をかけること。その際は、実際に現地で起こりうる「確認した/知らない」といったトラブルに備えて、対応してくれたスタッフの名前を聞いておくようにしましょう。

ホテルへのリクエストは「有料サービス」が基本

次にホテルへの各種問い合わせですが、ワイキキ快適ステイのために、マダムがホテルにお願いしたい内容を例にとって解説いたしましょう。

1)できるだけ高層階かつコーナールームにステイしたい。
2)空港までリムジンで迎えに来てほしい。
3)チェックイン時間には早いけれどすぐに部屋に入りたい。
4)朝食はルームサーヴィスでもOKにしてほしい。

さて、この4つの中で、事前にホテルに直接お願いしてすぐに返事が来ると思われるリクエストはどれでしょうか? ミスターの薫陶を受けた方なら、もうおわかりですわね。

答えは2)の空港送迎のみ。他のものはどれも、ミスターMいわく「原則的に現地で交渉した方がよい」内容なのだとか(直接予約をしているホテルや、オーナーがサービスのすべてに目を通しているようなホテルは、より柔軟な対応をしてくれるかもしれませんが)。違いはどこにあるかというと、もうおわかりですわね。2)のリムジン送迎は「料金が発生するサービス」だということです。ということは館内レストランやスパの予約を頼みたい、部屋に花やシャンパンを用意しておいてほしいといったリクエストについてなら、ホテルからの返事はほぼ確実ということになりますわね。

「ホテルにメール」は慎重に

ことほど左様にホテルにメールを送るという行為は、簡単なようでいて一筋縄ではいかないもの。メールを送れば必ず対応してくれると思うのは、大きな間違いなのですね。マダムも、ミスターにうかがっておいて本当にセーフ!あやうく「ウンともスンとも言ってこない・・・やる気あんのか、コラ」とぐれてしまうところでした。ホテルに何かリクエストしたいなら、まずは予約状況と内容をしっかり見極めること。そして当然のことながら、メール文章の書き方にもコツがあります。こちらもミスターMのメルマガにて紹介ずみでございます。どうぞぜひ「おいしい旅の話」のバックナンバーをお訪ねください。ハイパートラベラーを目指す方は、必読ですわよ!

いざ! 母娘で初ハワイに出陣

ミスターの教えにより、マダムがすべき事前の根回しの如何は把握しました。あとは、早くもマダムママがスーツケースに詰め込んでおいたトレッキングシューズと、金魚鉢をひっくり返したような帽子をそっと撤去し、わかりやすく楽しげなガイドブックを買い与え、私たちはリゾートに滞在するのであってハイキングに行くのではないのだとこんこんと教え諭し続けるのみ。出発のその日まで、マダムは気の休まることはありません。そんな2人のホノルル道中、いかがなりますことやら。事後報告をお待ちくださいませ(どうしよう、報告できないほどヒサンな旅だったら・・・)。それでは、みなさま、また来月。Ciao!

聞かせて、あなたの声を

アップルワールドのメールマガジンでお目見えしてからはや2年半。どんなに意気消沈していても、みなさまからの励ましと応援のメールを拝見すると、マッハで元気になります。李純子@札幌市様、サロンをじっくりご愛読とのファンレターをいただきました。「誰だか忘れましたが(マダムヨーコ以外はすぐ忘れる)おじさまバージョンも結構読んでいますよ」。笑っていいのか一瞬迷いましたわよ! ミスターM、ミスターMでございます。海馬に刻みつけておいてくださいまし。「私もすでに貧乏旅行は卒業済」という常連しま様は、昨年末にハワイへひとり旅されたとか。遭遇したのは悪夢の停電。そうそう! マダムもニュースで見ましたっけ。「部屋に戻りたい一心。階段で30数階分登りましたとも」って、根性フル?! この方も常連tomomo様からは、海外ホテル朝食の思い出を。アジアに比べてシンプルなヨーロッパのメニューに愕然。「ジャムばっかり無駄に揃えやがって・・・」の呟きには共感&爆笑!
hayashida様からは「『使えるワンポイント英会話』を出版してください」とのリクエストが。ふふふ。ひそかに企んでおりますわよ?。まだまだ野望の段階ですが?。そして“マダムをヘルプ”企画「海外旅行の上手なおみやげどうすれば?」には、いまだにたくさんのアドバイスが到来中です。次号でまとめてご紹介いたしますわね。みなさま、本当にありがとうございます。今年もマダムに楽しいお便りをどんどんお寄せくださいね!

使えるワンポイント英会話

「Can you do something about it?」

「なんとかなりませんか?」という意味の、お願い事をするときの定番フレーズのひとつ。基本的には「○○が××なんですが」という簡単な状況説明をした後で、このフレーズを付け加えます。ホテルの客室の不具合を訴える時や、コンシェルジュにちょっと無理めなリクエストをする際に重宝します。少し下手に出るニュアンスがあるので、うまく相手に甘えるように使ってみましょう。

他にも、あらゆるシーンで役立つ英会話がそろってます!

マダムイラスト
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来るものは来る、来ないものは来ない

いくらヤキモキしてみても全ては相手次第。時にはさっさとあきらめて見切ることが肝心、という意味の人間の心理と真理を表すコトバ。

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