ハイ・ホルボーン通りの一角を占める宮殿のような外観。ここがホテルだとわかるのは、エントランス脇に掲げられた小さなロゴの石盤だけ。重々しい鉄の柵でできた門が開くと、広々とした車寄せが……そんな風格と格調に満ちた雰囲気を持つローズウッドは、イギリスの第2級重要建築物にも指定されている、特別感満載の高級ホテルです。というと身構えてしまいそうですが、ドアマンはハンチングにツイードジャケットのイケメンだし、館内もガラスを多用したギャラリーのようなレイアウト。
興味津々で奥まで進んでいけば、ニッコリ笑顔のレセプショニストが、ゲストを温かく迎えてくれてくれます。客室はモダンなブリティッシュスタイルで、ローライズの家具が落ち着きと安らぎを演出。バスルームもゆったりしていて、あっという間に緊張がほぐれていきそうです。優雅な「ミラールーム」で、ぜひシャンパン付きの贅沢なアフタヌーンティーを楽しんでください。
先頃、巨額の改装費を投じて生まれ変わったプルマン ロンドン セントパンクラスは、アコーホテルズの上位ブランドであり、ビジネスユースで利用するエグゼクティブをターゲットにしたスマートで都会的な雰囲気のホテルです。ツインベッドが置かれている客室はやや窮屈な感じがしますが、デスクやクローゼットをコンパクトかつ機能性にまとめることで、使い勝手と居心地のよさを演出。商用でもレジャーでも不自由なく過ごすことができるでしょう。
ちなみにゲストを客室へと誘うガラス張りのエレベータは、ロンドンでは唯一のものなのだとか。テムズ川界隈とはまた異なる街並みを眺めながら客室への行き来ができるのも楽しみですね。ロゼット賞を受賞したレストラン「ゴールデンアロー」は各界要人も接待で利用するほどの有名店。印象的なヨーロッパ料理を堪能できます。
エディションは、マリオットが奇才イアン・シュレーガーとタッグを組んでクリエイトした、新しいライフスタイル型のホテルブランド。イギリスを皮切りにすでに4軒がオープンしており、今後も世界各地にガンガン進出する予定です。さて、そのロンドンのプロパティは17世紀中頃に貴族の邸宅だった建物。当時をしのばせるクラシックなジョージアンスタイルと、シュレーガーらしい独自の世界観が融合し、訪れる全てのゲストを驚かせる唯一無二の空間が用意されています。
館内はどこもかしこも見逃せないデザインばかりですが、圧巻はダイニング。妖しくもゴージャスな雰囲気は、まるで秘密クラブのよう。調度品一つ一つをじっくりチェックしたい誘惑にかられます。客室は一転してとてもコージーな内装。シンプルで明るく、アースカラーを基調とした現代的なインテリアが快適です。ただ泊まるだけではない、「ここにいること」が大きな意味を持つエディションは、ロンドンの代表的なデスティネーションホテルです。
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